玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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本当は恐ろしいマクロスFの黒さ

えっと、ちぃ、調べた。

救出したギャラクシーの残存艦な早々離脱した為、
結局マクロスギャラクシーの現在位置は不明・・・。
そして残存艦のクルーはV型感染症疑いがあるため隔離。
V型感染症、これの可能性があるからアルトとランカは検査を受けたらしい。
http://track-back.net/gunota/archive/206

再見するのはめんどかったのか?いやー。ブログは歴史書として便利ーヌ。
なるほど、マクロス・ギャラクシーは残存艦は助かったけど、本隊は不明。そして、生き残りのクルー達も闇から闇っぽ。


しかし、そーいう部分はあまり印象に残らず、可愛いキャラクター達やカッコいいロボットの面白い動きだけが印象に残るわけだ。
こりゃ、意図的に演出操作してるわいな。
レオン・三島が政治的な動きをしているが、それは「政治屋男萌え(生徒会長萌え?)」というキャラ付けという印象の方が強い。
つまり、政治組織というのが見えないで、キャラクター個人のキャラクタリゼーションのアーティフィシャリティが印象に残るわけ。
あいていに言ってしまえば、脇役というか普通の人があんまり見えてこないで、奇人変人ショーと言う面白さなんだな。
うーん。
そこらへんは富野アニメとは違うなー。
富野はやりたい話があって、

そのために必要な組織があって、

それを動かす成員がいて、

それらが生きるための生活があって、

そのなかでドラマを作り

ドラマを作るために必要な個性を配置していき

次回に続く
という、制約が強い。
富野由悠季監督の考えだと、当たり前の事をやらざるを得ないからやってるだけだと考えているんだろう。しかし、その中で普通の人の範疇で個性をつけていくっていうのが上手い。あと、組織が人の個性の一部を作っているって言う冷徹な目線がある。
「おまえ等程度の個性が!」=「個性だと思ってても条件反射の集積に過ぎない!」という。
エヴァ以降は脇役でも萌えキャラとして人気を打ち出していかないといけないから必然的に普通の人が減るんだよな。
で、キャラです。
で、それで人気が出たんだから、そりゃあ正しいですよ。お金になるんだから。


そーいう現状がありつつ、キャラクターにカメラをフォーカスさせつつ、目立たないように組織の黒さをやっているという所に、今回のマクロスフロンティア河森正治監督の自覚があるんかなーって思った。


ただ、そーやって操作されてるって言う感じはちょっとカチンとくる。
まあ、きれいな色の絵が動いてるって言うだけでも面白いんだけど。僕もはっきり言ってギャラクシーが政治的にどうこうということはあんまり興味が無いし。アニメだし。
怪獣が沢山出てきてやっつけてて、その合い間に女子とキャッキャウフフしてりゃー、そりゃあ面白いですよ。



一拍置いて俯瞰するって言うのが無いんだよな。イベント、イベントで。
そこら辺は最近の富野アニメも急いでるのかもしれないけど。
僕が直近で見た伝説巨神イデオンは登場人物がミーティングを開いて話をまとめるって言うシーンがたくさん在った。
在ったけど、イデオンイデオンでミーティングで言ってる事の半分はブラフというか、登場人物自身の混乱ぶりを現している芝居な訳でもあるので、ウーン。
やっぱ、芝居かなあ。