玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ロボットから美少女へ。あそびにいくヨ!、ストパン、謎の彼女X6巻

謎の彼女X6巻読み終わったった!
おもしろかった!

謎の彼女X(6) (アフタヌーンKC)

謎の彼女X(6) (アフタヌーンKC)

でも、卜部美琴がどんどん三白眼になっていって、あんまり可愛くなくなって行っているが!それも植芝理一というフェチ作家の好みの変遷だから仕方がないよな!ていうか植芝は常に絵柄を変えすぎだな!
それで、前回、あそびにいくヨ!について、「美少女アニメってロボットアニメのロボットを美少女に入れ替えて玩具商売してるんだから、やってる事はあんまり変わらねえよな」って書いたら、
イデオンからあそびにいくヨ!へ(ロボットから美少女へ)ツンデレからヤンデレへ - 玖足手帖-アニメ&創作-
まっつねさんに捕捉されたりしたわけ。(半分ネタで書いたんですけどねwww)
富野の人が『あそびにいくヨ!』に注目する理由 - まっつねのアニメとか作画とか

つまり、作品の売りが、個性的なロボット玩具から性的な美少女フィギュアになってるっていう意味では、ガンダム以前のスーパーロボットプロレスアニメの時代に、進んだようで逆境している、歴史は繰り返しているんだ。

ガンダム以降、ドラマ主導の作品が出たようだが、結局メカと美少女ビジネスに回収された。
エヴァンゲリオン以降、ドラマ主導でDVDビジネスモデルができたが、それもメカと美少女に回収される。
歴史は繰り返す。人間の飽きっぽさの振幅と言うのはそのようなものだ。
ところで、美少女は、スーパーロボットだ!というのは、植芝理一謎の彼女Xの第1巻で述べた理論だ。
つまり、思春期の少年がロボットでパワーアップして戦うということと、彼女との恋愛でパワーアップすることから始まるドキドキと闘いの日々が恋愛なのだ!という。理論。
椿明にとって、卜部美琴は特別なスーパーロボットだ。マジンガーZだ。

そして、謎の彼女XマジンガーZが個性豊かな機械獣に勝って強さをアピールするように、椿に元カノとか似たようなアイドルとか水着とかエロとかの戦いをぶつけてきて、彼女の超越性を何度も強調する萬画だ。
今回の謎の彼女X第6巻では、卜部美琴が自分とそっくりなアイドルと入れ替わって、アイドルになって自分の魅力を再発見しつつ、椿明と離れてしまう=スーパーロボットとパイロットの絆が失われるのではないかと言うハラハラドキドキ展開だ。
いやー、植芝先生は摩訶不思議恋愛漫画の旗手で、特撮アニメおたくでアイドルオタクだからすごいなー。
ところで、謎の彼女XがマジンガーZなら、最終回で卜部が他の美少女にボコボコにされて年上のグレート彼氏彼女に助けられたりしたら、トラウマ確定だなー。
それで、えーと、ラノベとかラノベ原作アニメとかの萌えアニメも「個性豊かな美少女」、つまり個性豊かなスーパーロボットを売る商品ですわ。オオカミさんと7人の仲間たちが御伽話ーとかもダイオージャとかタイムボカンに似てるしー。ストライクウィッチーズ2のメカと女の子と第二次世界大戦との融合って言うのも、まー、必死に個性を出そうっていうスーパーロボットアニメに似てるわー。


で、それではオリジナリティーがどうしても出ないっていう時に出したのが機動戦士ガンダムの「リアルロボット」っていうアレ。量産型ザクという消費される大量生産品としてのロボットが画期的なリアル感を出してたんですわー。ボトムズとか。
ガンダムやフィアナは主人公にとって超特別な存在だったんだけど、リアルロボットアニメの個性は消費される量産型という概念が画期的だったわけで。
それを美少女アニメに置き換えたら、「何の個性もなく、メンヘラでもなく、魔法少女でもないクラスの女の子を次々とヤリ捨てにしまくるイケメン」というかなりひどいアニメになりそうだ。むしろ松本清張っぽい。ケータイ小説とか読み切り少女漫画もそうかもしれんけど。そこら辺がリアル恋愛ドラマかなー。あんまりアニメでは出ないなあ。めちゃモテ委員長の「個性の弱い女の子を改造してモテさせる」っていうのは、ザクの現地改修型みたいな物かもしれんが。
アマガミSSはどうだろうね。
あと、さっきイデオンのテレビ版を見てて思い出したけど、伝説巨神イデオンって「大して個性のない人たちが無理矢理集められて、イデにヤリ捨てにされまくる」っていうメカに犯される人々という逆凌辱アニメとしても見れてすごい萌える。ベントとか。
それにしてもー、ガンダムは量産型という概念のほかに、剣豪小説っていう「男×男」の戦いのエッセンスを取り入れてるんだわ。で「男×女」の恋愛要素もあり。
それが、ロボットアニメにすることで「メカ(男女)×メカ(男女)」になって、ストライクウィッチーズみたいな「メカと女の子×メカと怪獣」とかアイドルマスターゼノグラシアみたいな「メカ男子×女の子」という謎の組み合わせを派生させていくわけで、マジすげー。
そんな21世紀で女の子のスーパーロボット性を、怪奇現象やメカ抜きで恋愛そのものだけで描こうという謎の彼女Xはすごい!
まあ、よだれとかはアレだけどな!