玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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劇場版∀ガンダムII月光蝶

絶好調である!
2時間6分の映画ですけど。4時間くらいあるような感じで、長生きさせてもらいました。おなか一杯なりー。
かなーり絵がきれいになってておもしろかったです。メッチャ戦ってた。超迫力だったなあ。実写では無理。
超鳥肌が立った。
事件的にはやっぱりトばしてるから整合性はあんまりない。2部作だし。哀戦士編をぶっ飛ばしてめぐりあい宇宙をやっているような。哀戦士は在るけど作ってないと言う感じ?それが疾走してた。
モビルスーツ戦だけじゃなくって、外交、交渉、補給戦とかもいっぱいだ。スゴイ戦ってる。


でも、心情的にはめっちゃ繋がってた(ように見えた)。本放送のときはアグリッパ、ミドガルド、フィル、グエン、ギンガナムなどの悪党達の動機がいまいちわからなかったんだけど、続けて見るとなるほどねーってなった。
アグリッパのような責任感の強い人が1万年もかけて地球を滅ぼしてきたガンダムたちの歴史を見て、魂を重力に引かれる恐ろしさを一人で抱え込むとああもなるよなあ。可哀相に。
ミドガルドもガンダムに狂わされた。ディアナの法の下に死ねてよかったな。
やっぱ、ガンダムばっかり見てたらダメですねー。狂いますねー。でも、ガンダムは神様として祭られるものでもあるので、ちゃんと使えば良いよな。


ガンダムセンチネルを読了した後に見ると、ホワイトドールには確実に人工知能が積んである。ターンXに出会った時にロランに「どうしましょう?」って聞くし。最後もロランを助けたように見える。ヒゲはロランが好きだったみたいだ。ロランはモテモテだな。ヒゲはヒゲとオチンチンが生えてるし、ゲイか?見た目はすごい父性的。チョウチョも出るから中性的でもある。ナノスキンの白さは真珠のように優美だし、母性的なものも感じる。ガンダムガンダム性?
ターンエーはALICE的な部分が在るかもしれないけど、ロランはルーツと違ってコンピューターの示した選択肢を選ばないで、コンピューターを参考にして勝手にやる。道具は道具。力は力。そこら辺は、ブレンパワード14話の勇の長セリフみたいな感じか?アリスみたいな変なポエムもないしな。道具は人に使われてナンボだよな。で、スペリオルガンダムは戦闘目標を達成するためにコックピットを排除したけど、ターンエーはロランと一緒に旅をした中で自分の業を自覚し、自分からロランを解放したように見える。それで、よりよい時代までまた眠ると言う事を選択したんじゃないかなー?でも、自分を降りた後もギンガナムは戦いつづける以外の選択肢を見つけられなかったんで、ターンエーとターンXはギンガナムも自分と同じ業を持つと思って取り込んだ、とするのはセンチメンタルすぎる?


市民軍の武闘派のフィル少佐がやり手政治家のルジャーナ公にうんざりでギンガナムにも疲れてる感じがよくわかった。ルジャーナ公カッコいいな。ディアナ様が来てくれた時は僕もポゥと一緒に泣けた。一回締め出したのに、許してくれるのは嬉しいな。


その分ギム・ギンガナムが一番かわいそうでしたけど。農業を作ったソレル家に対して都を作ったギンガナム家は相補完的対等の家柄であったのに、ディアナ・ソレルが自分で行動を起して、自分は摸擬演習だけでセカイに関われない感じが強調される。ムーンレイスも飼い殺しにされていると思うよな。そういう人が黒歴史ガンダム戦争こそが人類の本質と思い、外宇宙から来たガンダムとザクの亜種を手に入れたら選ばれた王のような気分にもなろうよなあ。ギンガナム武術の継承者だからそれだけでもスゴイ人なんだが、満足できんかったのか。ロランに剣を与えるしモラルはある。(ごっこかもしれんが)
子安武人の話し方にもある種の知性を感じた。
そういう人を寄ってたかっていらない人だと苛めるのは酷いけど、ギンガナムもひどい事をしたからな。まー、一応フィル・アッカマンのクーデターソレイユを落せばギンガナム隊が官軍に成れたという腹づもりではあったんで、無意味な戦争ごっこでもないんだが。いかんせん、手段が悪すぎた。
ガンダムが100年くらい頭を冷やしてやるとよい。ターン2機の繭は眠っているのにギラギラ光ってて、まだまだやる気がありそうです。月と地球の文明が上手く一体になる時代にまた目ざめるとよい。そんな時代は来ない方が良いかもしれんが。周りに神社でも建てれば良いか。



ターンエーガンダムの本放送のときは「闘争本能」というキーワードが鼻について、ちょっとうっとおしかった。けど、最近の僕のマイブームは「行動=承認欲求=世界との関わり=環境改変可能性の実感欲求=人間の適応能力=本能」という考え。加藤智大とか、ブログの俺理論とか、戦争とか、ゲリラ活動家とか、創作意欲とか、恋愛とか、教育ママとか、人道支援とか、全部これで説明するのが最近のマイブーム。
最近のニュースやネット界隈などを見ると、承認欲求が満たされないで行動する人をよく見る。それは何故かと言うと、最近のニュースを知った事によって、認識可能世界領域が広がっているのに、改変可能射程距離が自分の社会性の範囲のみと言うギャップからの脳内ストレスかなーと。実際、僕もソレを自覚するので。
そういう風に見たら、黒歴史を知ったムーンレイスやグエンのハッテン思想(ホモだからな)を知ったギンガナムの行動もスルッとわかった。映画にまとめると大筋が見えやすいな。
富野由悠季監督も、

──なるほど。様々な問題の背景にも、人肌とコミュニティが重要な役割を演じているわけですね。


富野 芝居や映画を観ても、現実の世界でも、最近気になることがあります。お金持ちの家に生まれながらも、過激派のような行動に出てしまう例がたくさんあるのです。かつての学生運動もそうですし、明治維新のときの焼き討ち事件や、昨年9月の自爆テロ事件もそうです。反逆者は、必ずしも虐げられた者ではないのです。この半年ぐらいそれがなぜなのかずっと考えて、やっとわかってきました。きっと彼らはそれほどいじめられることもなく、可愛がられて育ってきたのでしょう。それがなぜ過激な行為に出るかというと、どうも新しい認識論のようなものを知って知恵がつくと、嬉しくて仕方がなくて、はしゃいでその新しい知恵を振り回したのではないかと思うのです。


 常識が大きく身についた上での知恵だったらそんなことにもならないでしょうが、知恵という一見良さそうなものにも、こんな怖い面があると思うのです。その常識も、人肌を原則としたコミュニティからしか生まれません。∀をつくるときにも、こういうことに留意して人と人の関係を描いたつもりです。
http://www.turn-a-gundam.net/special/18.html

って言ってる。このコラムを読んだときは富野の話は飛んでるなーって思ったけど、映画を見たらつながった。



悟りを開いて黒歴史のトラウマを乗り越えたコレン・ナンダー軍曹の声がメッチャカッコよかったです。


一般視聴者に近い感覚で、テレビ版を見る前にするーっと見ようと思ったけど、やっぱりターンAガンダムは好きなので、同窓会的な見方をしちゃいました。まあ、知ったものをなかった事にもできんか。
愛着のあるキャラクターたちの人生が見やすくまとまってて、9年前以上にわかったのは嬉しい。一般視聴者の好みなどは知らない。一般人よりも一個人の面白さしか観測できん。


ムーンレイスが文明人だと思ってたけど、2000年以上前の発掘兵器やネオジャパンのレプリカモデルを使ってる。自らは何も生み出せないっていうギンガナムのセリフもわかりやすい。そこら辺が、ホレス氏などのミリシャ参加のモチベーションになってるともわかった。よくできてるなー。


モビルスーツの機動音がカッコよかった。すごい質感がわかった。嘘メカなのだが。一生懸命考えたっぽい音だなー。モビルスーツのデザインも特撮っぽいというか、アニメやプラモデル以上に実存感があるからよかった。(ウァッドの重心とボルジャーノンのスカートの素材の事は大目に見る。MG ver2.0ザクなら…)
スパロボ的スタイリッシュなアニメっぽくはないかもしれんが、シチュエーションの工夫上手い。
ちょっと音響効果がよすぎたので、ヘッドホンで聞いたら響きすぎてセリフがわからん所があった。ターンエーガンダムはもともとモブキャラクターの群集セリフも多いし。その群集の言ってることが結構テーマ的に重要とかだったりするし。
字幕を付けて見ればよい。1回目は字幕なしで見ましたが。
やっぱ、映画館で見たかったなー。うーん。映画館ではビスタ?DVDはスタンダードだった。でも、ワザとスタンダードにしたような気もするな。ちょっと古めの映画ですか?
レトロ感といえば、樽をCGにして宇宙に飛ばすセンスがすごいな。しかも、何の説明もなく樽。すげえ。
サントラに入ってない名曲があるね。いれーろ!


でも、僕にはターンエーは牧歌的と言うよりもやっぱり超未来世界に見えたが。Gガンダムより後だし。
(映画ではGガンダムの映像やシャイニングフィンガーが出なかったけど、一般層が見た時に混乱しないようにだろうかねえ。黒歴史の映像はコロニー落しとか名場面や作画的にきれいな所が選ばれてたような。ガンダムXが多かったですね。スタンダードだからなあ。宇宙革命軍のコロニー落しも富野アニメの中で違和感がなかった。落下コロニーが多すぎだが。)
いや、むしろ、世界滅亡後の荒廃したSFは多いけど、世界復活後の話はあんまり無いですね。ループものはありますけど。ターンエーは単純に世界が繰り返していると言うだけの話でもない。
20世紀初頭の第一次世界大戦から大量殺戮大量生産大量消費の時代に突入した。実際、ミリシャの一般構成員はヨーロッパとの戦争を期待してたし。そのタイミングでターンエーガンダムの物語が始まったのは、やり直しのポイントとして上手い。ガンダムの歴史は黒歴史だったけど、それを上手く生かして時代を開けると良いな。


エンディングのデカイ一枚絵がよかったです。
夏になっててよかった。ディアナ様が夏を見れたら良いなー。


終わった後もなんか嬉し涙。おもしろかったなー。


まー、僕は正しい評論よりはなんとなく面白がって嬉しくなりたいだけの信者脳ですよ。へっへっへ。