玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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中途半端に富野の言葉を語らないで欲しい

ガンダムの新作を作らせてもらえない」
富野監督は期待されると、必ずその期待を裏切った作品を作るので、新作ガンダムをまかせてもらえないと嘆いていました。
富野監督はご自身がいうにはヒットメーカーではないそうです。
それでガンダム以降20年以上悶々としてきたそうで。
SEEDも本当は監督をやりたかったようです。
でも以前はSEEDのスタッフをぶん殴ってやりたかったが、最近はそれをがまんできるようになってきた、といってました。
富野監督はガンダムの原作者でもうかっているように見られているが、実際はサンライズに原作を売ってしまっているので、
本当はガンダム商品による収入はないとのこと。
それを温情で売り上げの0.00000数パーセントもらって細々と生きているそうです。
あまりご自身の監督としての才能を自負されてないご様子でした。

こういう一部分の情報で、http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1171128964/というスレッドがニュー速に立つというのはとてもとても悲しい事だ。
くっそ。トミノが緘口令さえしなければ、俺がボイスレコーダーを変換したmp3をサーバーにアップロードした配布するのに。
京都精華大学は速く書籍化しろ。
富野由悠季杉井ギサブロー講演会は一々ためになるので、ここ1週間はCDRに焼いてエンドレスで聞きまくっています。音質が悪くて聞き取れない所もあるんですけど、聞けば聞くほど深い!
これが65歳のプロの監督の知性か!
ハッキリ言うと、僕が今までであった大人の中で一番知性を感じたのは富野監督です。大学の教授は確かに賢いんだけど、オタク的に専門分野に詳しいという印象のほうが強い。トミーノは広い知識と思考を自分の物にする訓練を何十年もしている感じで素敵過ぎる。
対談で気になったのは、おハゲ様の口癖として「というのはどういうことかといいますと」
抽象的な概念を一々具体的な例を上げて分かりやすく愚民に語ってくれるとみのは凄くカッコいい。
ああ、富野カッコいいなあ。
好きすぎる。
富野とは2分も話してない気がしたんだけど、正確にカウントしたら5分も僕のために富野は話をしてくれたみたいなんだな。たしかに、もっともっと聞きたいことはあったんだけど、神が僕のために5分も話をしてくれたと思うだけでやっぱり幸せすぎる。


で、ガンダムSEEDだが、トミノは・・・。
ああ、言いたい!でもとみのに他言するなといわれたからな。。。。
だが、こうやって富野の間違ったイメージがネットに流布してトミノが負け犬のように言われるのを見るのはつらい!
だから、富野の言葉を書いてしまう。トミノにはやめろといわれたが、教祖様が愚民どもに悪し様に言われるのを黙ってみているのは信者としては耐えられない!
いや、それに、だ。富野はもう終わったとか言う人自身も、そういう態度を取る事でこれから先富野アニメを楽しく見ることが無意識にやりにくくなってしまっている。それを、大富野教信者原理主義勢力の僕が特攻して正して行く事が彼等のためにもなる。
それに、全人類が富野アニメを楽しむ雰囲気になれば、ボクもよりいっそう楽しく富野アニメを見ることができるので僕のためにもなる。
それに、僕程度のブログで書いたとして、それが富野の何の損になるのだ?精華大学が書籍化する時に著作権の侵害になるか?一部ならいいだろ?一部ならいいよね。(ようつべ理論)
なにより、既に漏洩した情報によってトミノファンが減るかもしれない事態は見過ごせない!漏洩によって生じたゆがみは、更なる漏洩で正す!
だから、富野の言葉を書くっ!富野の命令にあえて背くことで富野を俺は愛する!
罪を背負ってもそれが教祖様の教えを広く知らしめる事になるのなら!
(完璧にストーカーの論理)

これから先の続きを読むと富野信者になる呪いがかけられます!


富野の言葉を可能な限り原文に忠実に書いたつもりだが。聞き間違いや誤字はあると思って欲しい。また、怒られたら消します。
それから、文章を読んでの判断は読者様にゆだねますが、僕は富野大好き信者なので、なるべくみんなトミノを好きになるように書きます。冷笑したり馬鹿にするよりは好きになるか無視するかすればいいんだ。そして、あのハゲ頭の輝きは無視できないなら、愛するしかないじゃないか!
もちろん、僕自身も富野の言葉が全て好きって訳じゃありませんけど。でも、とりあえず実際に語られた言葉ではないと。と。
とりあえず、ガンダムシードの監督をやりたかった云々という事に付いて絞って書きます。それ以上の事を書くのはやはり躊躇われる。めんどくさいし。
まあ、毒をくらわば皿までですが。
テキストおこしするだけで半日潰れたしなあ。むずい。



では。
京都精華大学の先生「例えばその、ガンダムの第一作のファーストガンダムという風に言われるシリーズがあってそれがたとえば、今40代の人たちになってもそれを語ることが恥ずかしくなくなったって言う現象があるということで、これは杉井監督がお話された部分とも少し関連があることで。
実は古い作品がずっと受け継がれていくという現象の中にですね、古典として、作品があるとき作られて、それが名作と言われるようになって古典と言われるようになってそれがそのまま、例えば20年後30年後、もしくは50年後といった形で、それがそのまま見られていくって言うことがあるって言う一方で、ガンダムって言うのは作り変えられて受け継がれていく部分が同時並行に進んでいる事がありますよね。
で、実はその、ファーストガンダムのファンっていうのも言うまでもなく大変たくさん多くって、でー、10代20代のファンの中にはファーストガンダムのことばかり語っているファンって言うのを嫌っている部分ももう一方であったりするわけですね。
精華大学の学生に、ガンダムの第一作やその後のダンバインイデオンのオリジナルを見せることがあるんですけど。こちらが予想もしないようなシーンで笑い出したりするような子がいるわけです。当然我々が昔見ていたときとは全く違うマインドで見ているということがあるわけで、つまり、第一作のガンダムがそのまま同じ形で受け継がれてという現象だけではなくて、作り変えられているということで、アンチという風に言えるかどうかは分からないんですけど、そういう現象が同時並行で起こっている。というのが杉井監督が仰っていたように類例が無い独特の現象なのかなあと思うんですけど」
富野「その事については僕にはこの数年、ちょっと分かりません。どういうことなのか、どういう意味があるのかという事については分かりません。
ただ、僕の立場で気をつけていることはただ一つです。
若い人のやる事に対して絶対にクレームはつけない。もう、嫌いな物でも我慢して、あのー、継続しているなら、商売になっていいねえ、とニコニコして言うしかない。という風にしか思ってませんので、思考回路は完全に切れています。
・・・・・・ど、どうしてうまくいってるんですかね?その、両方の・・・(聞き取りにくい)」
杉井監督「僕自身はガンダムのように長生きする作品に付き合った事は無いのでよく分からないんだけど。(タッチは?)ガンダムファンであるとか、ガンダムを支持する層というのがあって、それが世代が若くなって、その人たちの「声」というのが届くわけじゃないですか。と、それは作り手としては自分がガンダム世界を構築していく上で、ファンの声というのは何か反映して行くんですか?」
トミーノ「僕が、あの、ガンダムの新作をさせてもらえなくなった理由は、その事だけ答えられる。簡単なんです。えーとですね。
ファンの期待があるというのが分かると、絶対それを外す物を作るという事を3回くらいやりました(観客笑)んでメインから外されちゃってSEEDだデスティニーだって指を咥えて見ている(観客爆笑)それが本当の立場です。」
わざとかよ。わざとやって確信犯で降ろされたのかよ。っていうか、ファンの期待を外すガンダムしか作ってないだろ。っていうか、ファンの期待を裏切らないとダメだろ。だからよい!
「でもそれは、あくまでも、個人の情の問題です。で、ビジネス論とかそれから一番初めに文化の話をしたのは、大きくとらえた時には個人のその思いなどというのは、全く関係ねえよ!とも思えてるし、少なくとも、その、継続しているという現象のほうが、僕は大事であるので、だったらトミノ程度の我慢はしてもらわなくちゃ困る。」
まさにガンダムに滅私奉公するトミノ。己を滅却して世に尽くせるトミノ。聖人だ。
「という事は、この5年くらい、身につける「努力」をしました。
で、この2年くらいついにあのー、デスティニーのファンあ、ファンじゃない、スタッフ見ても、ぶん殴るという衝動を押さえる事ができるようになりました。」(観客大爆笑)
すげー最近ジャン!


精華大学の先生「Zガンダムの頃もそういうスタッフをぶん殴るというマインドを、若い人たちと作品を作るという事であったんですか?」
おハゲ様「あのねえ。今だから、Zガンダムからも20年近く経ってるから、ご質問しようという事が出てるんですよ。
Zをはじめた時、誰も何にも分かってなかったのホントに。また20年続くなんて。で、僕はアノ、ゼータァでガンダムを全部消滅(?に聞こえた)するつもりだった。
だから、そういう奴に次作らせますか?」
「もう、お前等いつまでもロボットアニメじゃねえだろ!っていうふうにして作ったの。で、アニメ見ている奴なんてバカだねって、はっきりそういうものを作品コンセプトで作ったの。
それでもアニメ見るんだったら、それなら、おまえら、も、もう、
お前ら死んじゃえ!って言って作ったの。Zガンダムは。」
で、一昨年から去年にかけて、いや、文化として残って行くんだったら、これしょうがないから、認める!っていうんで、今言った論調を、全部、要するにマイナス論調をプラスに変えるための仕事をやってみたら、この前、所詮フィクションなんてそういうことができるという事がわかったんで、自分が一番あきれてるんですけど僕にとっては作品というのは固有な物じゃなくって、平気で作り変えられる物だっていうのが(富野、半笑い)わかったもんで、それは僕は作り手じゃない。作家じゃないですね。
とりあえず、トミノは話を飛躍させすぎると思う。話したい事が山ほどあるんだろうなあ。質問以上のことを勝手に喋る。
トミノが作家じゃないとしたら、なんだろう?戯作者?
杉井監督の話も観客と芸能について面白かったなあ。疲れたし、ガンダムとは関係ないからタイピングしないけど。


たくさんのガンダムシリーズがこれからどういう風に世間に受け入れて行って欲しいかという質問に答えて。
「僕自身の希望と言うのは一切ありません。というのは個人の希望というものを貼り付けていった瞬間に作品という物はとても小さな物になる。ガンダム世代とかガンダムワールドと言われている広がりに対応していこうと思ったときにおそらく一人の力では無理だと思う。
それはもう、ガンダムSEED DESTINY以後の30代、20代の方が新たに構築していけばいいだろう。
しかし、
じゃあそのことで自分自身の立場がなくなって、悔しい、という「個人的な感情」はありますが、
ありますが、むしろガンダムワールドといった物が一般に認知される中で残っていくならば、それは個人の思いを残していくよりはよほど強固な物で、何よりも広がりの大きい物ですから、それでいいと思う。」
「この年齢になった時に、そういう形で残せるものがあるならば、個人の作品という形で残していって「俺はあの作品の作家だぞ」というよりはひょっとしたらもっと気持ちがいい
というふうに65にもなれば、本当にこれはもう強がりでなく思えるようになりました。
「だから、後5年生かさせてもらっている時間が自分の中にあるならば
もう一度こうやってガンダムの新シリーズをやらせてもらえたらいいな。
とは思います。
ただこの場合にはもう「ガンダムワールドの中の一員」としての、「自分にとっての新しい作品」でしかなくって、ガンダムワールドを根底から覆すような物を作ることは絶対に無いでしょう。」
Zガンダムのようにフィクションワールドでさえ全否定するような作品を作るというようなことは、とてもその、個人的な思いの強い作品になってしまって、これは、作品として“片輪”だという事も、僕は勉強させてもらいました。」
「ので、より広く伝わるような作品を作っていくという方向での、ここだけは「キャリア」というものに物を言わせて、広い作品を作っていきたいという風に思っています」
見たい見たい見たいみたい!富野の新作ガンダムがもう一度絶対見たい!
ガンダムを否定したり壊したり全肯定したりといった作品以外の役割から開放された、自由で広い富野ガンダムが見たいいいいいい一!”!!!!!うひーっ!
後5年は俺も絶対生きる!
富野アニメがあるなら生きてやる!


ただ、ガンダムを破壊するぞ!とか全てのガンダムを俺の作品に取り込むぞ!という攻撃性が無い富野ガンダムにどれだけの力があるのか、本当に一演出家としての力が問われるガンダムになると思う。
さて、どう戦ってくれるかな。(永井一郎


質問者の、「スポンサーやメーカーからのヒット作を作れてという要請に対してどのように対処してガンダムを作ったのでしょうか?」という趣旨(だったかな?)の質問をうけて。

あのー、たまたまこうなっただけです。
「じゃあ、これからどうやって作るつもりですか?」(虫プロに勤める質問者)

「これから、というのは絶対にありません。僕はヒットメーカーじゃないから。そういう烙印を押されています。それが世間という物。だから、ホントこの20年間、僕は本当に泣く思いでいました。
ガンダムシード僕にやらせてくれないんだもん。
「そして、もっと重要な事があるのは、僕にはガンダムSEEDは作れない。で、それを悔しいとも思ったという同時に、やっぱりそうか。そして時代という物はこういう風に変わるものなのか。ということを、認めざるを得ないというのが、さっきから、あの、一番初めにも言ったとおり、プロで、作りつづけ「ねばならないという条件が付いていると言う時にときに、その、「ねばならない」を継続できないんです。」
プログラムピクチャーを会社存続のために作るだけの仕事は富野はできない性格だということか?イデオンエルガイムは毎年頑張ったし、スパロボの軸になってるけどなあ。


「だからその中で生きのこるというのは、あのー。正直並大抵の事ではありません。」
「それで、僕の場合にはそうは言っても生きつづけることが並大抵じゃなくて普通に出来たのは、ガンダムって言うヒットがあって、自分が労働しなくってもホントあのー、基本的には原作権を現金で売ってる立場の人間ですから、貧しいのを、下条(余剰?)の収入が無くても一切文句は言えないのに、サンライズって言う会社が温情を持ってくれて売上のコンマ0点0点0点0コンマ何何なんなんパーセントを僕にこうくれて、生かさせてもらっているから、この20年生きている。だけの事です。」
版権を売った話がまた出た。一生悔やむんだろうなあ。トミノが版権を持っていたら、虫プロランドのようなトミーノランドが出来たり、トミノ主導のルーカス方式的なおもちゃ展開ができたのかもしれない。


「去年作品がヒットしたからといって、それが本当に彼の実力でヒットしたかは分からない」
なんて、となりにあらしのよるにをヒットさせた杉井ギサブロー監督がいるのに、口走る富野は正直だし真摯だ。
「僕は来年また映画を作りますけど、ヒットさせます」
という杉井ギサブロー監督もカッコよすぎ。



ちょっと飛んで、


「僕の場合には、お客さんに見てもらいたいとは、とは思っては、いる。
それで、大勢さんに見てもらわなければ絶対に仕事が「損」あのー、無駄になるとは思ってはいるから。大勢さんにも見てもらいたいとは思っている」
「だけどぼく、アニメの仕事って元々嫌なのよ。」

「杉井監督みたいに「客に向かって」(プロの仕事に徹する)というふうなのがありながら、ついつい、それでアニメが嫌だといいながら、作り始めるとついつい思ってしまうもう一つ大問題があって、「どうせ作るならば」といった所に行っちゃうのね。」
「それで、どうせ作るのならばって。今年のヒットや何かって言うのは関係ない。
百年後に語られる作品を!
って言う所に「舞い上がって」しまって、「足元を見なくなって」しまう。」
ロボットモノみたいなものでも、絶対に世界名作物にして見せるぞ!という所にペッ!って行ってしまう。」
「それはどういうことかというと、たまたま今年、来年度にから映画、アニメをやらせて貰えると思ったときにたまたまといった機会がもったいないから「損」をしたくない。って言う所に行って、
全部、実は自分の事しか考えていないわけよ。だから、「損」をしたくないと思う」
「「損」をしたくないというのはどういうことかというと、作品はね、百年先にも語られていなくちゃいけないのよねって。今年だけ興行収入一位になってもしょうがない、そんなの意味ないのよね。」
「それは年表にしか残らない。僕は年表に残るんじゃなくて、百年後に語られる物語を作り上げたいって言う「欲」を出す。
「で、えー。それで沈没をしてるって言うのが僕のガンダム以後の仕事。」
「そして本当にアニメが嫌いで、実を言うと物語を自分が作れるとも思っていないくせに、せっかくのチャンスを無駄にしたくないと、作品にいっぱいいろんな物を入れ込むって言うとっても悪い癖があって、これが未だに抜けないから、杉井監督みたいに「私はプロだから、次の作品もヒットさせますよ」なんて口が曲がってもいえないわけで、言えないんで、いつも落ち込んでいます。
ヒットさせる方法があれば教えてください。いや、ほんとにそうだよ」


富野は自分の事をよく分かってるなあ。分かっているのに、分かっている上で、やってしまうトミノがすごく可愛い。
リーンの翼とかも正にそんな感じだよなあ!
ただ、トミノは物語や作品を作る、つまり、テーマがシンプルに整理されていて、シナリオもサクサク進んで、キャラクターも分かりやすくて、という作られた物語を作る、というのは確かに下手だと思うし、トミノ自身もそう思っているのだろうが。
富野は「世界」を構築する事にかけては一級なんじゃないか、それができるのは富野ぐらいなんじゃないか、と思って富野が大好きです。


ここで言う世界というのは、セカイ系的な世界じゃなくて、つまり、限定された登場人物に合わせて作られた世界じゃなくて、本当にそこにあって歴史もあるかもしれないと思える量感を持った物語世界、出てくる登場人物も無限に存在する人間の中でたまたまカメラが向けられて登場した、と視聴者が思えるような仕草を持った世界、ということです。
それができるのはマジトミノすげえ!


  • 結びに

杉井監督「アニメーションもこれからどんどんどんどん変わっていくと思うんですよ。で、これからもきっと変貌していくガンダムって言うのは、確実に富野監督ではなくて、変貌させた方の、若い人たちが引き継いで、またその、変貌ガンダムって言うのを作るのかもしれないし、本当に変貌しきった時に寿命が尽きて終わるのかもしれないし、そういう意味で楽しみですよね。
他の物は終わってますよ。ほとんどの作品がね。ある役割を終えて。
ある意味芸能ってそれでいいわけじゃないですか。そこで花咲いて消えて、花咲いて消えて。そういうものがが芸能だろうというふうに僕が思っている中では、特にガンダムの残りかたって言うのは、残りかたって言うか変貌のしかたが面白い」
杉井監督も鋭いなあ。富野とは考え方が違うし、違うタイプの作家なんだけども、カッコいいぜ。プロだ。
ガンダムは残るといいなあ。本当に。僕が死ぬまでガンダムはありつづけて欲しい。
もちろん、変わりつづけていくだろう、時も宇宙も未来も。
そして、ボクも変わりつづけてく。それこそが、新しい全てを作る!
ああ、∀ガンダム最高。


富野「あの、僕の立場で言えば、だからその、変貌していくガンダムっていうのは、その、ガンダムのことではなくって、ガンダムが変貌して行く事で見せている、その時代相に対して・・・。えー。そのー。
近々死んでいく立場の、人間がそれでも生きている間、その、変貌の意味、を、少しでもやっぱりつかみたい。
それから、できたら変貌した時代に対しても自分が打って出られるような何かっていうものをを手にいれたいっていう。
それは本当に自分では欲深だと思います。欲深だと思いますが、あの、人が生かされているって言うのは、やはりそういうものを見届けて行っていいのではないか。」
欲深でもいい!そんなトミノが好きなの!生きて!頼まれなくても生きてくれ!見せてトミノ!新作キボンヌ!
「それから、あの、先ほど、鬱を脱出するために、人を、第三者がいるということを認識していくといった中で教えられたとおりです。
若い世代の人たちが変貌を続けさせて行く”何か”を、あの、見してくれるといった中で、やはり、自分がそこに身を投じていければなんて言うのかな、それなりに自分でも納得できるような一生を手に入れられるのかもしれない。そして安らかに死んでいけるのかもしれない。というところまで射程距離に入ってきました。
ので、その、
怖がらずに死んでいける自分を、自分のために、変貌していく時代という物を正確に見つめられる自分っていうのを、そう言ういうものをこういうような形で(ガンダム展の事か?)皆さん方が見せて頂いてくれるという事については、ホントにありがたいと思う。
そして、ありがたいと思うからです。感謝をするだけではなくって、そういうものに対して自分自身も、です。正確に共振、人として共振できる、年寄りでありたいなという風に思っています。
ありたいな、と思って、分かりやすく若者と仲良くできる富野でもないというのが可愛い人だ。まあ、僕は自分が強くならない内はこういう人と付き合いたくないけど。
でも、恩田尚之さんもぼろくそに言われて怒ってたけど、Zガンダムの新作がはおおむね良かったと思うなあ。劇場のシーンのカミーユの止め絵は少しおとなしすぎたと思うけど・・・。あれはコンテの責任かな?
とりあえず、そういうこともあるが、富野由悠季本人はまだまだ新作に対して意欲をあるという風だということを皆さんにはわかっていただきたいし、素直に楽しみにしていましょう。
そして、ヌ・リョウグ・ダが命じる。新作が出たら全力で楽しめ!



その他の富野杉井講演会テキスト起こし

http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070303/1172944608


http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070224/1172341582


http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070219/1171896068


http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070219/1171870115


http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070210/1171117188


大河原邦男講演会レポート

http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070225/1172426305