玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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∀ガンダム第46話「再び、地球へ」

脚本・星山博之 コンテ・奥田誠治/斧谷稔 演・渡邊哲哉 作監・しんぼたくろう/中田栄治
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pastel/3829/words46_TurnA.html
http://www.turn-a-gundam.net/story/46.html
今回以降、全ての絵コンテに斧谷稔が連名となります。


さて、今回のチェックポイントは、「かわいい」と「こわい」です。


まず、「かわいい」
双子の美人兵士がかわいい。
あきまんさんはターンエーガンダムデザインズによると、ツリ目の女性が好みだけど、好みすぎるからターンAガンダムでは封印して、マヤリトだけをツリ目にしたそうです。でも、この双子女性整備兵はツリ目のあきまん美人です。素敵じゃー。大好きなマヘリアさんや、春麗にも若干似ていていいですね。
その双子美人にもてるロランが可愛い。ハリーもイケメンで女性兵士と冗談を言い合ってかわいい。
ロランがモテ期に突入して、自分だけが隠れた魅力を知っていると思っていた、ソシエにとっては私だけの星の王子様的なロランにイライラするソシエちゃんがかわいい。
「ソシエを嫌っている人なんていませんよ」って優しいキエルお姉さんかわいい。
リリ・ボルジャーノ嬢はグエン・サード・ラインフォードに捨てられたけど、「私も政治家の娘です。腹など立てている暇はございません」って言って、怒らないけどグエンと決定的に戦う側について、賢くてかわいい。でもちょっと怖い。
メシェーも美形をゲットしてモテ期モンチッチかわいい。美形かわいい。
ドナ姉さんかわいい。あと、おまけのハメットとセントもかわいい。
ホエールズのマスコットぶりが可愛い。
問答無用のかわいさ。かわいさをアピールすることで女王様と民による平和維持部隊であることをアピールする。だからといって、宇宙戦艦にオレンジ色のかわいい鯨を描きます。痛戦艦かわいい。


∀ガンダムCawaii!!


萌えというより、もう、見た目も行動もかわいい!


でも、今回はロランが初めて人殺しをして、戦死者も出る、とても怖い話。

というか、今回は本放送で見たとき、非常に怖くて、ガクガクブルブルした。2日くらい気分が悪かった記憶がある。
ズサンがとっても怖かったです。
シルバースモーの装甲を簡単に貫いて、ズタズタにするのが怖かった。
自動制御のロボット、モビルドールのズサンが、有人の指揮官機が撃墜された後も淡々とシルバースモーを押し倒してバラバラにしているのが怖かった。
シルバースモーのコックピットだけが行方不明になって、乗っていた人が消息不明になって、

コンドラフト 「ケイラのコックピットが見当たらないな、どこに行ったんだろ?」
ジョン 「潰されたとか、宇宙に飛んでいっちまったとか」
コンドラフト 「いやなこと言わないでください!」
ジョン 「…す、すまねえな。ロストマウンテンのとは違うけど、やっぱ、こえぇや」

怖い。
キラ・ヤマトではない、セーフティシャッターを持たないケイラはその後、登場しない。怖い。
無敵と思われたスモーだが、やっぱりあのコックピットブロックは(Vガンダムよりは厚い装甲だけど)脆弱で怖い。宇宙怖い。


ホワイトドールもスモーのコックピットを移植されるだけで、ギンガナムの言いなりになってしまって、良いも悪いもリモコン次第怖い。


ロランが江川光央声の敵の大名を殺すのが怖い。
ロランがハリーに殺せと言われて、2秒で殺すと決めるのが怖い。
ロランがミサイルを当てると決断して撃ったら、敵の大名は初めての実戦だから、ミサイルを避けなくて棒立ちのまま当たって死ぬ。怖い。
ロランはズサンのミサイルをキチンと避けている。やっぱり戦士だ。慣れていたんだ。それが怖い。
ロランが前半ではホワイトドールから解放されてストレスを減らしたのに、やっぱり殺しのストレスから逃れられなくて怖い。


90年代後半はエヴァンゲリオンるろうに剣心を筆頭に、「殺さず」の理念の漫画が流行った時代。
アムロは敵に隣人を殺されたのが初体験だから、最初からコクピット狙い。
カミーユやウッソは「僕の前に来て、僕に殺される方が悪い」とギリギリの認識。
ロラン・セアックは両陣営ともに身内だから、殺さない。
では、ギンガナム軍は敵だから殺したのか?いや、ロランはギンガナムですら「殺したくない」と言っていた。「殺さないように戦える相手じゃない」と、前回に困った。
今まで、ターンエーガンダムは無敵の力を持っているから、フリーダムガンダムのように殺さないことが可能だった。
では、乗っているのがコアファイターになったから殺したのか?
ロランは何も語らない。
正直なロランだが、こういうことになると寡黙だ。怖い。
ただ、そうするしかなかったんだろうということはわかる。


ギンガナム軍が空港潰しをかけるのはもちろん、怖い。
しかし、潰された空港で灰が蔓延しているのが翌年の9.11アメリカ同時多発テロを連想させて怖い。


その灰の降る中をディアナ様が演説をして人心をまとめるのは美しいんだけど、さりげなく「ギンガナムを討つのに協力してくれれば、みなさんは地球に住むことを地球人に認めてもらえます」とディアナ様が言っていて、民衆をうまい事釣るディアナ様が政治家で怖い。
まあ、それは正しいんだけど。
ムーンレィスの地球帰還作戦は、地球の豊かで人口密度の低い土地に移らないと、月の資源が枯渇するって言う、資源戦争でもある。ディアナ・ソレルと大衆は地球を食いに行くわけだ。
もしかすると、グエンがギンガナムの軍隊と月の技術だけを地球に移して、地球を文明開化させて強くしようというのは、ある意味、地球の一身独立を果たそうとする坂の上の雲的な、正しさがあるのかもしれない。


もちろん、∀ガンダムの劇中では、ディアナ派が正義です。
その正義が成り立つのは、地球の人口が現在よりも激減していて、月の人も一億人に満たないという環境があるからです。


やっぱり、隕石は落とされなくては、いけないのか。怖い。


ドームポリスがあれば?
土地の問題よりは、エネルギーの問題だよなあ。
王侯貴族や魔法使いのような生活をしてしまっている…。
管理する絶対的なミイヤが必要なのか?