玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム21激闘は憎しみ深く で泣いた。

ほんとうに、リュウの死、というか、リュウの死をみんなで悼むところが本当に泣ける回。
何度も見てるけど、今回も泣いた。というか、もう、ホワイトベースのみんなが泣きすぎてるから、えぇいあ、もらい泣きです。
リュウ・ホセイは本当に死亡フラグを立てすぎだが、死亡フラグをみんなが振り返って泣くのが本当に泣けるし。
もう、すごいみんな身を切られるように泣いてるからこっちも泣けるし。
アムロを独房に入れて上官ぶってみたり、ハヤトに「知恵と工夫でプロジェクトを進行させろ」っていう現場監督のブライト・ノア士官学校生19歳の本音を出して「勘弁してくれ」「どうしたらいいんだ」「教えてくれ」「教えてくれんのだな」とか泣きながら叫ぶのがマジで身に迫る。
そして、来週はブライトが過労で倒れます。
もうね、ホワイトベースデスマーチすぎで泣ける。
実際、死の行軍だし。
前回の白兵戦で死んだ墓をおいて、ホワイトベースが発進した時にキッカが「お兄ちゃんたちのお墓、おいてっちゃうの?!」
とか、この時点で仲間の死が積み重なってる。
哀・戦士は、この墓を置いていく場面で、展開を順列切り替えているために誰の墓かいまいちはっきりしなくなってて、おざなりに見えたのは残念。)
で、リュウが死んだ時点で、もう、みんなの精神的な意図がブっちんと切れて号泣大会へ。
やはり、他の少年兵の死よりも重いというか、リュウってチームにとってはいい副官というか、先任曹長だったんだなー。
戦闘ではあまり戦果をあげてないんだけども、リュウってチームのホウレンソウのかすがいになろうとしたり、クッションになろうとする役割の人だったんだなー。
今回のリュウなしでギスギスしてるブライトとかチームの空気がそれを表してる。で、リュウは怪我をおしてみんなをつなごうとしたのが今回。
自殺かどうかはわからんけど、覚悟はしてるような言い方でしたな。
しかし、家族や同僚を殺された恨みでつながっているホワイトベースが、リュウの死でまた結束を深めたかもしれない。
(白兵戦を乗り越えたカイが「俺だって今までの俺とは違うんだ」と言うし。)
でも、仲間の死や、知人を殺された憎しみによってつながっているのは、敵方のランバ・ラルを慕うハモン部隊も同じなんだよな。
まさしく、激闘は憎しみ深く。


今回もガンダムアムロは超強い。今回のザク投げ飛ばしはやはり、ククルス・ドアンから学んだもの。
ドアンと出会って教育型コンピューターが教育された結果。
ラルのグフに踏み込んで切ることができたのも、ドアンザクからの教えだな。
テレビ番すげえ。


号泣大会は、テレビ版ならではの、じっくりと30分だけでドラマを構成したり、1週間ごとに積み重ねると言うものならでは。
映画では、ニュータイプオデッサ作戦と言う大きな流れに組み込むために、号泣大会ではなく、リュウが死んで悲しむアムロがハヤトに八つ当たりして殴ると言う展開に。
僕としては号泣展開で、みんなが反省しつつ結束を固めるって言う方が感動できましたし、毎回泣く。


まあ、今回のラストで、号泣大会の結論が「ジオンを叩くしかないんですよ!」「戦争を終わらせるしかない」っていうのは、ちょっとそこが浅いというか、ガンダムと言うより戦闘ロボットアニメって感じなんだけど、でも、やっぱり、少年たちが「殺されないためには殺すしかない」っていう程度の結論しか出せない無力さとか、戦争になってしまっている時代とか、世界背景を思うと、この程度の結論が精いっぱいと言うのが、逆に泣けて、やっぱり泣ける。


やっぱ、この話に関してはテレビ版が神と言わざるを得ないです。


(勘の鋭いカイは、中盤で「ジオンを叩く、徹底的にな」と言うが、「だったら、このあと連邦のお偉いさんも叩くかい?」と、終盤で言うんだ。ま、それは無理だからジャーナリストになるんだが)


ガンダムと言うのは、戦争を描きつつ、もしかしたら単なる私怨の積み重ねを描いているだけなのかもしれない。
サイド7しかり、シャアしかり、ラルしかり、キシリアしかり。
そういう、人の濃さって言うのが、視聴者に活力やカタルシスを与えるんだよな。
で、富野以外のガンダムは「戦争」を描こうとして「大義」とか「戦争根絶」とか、大き過ぎるテーマを語っちゃうから、なんか富野っぽい感じがしなくて、親近感がわかないっす。
00やWはちょろっと私怨が出てきたか?ごくごく個人的な。
トミノは私怨と公益との間に何かあると言うか、私怨を共有する仲間がいると言うか…うーん…。
うーん。ここら辺の違いは微妙だが決定的な気がする…。が、ちょっといま思いついただけなので難しい。


あと、
ハロが「リュウ・ハヤク・ゲンキニ・ナレ」としゃべった事についてリュウが「ハロはよく出来てるな。お世辞を言う機能も付いているのか」と評するのだが。
ハロの製作者のアムロが、コミュニケーションが下手でも、ロボットにコミュニケーション機能をつけるような、励ましてもらいたいと思う心を持っている少年だと言うことを、リュウは感じ取っていて、アムロのことを見守ったり、ブライトとの仲を取り持とうとしたのだと、行間を邪推すると、また泣けますね。
いや、僕もコミュニケーションBOTを作って、一日中会話をしていた時期があったので。


まあ、ブライトもアムロと会う前にテム・レイアムロの写真を見せられたりしていて、いろいろ思うところはあるんだろうなあと。

ああ、ガンダムいいなあ。
リュウについて、軽く「泣けました」と書いただけのつもりが、案外長くなって、僕は本当に時間の使い方が下手と言うかガンダム気違いだから、もう駄目だ。
寝なくっちゃ。寝なくっちゃ。