- 作者: ときた洸一,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/20
- メディア: コミック
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- 作者: ときた洸一,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12/22
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一年12回の月刊誌で∀ガンダムを終わらせなくてはいけないというコミックボンボン地獄なのに、∀ガンダムのお話の必要なところを上手く子供向けに分かりやすくしている事でオッサンのオレも普通に面白い。高校生の時にこれを読んでいたらもっと話が分かったかもしれないが、俺は金が無いのでフィルムブックも今ごろ買ってる。
てな感じで!
要約の仕方は、地球光と月光蝶に似てるんだけど、途中の空白がないので(当たり前だ)わかりやすい。
あと、敵キャラクターがちゃんと悪いし、悪いやつの決着の付き方も少年萬画として落とし前がついてる。
少年萬画なので、味方のキャラクターもさっぱりしているし熱血だ。
ボンボン版機動戦士Vガンダムのように「きさまは電子レンジに入れられたダイナマイトだ!!」って言うほどの酷い熱血改変ではないんだけど、「リリ・ボルジャーノの銃が火を吹きますわよ」っていう風にカッコよさをちょっと付け加えている。
あと、ソシエちゃんが可愛い(重要)。
ま、その分、富野らしい性愛とか野性味のドロっとしたものようなものはちょっと弱いんだが、それは子供にはちょっと要らないし。うまいことまとまっていて面白い。
あと、アニメと違って静止画と文字の萬画なので、情報として重要なところを強調しやすい。コレン・ナンダーが「アグリッパ・メンテナーが増援部隊を送ろうとしてる」っていう所は、アニメをリアルタイムで見た時は流れたし、トミノリテラシーも低かったので登場してないアグリッパの名前なんか一瞬で忘れてた。でも、萬画だったら重要人物の名前なんだなって分かるように、大き目の絵と文字で強調してあってわかりやすかった。要所要所で説明してあったし。
あと、アニメの演出の面白いところを、他のシーンにツギハギして使っていたりしてる。(ミドガルドのホログラムをギンガナムが刀で斬るところを、終盤のアグリッパの死後にやる。レット隊の偽ターンエーと、コレンの憑き物落としをいっしょにやったり)
こういう再構成力や要点の取捨選択の仕方が上手いのう。
子供向けと侮れません。さすが、10年以上にわたってガンダムコミカライズをしている人。
ときた洸一先生の萬画は良いなあ。ガンダムSEEDよりもSEEDアストレイ、ガンダム00よりガンダム00Fの方が面白かったり・・・ゲフンゲフン。