玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

赤毛のアン17アン、学校にもどる

先週は宮崎駿が抜けて、今回はとみの喜幸最後の絵コンテ。
ある意味最終回。いや、高畑勲も面白いけどね。大富野教としてはね。
おもしろかったです。
富野的にはバンクと止め絵の多用が、やっぱりツギハギのトミノって言う感じだ。
ナレーションも多かったかなー。富野アニメでのナレーションはZ以降減ったように思う。(エルガイムは見てないが)アバンタイトルは在るけど、劇中ナレーションはガンダムイデオンがピークだったような。
まー、原作付きだし、高畑監督作品だから、富野だけがどうこうというわけでもないが。
幻想シーンも多かった。
アンとダイアナが永遠の友情を誓うシーンが回想されたのだが、これも富野回で、上手く使われていた。
奥田誠治回で友人と遊ぶカットの回想もあったけど。


お話的には、アンがダイアナと会ってはいけないとダイアナのお母さんに怒られ、ダイアナと会うために登校拒否していた学校に行くが、そこでもダイアナと話せないで落ち込むが、ダイアナから手紙が回ってきて友情を確認する話。


ダイアナがアンに別れを告げるところのアンの芝居がかった台詞が非常に面白い。いちいち文語だ。原作もこんな感じですかネー?(原作でもyouの代わりにtheeだったのは言ってるけど)
すごい百合。愛してるとか言いまくるし。髪を一房形見にもらうとか。うわあ。いいよいいよー。小学生女児がねえ。こんな愛してるとかねえ。もうねえ。タマラン。


アンが学校に戻った時に、ダイアナとは話せなかったけど、逆に他の女の子(あとデブ少年)たちと接する機会があってかわいくてよかった。
ダイアナと喋れないからアンが頑なな模範生になろうと無表情で通そうとしてたけど、級友に歓迎されてすぐにいつもの元気な喋り方に戻る演技が面白かったなー。
かわいいなあ。
可愛い女の子だけでなく、アンがダイアナの隣じゃなくって模範生のミニー・アンドリュースの隣に座った時にミハル・ラトキエ声のガーティー・パイがダイアナに「あんたへのあてつけよ」って言うのは原作にはない展開で小学生女児コミューンぽい。ダイアナがアンからの手紙を読む時に隣のガーティー・パイが意地悪そうな顔で覗き込んだり。女の子のちょっといやらしい部分を書くのは富野っぽいが、脚本は別の人ではあるし。
英語原書はネットにアップされてるので気になった部分だけ読んでるけど、結構シンプルで展開が早いんですね。アニメは結構肉付けしてるなー。そりゃー、絵で示さないといけないし、そうしたら演技もつけないといけなくなるから。
訳本は知らないけど。


ミニー・アンドリュースは無表情優等生の割に何気に良い奴。ミニーの目の前でデブがアンにプレゼントを贈るというのは失礼っぽいが、おもしろい。デブが他人を気にかけないくらいアンに参っているということか?
本に目を落としていたミニーが目の前に差し出されたチョークを一瞬見る所が富野っぽい小芝居で可愛いなあ。


ラストでアンの手紙がダイアナに届くと他の生徒がフェードアウトして二人だけの幻想になるのは高畑演出なんだろうな。
富野由悠季は言葉の人だとよく言われるんで、こういうイメージとかは高畑っぽい。宮崎駿は空間の動きかなあ。
ただ、トミノの言葉はセリフだけで無くって、絵の並びとかも言語的に使っている印象。絵コンテマンだしナー。