玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士Vガンダム40話「超高空攻撃の下」

機動戦士Vガンダム 第40話 超高空攻撃の下(B-ch)
あと11話!
6回生の内に見れるだろうか。今年度は精華ではF91とVだけだなあ。去年はファーストガンダム逆襲のシャア聖戦士ダンバインを見れたのに、余裕がなくなってるなあ。
前回のあらすじで「ウッソは、光の翼がなければ大量殺人をしてしまったと反省する事が出来た」と言うので、ゾロのパイロットは死んでないみたいだな。無力化されただけか。
ディスティニーガンダムもそれくらいできればよかったのにねえ。
で、飛田展男声のマチス大尉は死んだわけだ。
自分が殺したマチス・ワーカーの遺族とウッソ・エヴィンのやり取りの人間ドラマは丹念に描かれていて素晴らしかった。
少しずつかわす言葉が深くなっていく過程が良い。父を亡くしたことをはっきり認識できていない子供の描写と、気丈に子供をしつける母が夫の墓の前で泣き崩れるのが良い。夫を喪ったレーナ・ワーカーがウッソが母を亡くしたことをいたわってくれる所が良い。
で、最後の最後にカサレリアに住む事にしたレーナが「湖に良い小屋があるみたいだし」と言うのを受けて、ウッソが「それはご主人があなたたちのために用意したものだと思います」と言おうとしたと思うんだが、最期のそれだけは言葉にする事が出来なかったって言うのがすごい良い。
小学6年生の時は理解できなかったけど。覚えてなかったし。脳のキャパシティを越えてたんだと思う。
Vガンダムは普通のロボットアニメと違って1話完結で毎回必殺技を出して敵をやっつけると言う風な定型がない作品だった事も子供には難しかったんだろうなあ。定型が在ると何となく分かったつもりになりやすい。
が、10年経ってみて、24になってから見てみると、定型はなくても毎回のテーマはカッチリと消化していて、それでいて大河ドラマにもなっている構成に気付けて魅力がすごい。
毎回の必殺技はなくても、毎回の戦闘シーンの作戦、状況、緊張感、絵の構図、動きのタイミング、がものすっごい工夫されててとても濃厚。
毎回30分番組とは思えない密度でおなか1杯。Aパートだけでも普通のアニメ1回分以上だ。天保異聞妖奇士なら3回分くらいだ。
今回も、カサレリアでの休息、ラゲーン基地の武装解除の様子、鈴の音の幻覚、高空ビームの空爆、ワーカー一家との遺族同士敵同士の交流、強敵ザンネックとの初遭遇戦、故郷との別れ、などなど、もりだくさんだ。人間ドラマを書くことをテーマにしつつも絶対に戦闘シーンを入れ込む職人でもあるトミノだからこその構成で素晴らしすぎる。
ガンダムオトナアニメなんだなあ。ガキにはこの味はわからねえよ。おとなしく種死でも見てろってこった。
今回感心した演出は、夫の墓の前で泣き崩れるレーナ・ワーカーの脇をワッパ(未来のスクーターみたいなもの)で通りがかったシャクティがヘッドライトの光を小さくして気を使うところ。こういう演技ができるところが富野アニメの最高なところ。
ところで、エリシャ・クランスキーとカテジナ・ルースは2歳しか違わないし、カテ公とトマーシュ・マサリクは同い年なんだな。
カテジナさんは長身と性格からもっとお姉さんな感じがする。
でも、本当は小娘なんだよな。うーむ。そうかー背伸びしすぎなんだねカテジナさん。っていうか、カミーユ・ビダンと同い年。カミーユの女版がカテジナって感じですねえ。

ウッソ・エヴィン(13)
シャクティ・カリン(11)
オデロ・ヘンリーク(15)
ウォレン・トレイス(13)
スージィ・リレーン( 9)
カルルマン・ドゥカートゥス( 1)
トマーシュ・マサリク(17)
カレル・マサリク(14)
エリシャ・クランスキー(15)
マルチナ・クランスキー(12)
ブラスタ・イエリネス( 6)
マーベット・フィンガーハット(22)
クロノクル・アシャー(20)
カテジナ・ルース(17)
ファラ・グリフォン(22)
オイ・ニュング(70)
ロメロ・マラバル(85)
オーティス・アーキンズ(75)
レオニード・アルモドバル(70)
エステル・チャバリ(65)
フォンセ・カガチ(65)

ファラはメッチェよりは年上なんだから・・・もっと行ってるはず。
次回はファラ・グリフォンが活躍するのか?
ハンゲルグ・エヴィンも出ます。当時Vガンに嵌っていた庵野秀明は「ウッソが捜し求めている父親がどういう人物かでこの作品の価値が決まる」と発言していたらしい。どんな男なんだ?
あと、シャクティが図書館で調べるまでもなくギロチン執行人が鈴をつけていたことを既に知っていたウッソって、スゴイな。頭でっかち。
鈴の音が聞こえるのはニュータイプ能力が強い者と子供?でも鈴の音が聞こえる事に何の意味があるんだ?ラ・ラァみたいな物か?
ザンネックのファラはサイコミュで照準をあわせてるのかねえ?その割にはリーンホースJr.には当てられなかったんだが。
ラゲーン基地の武器庫を破壊して、居住区の投降した軍人を粛清する事が目的だったのか?しかし、停戦期間中に連邦に明け渡された基地を大規模空爆すると宣戦布告になるんじゃないか?
超高空でレーダーにもかからないからベスパの仕業だとは思われないってことか?連邦は分かってても何もしないのかもしれんしなあ。
そして、
今まで活躍していたハイランドのバーツラフさんたち宇宙家族の大人はカサレリアに残って、ソフィア・イエリネスとブラスタ・イエリネスの小さい子供以外の、ハイランドの子供4人とスージィがホワイトアークに乗り込んで宇宙に出てしまうって言うのは、どうなんだ?
なんでそこまで好戦的なんだ?
子供がゲリラになるなよ。
戦闘要員のオデロとトマーシュはともかくなあ。ウォレン、カレル、エリシャ、マルチナはミサイルを撃ったり測敵したりですよ。わざわざやらなくても。スージィたんなんか炊事洗濯ですよ。
シャクティはトラブルを作りに行くとしか思えんし。
そんなにウッソと一緒に居たいのか。
ウッソが宇宙に上がる理由は「それらしい敵と戦ったからそれをやっつけにいく」という風に本人が言っていたけど。うーん。ジン・ジャハナムである父親と会えるかもしれないって言う気持ちはあったのか?
っていうか、マサリク兄弟の父親のバーツラフさんは今までホワイトアークの艦長のような活躍ぶりだったのに、カサレリアで子供達が戦ってるのを待ってるって、どうかと思う。
おっさん、戦えよ。あんた等がやれよ。
そこら辺が、内容は大人の現実で、未来の歴史物でありながらフォーマットは子供用アニメ作品と言うVガンダムの歪んだ所なんだよなあ。
絶対無敵ライジンオーとかなら子供が戦っててもそんなに違和感はないんだがなあ。Vガンは死んでしまうしなあ。
あ、ライジンオーでも防衛軍は頑張っていたっけか。まーいいか。