玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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カレイド スター39 残酷な すごい 祭典 まで見た。

3クール目。挫折編が終わった。
38話での河本昇悟プリンセスチュチュ監督)絵コンテでミュートとアリスのコンビが出たり、パトロワ夫妻が結婚という世界一過酷なSMを地で行っていたり、プリンセスチュチュファンにはにやりとさせられる感じ。
プリチュのメルヘンとは違って、カレイドスターは現実世界のお話なんだなー。
アリスは天使の技を完成できず、ミュートはアリスを受け止めて大怪我をする。
そらは楽しい夢にあふれたステージに憧れてパフォーマーになったのに、舞台裏の勝負の世界を目の当たりにして傷ついてしまう。
夢を見せる人が一番現実を見せられてしまうとかいうアレ。プリンセスチュチュでもみゅうとが戦う物語を書いたふぁきあがいちばん流血していたし。小説を書くだけだとペンだけなのになー。
佐藤順一総監督という作り手の哲学も見えますね。
んで、メイ・ウォンのデーモンスパイラルを見て、僕も作中の観客と同じくぞくぞくした。鳥肌。アニメは上手いなー。
メイの集中力に観客も視聴者も引き込まれます。
そらとユーリの天使の技では、逆に回想シーンをたくさん入れることで、単なる説明回想ではなく、そらの雑念を表現していて、もどかしさを感じさせられた。
その後の涙とともに堕ちていく天使は美しかったけど、辛い。
ただ、「こういうふうに傷つけあうのが現実だから、自分も傷つける側になる」というような、大勢の脇役がしているような生き方を是とする物語でもないんだよなあ。やはり、現実の中でも夢を見せたいし、見たい。それがショー(=アニメ)の醍醐味でもあるんだよね。
だから、天使は現実の中で涙する。
さて、さて、さて。
起承転「結」の最終クールはどうなるんでしょうねー。