玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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伝説巨神イデオン37 憎しみの植民星

脚本松崎健一 絵コンテ演出 石崎すすむ 作画監督鈴木英二

あらすじ
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television37.html












早速リンが死んだ。
死亡フラグといえば、いつものようにロッタと一緒に戦闘から子どもたちを奥の部屋に避難させる時に若干フレームの中央にいたくらい。後、予告バレ。
それくらい、リンは目立たない子だった。キャラクターデザイン的にはポップで美少女なんだが。
本編中は泣けなかったが、エンディングで泣けた。「コスモスに君と」は反則過ぎると思う。
歌詞も歌も。泣けてくる。
ひでえ


でも、

  • ソロシップの過酷な運命は始まったばかりだ!

なんという打ち切り宣言。
37話が終わって、これかヨ!今までよりももっとかよ!ひでえ
ひどすぎるよ・・・。このアニメ・・・。
出来がどうこうとかそう言うレベルじゃなくて、残虐とかでも無くて、とにかくひどい。
描いている事自体がひどいモノをそのようにあるがままに描いてる。
いや、血が出たりとか内臓がはみ出たりしてるはずだけど、それは描いてなかった。今回は。
1話でシェリルさんのお父さんが岩に潰された後、足をピクピクさせてたけど。
そう言うレベルじゃないんだよな。
端的に言うと、「よくこれを地上波で流しましたね。そりゃあ、打ち切りですよ。おトミさん調子に乗りすぎ。乗ってくれてありがとうございます。名作です。」
という。


だってさー、これ、フェミニスト大激怒の内容ですよ。
■第一の作戦!
ソロシップが以前寄航したせいで、あとギジェが準光速ミサイルを打ち込んだせいで90%以上くらい滅んで人口が10万人に激減した地球の植民惑星、アジアン星にソロシップがぬけぬけと「避難民船に補給を頼みたい」と、盗人猛々しいお願いを。
アジアン星が滅んだ時の様子は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20080306/1204746877
んで、当然アジアンの人はブチ切れですよ。
で、ソロシップ側は「艦の修理のためのデッキを貸してくだされば、ソロシップの非戦闘員をこのアジアンに降ろして行くという条件は飲みましょう」
「アジアンにとって一人の女性は数万発のミサイルに匹敵しますからな」
テラ人身売買バロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
うわあああああああああああああああああああああああああああ。
エロゲーよりヒデエや!
あのね、ロボットのデザインがオマンコに似ているとか、そう言うレベルじゃないの。
男性社会っていうか、もう、人間自体のダメな部分をね、地上波でやるか!打ち切りが決まっているからか!
ガンダムがヒットして調子に乗って自信がついたからか?
いくらヒットしたって、お前はちゃんとしたプロデューサーと組んだ宮崎駿に勝てるほどの性能は持っちゃいないんだ!それなのに、アニメトピアでハルル・アジバの中の人程度の女にそそのかされやがって!富野!お前は!
ごめん、悪口を言ったつもりはないんだ。


まあ、アレですよ。他の男に犯されても生き延びて欲しいという男のギリギリの愛情ですよ!
でも、ギジェとベスは「我々が死ぬと決まったわけではない」といってシェリルとカララと別れる。
うああああああああ。
こんな漢は初めて見た。俺はあまり本を読まないからな。


■第二の作戦ッ!
ソロシップから降りた女子供たちはアジアン星のドーム球場にあつめられます。


ロングの構図の時にでソロシップ非戦闘員の数を数えたら、ざっと200〜300人の人影が描かれていたのだが・・・。
前回はソロシップの全乗組員は100人強という話だったのだが。
まあ、富野アニメの言ってる事と作画に齟齬が在るのは今に始まった事じゃない。そもそも富野の存在自体が矛盾している!この気持ち、愛だ!


そーいう突っ込みはともかくもともかく、
いきなり球場の出入口が封鎖されます。
そして、観客席にはマシンガンを持った兵隊達が現れます!
アジアン軍の残党は、自分たちの星を滅ぼしたバッフ・クランのグルダブラ・ドロンの部隊と手を組んで、女子供を人質として、ソロシップを騙まし討ちしようとしていたのです!
ソロシップにむけて「バリアーを解除しないと人質を一人ずつ撃ち殺すぞ!」で、リン死亡。


地上波。


まー、螺旋回廊とか絶望 〜青い果実の散花〜とか水島精二のアニメの鋼の錬金術師みたいな展開にならなかっただけマシだネッ!
ねっ!
じぇねーよ!
地上波・・・。
人間不信になりそうです・・・。



えっと、「こどものじかん」は地上波の限界に挑戦したらしいです。ははははは。
イデオンは子供向けロボットアニメの限界を無視してますね。
で、ぬけぬけと

同じ金を使うのならもっと他の良きことへ使って欲しいという思いが、他の世の父親たちと同じにあるからだ。


しかし、”ガンダム”の時は、”ガンダム”を成立させたティーン・エイジャーの力を大人たちに示したかったという発意があった。だから、決して間違ったことはやっていないという自信があった。
http://homepage3.nifty.com/mana/ideon-message.html

って言う。
26歳でもキツいわ!

  • 戦闘美少女。イムホフ・カーシャ

イムホフが名字だ。
カララとシェリルというメインの大人の女がそれぞれの恋人に説得されて船を降りた。
子供達も船を降りた。
カーシャは何の疑いも無く、イデオンCメカに乗って戦っている。
愛する男の、子を宿して生き延びる大人の女でもなく、愛されて育てられる子供でもなく!
戦闘美少女!

これはカーシャ自身が望んだ事である。カットされているカーシャの台詞に「あたしは残るわよ、なんてったってイデオンのパイロットなんですからね」がある。
 これにコスモが、もう少しカララやシェリルのように女っぽく残りたいと言えないのかと応じ、二人はまた喧嘩を始めてしまう。
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television37.html

多分、テンポの問題でカットされたんだと思うが。少年は子種を少女に与える事が無く、一緒に戦うしかないのか。
カーシャは性的に未分化な戦闘美少女なのかなあ?まあ、好戦的なのは確か。
いや、むしろ、少年であるコスモがカーシャの女性的な成長を認める事が出来ずに、からかう、っていうかガキだからなあ。
カーシャもカーシャで・・・。うーん。
これが新世紀エヴァンゲリオン惣流・アスカ・ラングレーになったんだろうな。キッチ・キッチンは綾波。あおいから。

エヴァのアスカはママの自殺という幼児体験から認められるために戦っていたわけですが。カーシャは「環境に対して戦わないと死ぬ」という幼児体験から戦う本能があるな。
まー、それに疲れて、最近の女性はチョイ悪オヤジをターゲットにしてるんですけどね。エヴァの当時はアスカが加持さんにちょっかい出したり、ラブ&ポップだったり。その時の中高生がモテかわOLにジョブチェンジですよ。
いやー。
まあ、ボクのようなダメ人間にとっては責任が軽くていい時代なんだけど。
つーか、少女は恋愛ごときで承認欲求を満たす前に、少女としてやることが在るだろうが。少女愛とか!塗り絵とか!折り紙とか!レース編みとか!
ごめん、悪口を言ったつもりは無いんだ。


っていうか、カーシャですよ。
カーシャは少女だけど(ゆえに?)女の陰険さを隠さない。
滅んだアジアン星を前にして、ギジェに「憶えていて?あなたが準光速ミサイルを撃ち込んで、あたしたちを誘きだした星ヨ?」「ほんと、何人の人が生き残っているかしらね?」と、微妙に品の良い嫌味を。
敵の異星人だが、いろいろあって今は仲間のギジェ、半泣き。
んで、いろいろあってギジェと恋仲になったシェリルがカーシャをたしなめると。
「フッ、私はね、純潔を守りたいのよ。地球人としてね」
うわああ。
女が女としてやることが分かっているけど、それを認める段階には至っていない戦闘美少女の潔癖ですよ。
やべー。
イデオンやっベえ!
萌えとか言うレベルじゃねーゾ!
あー、今、ガンダム00の技術でリメイクしたらルナティック(筒井康隆的な意味で)が続出しそうですね。


もう、ダメです。イデオン最高すぎ。
うーん。ガンダムも良いけど、なんだかガンダムも富野界の一部という感じになってきましたですよ。


っていうか、なんでイデオンは面白いんだろうか?
アイドルマスター XENOGLOSSIAも結構ひどい話で、アイドルマスター XENOGLOSSIAの古里尚丈プロデューサーは

http://tiyu.to/permalink.cgi?file=news/08_03_18
ガンダムイデオンに憧れてサンライズに入社した僕としては、巨大ロボットという伝家の宝刀をこの大きな企画で出したかった」

というのだが。
この視聴後の感覚の違いはナンダロウか?
アイドルマスターゼノグラシアは、5話くらいまで頑張って見てたけど、対時間快感効率が第一臨界に達しなかったので、あとは最終回しか見なかったんですけど。
でも、アニメの後にゲームのアイドルマスターには3ヶ月くらいのめりこんで、オーディションに落ちて精神を病むくらいのめりこんで、こつこつとドラマCDもそろえたのですヨ。
やっぱり、本家の765プロの女の子の方がキャラクターっていうか人格がはっきりと立っていて好感が持てます。電脳キャバクラだが。
存在感というか整合性がちゃんとしてるんですね。(適当に作ってあって割と変なエピソードもあるんですが、社長が宇宙人になったり。)
うーん。

 きっと、アイマスは……ううん、アイマスでも何でも、好きな原作がアニメ化されるって、そういうことじゃないよ。
 原作を尊重しつつアニメならではの魅力を出そうとしたら、消化不良になることも、単なるファンアイテムで終わることもいっぱいあるかも知れないけど、でも、きっとそれでいい。それでよかったのに。


 ファンは原作を見てたのに。サンライズは完全新作ロボットアニメを作ろうとするだけで、原作を見なかった。

 それはきっと……愛じゃないもの!

メカと女の子のフェチ快楽に溺れ、メカと女の子の本質にあるデロリを見てあげないのが、アニメのアイマス
いや、グロ描写とかじゃなくて。つーか、女の子の殺人は、殺人そのものよりも、「めんどくささ」にあると思う。ひぐらしのなく頃にの、そーいう非力な女子がめんどくさい事に巻き込まれる感じは面白かったんだけど、だんだん変な方向に行ったから、僕の射程距離ではない。
ゲームのTHE IDOLM@STERは結構黒いっていうか、キャバクラだもんなあ。性欲とか庇護欲とか達成感とか、ユーザーの弱い部分を抉るもんなあ。いやー。こわいこわい。
音ゲーは無理。


  • えっと、あとは今回の敵を簡単になぞって終わり

前回は先遣部隊の若武者で旧式の重機動メカから見ても半分使い捨ての斥候だったわけだが。
今回のバッフクラン艦隊の指揮官グルダブラ・ドロンは卑怯な知略と新型重機動メカを使うモミアゲの濃いオヤジだ。
なんか、バッフクランの武将は週代わりの仮面ライダー怪人のような扱いになってきた気がしないでもないが。怪人ほどの見た目の自由度がない中で、キャラ付けに苦心してるなあと。
今回のキーアイテムは乗馬鞭。
あと、アジアン軍の指揮官、コモドアも今回の敵。
見た目はしょぼいテム・レイと言った感じのメガネです。おそらく、アジアン軍やアジアン政府が崩壊した事によって、ものすごい繰上げ当選で指揮官をさせられている、本来的には小役人の男だ。
それでも生き残った10万人を守らなくてはいけない。
だから、ソロシップの女子供を人質にもするし、バッフ・クランと結託もする。
ここら辺の裏切りの仕方なさが、もう、たまらん。
だって、自分や自分の守るべきものが死ぬのは怖いもん。
本当に、こういう人を悪だと言いきれないからな。っていうか、僕にもこういう部分があるし。
だから、敵を主人公が殺しても、程度の差はあっても視聴者も傷つくんだよなあ。
敵が美形で、死んだら可哀相とか言う次元じゃなくて。
実際に将来的に自分も生きていくための最善策を選択しているつもりでいたら、こういう風な死に方をするかも?という恐怖感がありあり。
悪人の描き方が、個人的なサイコパスとか、戦争の狂気、とかじゃなくって、普通の人生の延長線上に悪への落とし穴がポッカリ。
あー、人生って、何を守り、何を殺すのか。


んで、グルダブラ・ドロンはイデオン・ガンであっさり蒸発する。
コモドアはフォルモッサ・リンを殺された恨みのフォルモッサ・シェリルの銃弾十数発を浴びても死にきれず、シェリルの恋人のギジェに頼んで止めを刺してもらう。
(シェリルさんは何発当てたのだろうか?拳銃で50メートルの距離、10メートル程度の高さの的に当てた。っていうか、レーザー剣のある未来に薬莢)

  • 再びリンの死

コモドアは苦しんで敵に死を請う。
フォルモッサ・リンは流れ弾に当たって、姉のシェリルに抱かれても反応する事も、ガクリと顎や手を落す事もなく、死んだ。
数秒で物になった。
どっちもやりきれねえ。
血や傷痕があったら、まだグロいアニメとして処理できるのに。リンの死体は、ただ動かない人型という描き方のみ。
シェリルさんは「少しも優しくしてあげないうちにどうして死んじゃうの」と号泣。別れの儀式も出来ず。
こういう、姉妹愛憎を持ってこられると本当にやばい。僕は妹萌えです。
鋼の錬金術師シャンバラを征く者釘宮理恵を妹だと思って感動した口です。
ううううう。
やっぱり、自分の家族とか周りの人には後悔しないように生きないといけないですねええ。
でも、こういう小さな家族を守りたいという気持ちが集まって、戦争になるんですねえええええ。
どうしよう。
僕は基底現実では一介のキモヲタ以上の生を望まないようにしよう。



  • 作画

ビルの中に潜んでいるガンガ・ルブ・リブが08小隊っぽくてカッコよかったです。あと、イデオンよりもかなり大きい所がカッコよかったです。
でも、パワーの上がったイデオンのパンチで死ぬ。


  • 反省

生活カウンセラーに「朝にイデオンを見て感想を書く意欲で早起きをしましょう」っていわれて、今日は早起きして、朝に見て、なかなか書けないで、学校に行って、寝込んで、風呂とストレッチで再生して、深夜になってやっと書きあがる感想。
・・・・・・・・・。
こんな生活はダメだと思います。
でも、書いている実感としては、1話のテーマで印象に残った事、敵、作画、という三題話+アルファ程度の事しか書いてないんだが。



一回寝たら、最終2話を見ます。


っていうか、声優のギャラが上がったから殺したって言う割にはレギュラーキャラはまだモエラとリンの脇役しか死んでないじゃん。
ガセか。