玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム00 第2話「ガンダムマイスター」

えー。
またしても盛り上がらない戦闘でしたなー。
戦争はきれいなものではなく淡々として残酷な物だと言う事を伝えたい、メッセージ主導の作品なのかなー?
うーん、でもなー。
スリランカでの戦場は富士の演習場かゲーム画面みたいな俯瞰で、戦争してる割に煙も弾幕も歩兵も振動も爆音も少なかったのでつまんなかったっす。
フンソーがおこってますーって言われてもどういう状況の戦線なのかわかんねーし。ソレビーの作戦も確固撃破と基地の場当たり空爆だけだしなー。
ガンダムも戦い方もなんだか弱い物いじめみたいだし、ガンダムには敵に対する憎しみとかがなく単に戦争を根絶すると言うカルトな理念しかないので、カタルシスを高めるためのコンフリクト(葛藤)と言うドラマツルギーが不十分で乗りにくいんだよなー。
そんで、機械や武器を壊せば紛争が収まると思ってんの?

ブライト 「アムロめ、な、何をしているんだ」
フラウ 「敵の基地をやっつけているんでしょ?」
ブライト 「あんな地方の前進基地を叩く必要がどこにあるか。カイもカイだ。テストもしていないのに敵前でガンダムをドッキングさせたりして。単なる消耗戦だぞ。今の我々には自分の首を絞めるに等しい」

って、28年前に通り過ぎた行動なんだが・・・。
いや、もちろんわかってやってるんでしょうけどねー。場当たり的に戦争する事を繰り返して、その上でどう世界が変わるのか、それがキーになるんでしょうねー。
つーか、映像快感がすくなく目的も不明瞭、それでも視聴者がついてくるだろうという強気の製作姿勢はガンダムならではですが、それが殿様商売に終わらなければいいな。


映像快感が少ないと言うのは、イマイチ演出が盛り上がらない。意図的にマイナーコードで演出してる?
ガンダムが発進する時も、段取りを取ってる割に音楽もないし効果音もリアリティー路線でガッシィーーーーン!的な迫力がないし、つまんねー。
ツマンネー段取りシーンはドラマの邪魔なんだから端折れよ!
メカフェチが見せたいのなら、メカに欲情するようにもっと演出しろ!
キャラデザインは派手で個性的(顔以外)なわりに、セリフも少ないし楽しくない。
王留美と紅龍がガンダムを見送る時、棒立ちってなんだよ!
「あれこそがソレスタルビーイングの理念を発言する機体よ」とか、そういう設定書レベルの説明をしてる時じゃないだろ!
富野由悠季なら、展開の情報としては必要ないが、キャラクターの人間味を出す芝居づけをしたはずだ。
例えば、「いやー、やっぱガンダムは間近で見ると大きいわねー♥」「お嬢さま、お下がりください」とか、「GN粒子の光か。きれいねー」とか
まあ、これは適当すぎるんだけど、そーいう自然なリアクションの積み重ねって言うのも大事にして欲しいなー。
話を説明したり、動かすためのツールでしかない演技やセリフだけだとつまらないね。
鋼の錬金術師大江戸ロケットでは水島精二監督はそういうガチャガチャした人間関係を書けていたと思うんだけど、原作付きとオリジナルは違う?
あるいは會川昇黒田洋介の違いかな?黒田氏もおおぶりやハチクロとかは芝居が面白かったんだけど。やっぱり原作?


ですが、ガンダムが戦いだしたらやっぱりガンダムはツエーので面白くなりました。
俺がガンダムだ!」とか。オレも言ってみてえ!
「これで稀代の殺人者!」とか。
でも、「それがソレスタルビーイング」っていうのはカルトの言い訳くせー。
うん。ガンダムはツエーな。弱い物いじめみたいだが。
オレもガンダムになりたーい!
作画敵にはBLベタの影を使って作画の手間を減らしてるなあ。



旗はダサいね。


古谷徹さんのナレーションは永井一郎っぽくて良いね。アカギっぽくもあり。


オープニングの姫のクルクルはターンエーガンダムのセンチュリーカラーに似てるね。


あと、モブキャラとか政治家側の人の顔が実写のパロディーくせー!
これもがゆんなの?
水島監督はホワイトハウスとかのアメリカテレビドラマを参考にして、政治劇を描くんだと。
黒田洋介にもそれを見せたんだと。
ホワイトハウスが参考にした物を調べましょう。
まー、いいけどな。
実写のパロディーをやると、人物が小道具のような扱いになってしまい、絵柄の差が芝居を動かすメインキャラクターとの存在の密度に差になるという懸念がある。
上手く動かしてくれよ・・・。


に、しても、ガンダム00は現実世界のオマージュというかパロディーというのが、鼻に付く。
しかし、僕が書いている小説だって戦争をしている人類を皆殺しにしたいという欲望で主人公が動いている。僕の中にだって世界の紛争をなくすためという名目で人殺しをしたいという欲望は確かにある。
結構、今の世代の人には割り切れない世界を超常の力で割り切りたいと言う欲望は普遍的なものなのかな?
それが未来世界なのに現実を引きずった世界観になってる。
でも、それなら、富野由悠季バイストン・ウェルシリーズの方が言い訳がましくなくって勢いのある直球で好きだな。
国は全部実名!
IBMも出るし現行兵器も出る!
女王も大統領も天皇タモリも出る!
そのうえでテキストの戦争をするのだ。富野の真似をしたアニメを見るとやっぱり富野のよさが引き立ってしまうなあ。


神谷浩史は無駄にいい声ですねー。


阿部君は相変わらずホモだなあ〜!
フラッグって戦闘中には変形できないんじゃなかったでしたっけ?まー、変形した方がカッコいいけど。