玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

勇者ライディーン23〜27話 富野喜幸から長浜忠夫へ〜長浜忠夫から斧谷稔へ

ページがみつかりません バンダイチャンネル
あらすじ
勇者ライディーン|WOWOW ONLINE

話数 サブタイトル    脚本   絵コンテ    怪獣
23 妖刀鎌ギラーと轟撃モグロン 伊上勝 富野喜幸 化石獣 鎌ギラー
化石獣モグロン
24 分身魔獣キバンゴの怪拳! 山本優 高橋資祐 化石獣キバンゴ
25 灼熱獣モドロスの炎 伊上勝 安彦良和 化石獣モドロス
26 妖獣ガメレーン地獄の大進撃 伊上勝 安彦良和 化石獣ガメレーン再生化石獣
27 シャーキン悪魔の闘い 伊上勝 安彦良和 巨大シャーキン 

さて、23話は富野喜幸コンテ。そして、26話で富野は監督を降板して一絵コンテマンに成り(追放されず、自分の椅子を奪った長浜の部下に成る)、27話からは長浜忠夫総監督になる。あくまで、長浜忠夫は「総」監督なので、富野が「演出」に成るのは東映的な言葉使いでは、降格というよりは一般的な「監督」の上に一人「大御所」が飛び乗った感じか?うーん。
まあ、制作名義は東北新社なんだけど。
しかし、俺は富野信者で、ツイッターで「富野が降板して、シャーキンがXXXするから、見るのが辛い」って呟いたら、とある著名人から「降板しても斧谷稔が演出をしているのを見るのも見どころですよ。大丈夫!」って励ましのメールを貰いました。そんなに心配されるくらい病的な富野信者。まあ、最終回は斧谷絵コンテだから良いんだけど。
でも、あれ?長浜に変わった27話、面白かったんだけど・・・。富野じゃないんだけど。
あれ????俺、富野信者なのに!長浜天才じゃね?的な。
長浜監督が入っただけで、脚本の伊上さんや作画のやっさんとか、メインスタッフが共通してるからかな。


勇者ライディーン DVDメモリアルBOX(2)

勇者ライディーン DVDメモリアルBOX(2)

では、各話解説

第23話 「妖力鎌ギラーと轟撃モグロン」

ダルダンはライディーンの姿を盗み撮りしたフィルムを分析し、強力な化石獣・鎌ギラーを作り上げた。進撃する鎌ギラー。ライディーンに鎌が食い込む。一方ムトロポリスと神面岩がドローメに襲われていた。ダンたちはボインダーで妖魔軍団と戦う。ライディーンは鎌ギラーと新たに地中から現れた化石獣モグロンの挟み撃ちにあう。洸は傷ついたライディーンを修理不能になったように見せかけ、隙を衝いて一気にゴッドバードで2 体を葬り去った。

以前にもやってたけど、ダルダン提督はライディーンの中身にご執心でござる。レントゲンを撮ったり。
20話でアギャール将軍からダルダン提督に幹部が変わったあたりから、妖魔帝国はライディーンだけでなく、神面岩も攻撃目標にしてきました。まあ、海上要塞ムトロポリスも基本的に人面岩の近くに停泊しているので大して違いはないんだけど。
20話頃から、人面岩の地下に、古代のムー大陸人の遺跡の修理施設があって、ライディーンの自己修復よりも速い部品交換をしたり、古代コンピューターで悪魔の戦力分析や戦闘総括を行えたりするっていう後づけ設定ができた。
便利。壊されたと思わせておいて、こっそり修復して、弱い振りをして油断させてから殺すとか、富野絵コンテ卑怯すぎる。
でも、なんか地下基地を奪われたら悪魔にムートロンの技術とか素材の組成をパクられるから絶対死守しなければいけないっていうエヴァンゲリオンのターミナルドグマ的な・・・。というか、∀ガンダムのビシニティの祭壇の地下のシステムターンエーターミナルみたいな・・・。富野の芸風はずっとこんなのか。そうか。うん。まあ、それでも80年代前半は頑張ってたと思う。色んな世界を作ったし。
というわけで、人面岩が便利設定に成ったけど、逆に戦略的弱点にもなるっていうのは面白いな。


ところで、この23話の見どころは、富野絵コンテなのだが!
これがまたかっこいい!
時代劇的な見栄の切り方と、ストップ・モーションやスローモーション(というか連続写真)を多用して「枚数を抑えるのだ!」という富野の涙ぐましい努力が、逆にスタイリッシュに見える。佐武と市ぽいかも。

というか、今回は無駄に、でもないけど、時代劇的な演出が多いんだよな!
敵がかまきりと日本刀と鎖鎌を融合させたデザインの二刀流だし。
枚数を削減するというためにストップモーションを多用する他にも、ライディーンが特に意味もこれまでの伏線もなく「ライディーン・ゴッドブレイカー・下段のかまえ!」「ゴッドブレイカー・八相のかまえ!」「ゴッドブレイカー・上段の構え!」とか言う。なんかキングゲイナーの「ニンポーカラテ」やボルテスV斬りとか勇者シリーズに通じる中二っぽさがあるな。いや時代劇をロボットが踏襲してるだけなんだが・・・。でも、そんなに堂々と言うのは時代劇でもかなり芝居がかってるな・・・。
そんで、敵の刀とゴッドブレイカーが打ちあってゴッドブレイカーが折れる!
そして、「ライディーン!白刃取り!」
そこで突然白黒に成る!時代劇!この後の話でも、敵を殺傷するシーンで白黒に成る場面はある。
白刃取りをしたら、ゆっくりとカラーに戻り、風がびゅぅと吹く。時代劇すぎる・・・。




が、時代劇だけでなく、敵はミサイルを胸に持っているという外道な怪獣。白刃を持ってたら狙われる!が、ライディーンはそれも避け、敵の刀をゴッドブーメランで切断し、それを奪って背後から敵を斬首!時代劇!
だが、敵は怪獣。首を切られても生きている。そこで、ゴッドバードで貫通し、完膚なきまでに破壊する。
普通の時代劇では出来ない、残虐描写も、機械なら可能!
時代劇のシリアスさと、特撮怪獣の派手さを合わせたロボットアニメならではの戦闘シーンの、プリミティブな破壊衝動がお茶の間の男の子を興奮させ、腐女子を萌えあがらせた事は言うまでもありません。
超最高!
特撮巨大怪獣もので、チャンバラのように刀を扱うと、動作が軽くなって人間に見えすぎて、巨大感が薄れるかもしれん。
戦隊ロボは剣を使ってもあくまでロボだからなあ・・・。あ、ハンターナイトツルギとかがいたか。うーん。


ガンダムビームサーベルにおけるハイブリッド時代劇な要素のまとめとしては、以下に詳しい。
「ロボットチャンバラ」としてのガンダム<ビームサーベル戦闘論>


この、ハイブリッド時代劇な感じは、どこから出たものかな。
サブイチの虫プロ関係かもしれんし、プロデューサーかもしれん。
ライディーンの和風武者なデザイン自体が、西洋風のマジンガーZに対するカウンターだったりするけど。日本教育テレビ、(NETテレビ、今のテレビ朝日)のプロデューサーの宮崎慎一さんは実写の時代劇や特撮も手掛けているからなー。

宮崎慎一 - Wikipedia
* 遠山の金さん捕物帳
* 鬼平犯科帳(1969年版・1975年版)
* 大非常線
* 人造人間キカイダー
* キカイダー01
* アクマイザー3

テレビアニメ

* 狼少年ケン
* 少年忍者風のフジ丸
* ハッスルパンチ
* レインボー戦隊ロビン

あるいは、この頃から既に長浜忠夫総監督が登板準備のためにスタジオを見学して口を出して、オーバーリアリズムがどーたらとか言ってたのかもしれん。当時の詳しいリアルタイムな人事の状況は私は知らないが・・・。



今回の演出は三家本泰美さん。ライディーンの前は長浜監督のど根性ガエルだった人。ルパン三世二期とかジャリん子チエとか高畑勲関係に流れた人。
ライディーンの各話演出でよく登場する故・神田武幸さんは佐武と市捕物控にも仕上げや演出助手として参加していたのだが・・・。今回は影響しているのだろうか?スタジオには居たと思うんで、会話とかはあったかもしれないけど?どうだろ。


あ、あと、モグラ怪獣モグロンとの同時展開は面白かった。ていうか20分しかないのに、2体の怪獣をやっつけたりムートロン基地を紹介したり、富野コンテは詰め込んでて楽しいな。
でも、地中を掘り進むモグラ怪獣をゴッドバードがさらに地中を掘って横合いから殺すのは、映像の原則で富野が「地中を掘り進むアトムを模式図的に地中の断面図で描くのは、演出としてやってはいけない事です!」って書いたことそのものですね。
これはザブングルでもやっています。まあ、富野の言う事だから、色々と思う所があるんだろう。
キングゲイナーのガンガランでの地中戦闘は結構ちゃんとしたカメラワークだったと思う。おもしろかったし。


  • 24 分身魔獣キバンゴの怪拳!

ヒマラヤに1万年立て籠ってるキバンゴっていう猿人ポケモンに改造を施したのが今回の敵な。
なんか、怪獣が出てきて、デモンストレーションで妖魔帝国の基地の中で暴れたり、基地の中で模擬ライディーンを破壊するデモンストレーションをするのは、後半の長浜忠夫パートに成ってからの巨烈兄弟のデモンストレーション勝負に似てるなあ。
あと、ブルーガーが発進する時のデッキクルーがなんとなく作業をしてたり、機材を持っていたり、足を組んでくつろいで居たりって言う生活感がするのが、バンクシーンなのに富野っぽくて安彦芝居っぽいので好きですね。


あと、今回は洸が敵のポケモンの冷凍光線を受けて、コックピットの中の自分の腕が凍りついてボタンが押せなくて困った。ライディーンのコックピットの中が凍るとか、どういう構造なの・・・。っていうか、ライディーンは音声入力なのか、マスタースレイブなのか、レバー入力なのか・・・。なぞ。
でも、マリちゃんの温水マッサージとかをしてもらって、再出撃して、最後はコックピットの中で自分の手を殴りつけて!
「痛みが戻った!よし!うごかせる!」ってなった。
もう、どんだけ強引なんすか。イケメンは強引だな!しかし、それがカッコいいんだ☆!


あと、シャーキンが、凍ってる時のゴッドバードを盗撮した画像をもとに、ゴッドバード潰しの拘束ノコギリ装置を作ってライディーンを捕まえた。本当に美少年拘束とか大好きですね。
ライディーンは基本的に美少年を縛ってアンアン言わせるアニメです。
幼女のアっちゃんを捕まえて人質にして、Zガンダムのヒルダカプセルっぽいのに入れて化石獣が弄んでたけど、そのカプセルにアッっちゃんの兄の、のすけ君が入ったドラム缶をぶつけて、代わりに彼が人質に成って、洸と一緒に悪魔拘束機械に捕まりました。あれ?ドラム缶をぶつけてアッちゃんをたすけるなら、のすけが中に入ってる意味はないんじゃ…。でも、ショタをライディーンの中に入れて、アンアン言わせるのが目的の腐女子アニメだから仕方ないですね。
ライディーンはのこぎりのついた処刑台を神面岩の上に刺されて、切り刻まれて、曝し者。のこぎりの歯が洸のいる心臓部まで入り込んで超ピンチに成りましたが、洸が諦めなかったら、なんか変な回路図が出て、ゴッドバードが異常にパワーアップして、人面岩から謎の光を発して、悪魔装置をブチ壊して、勝った。
もう、何でもありだな。
ゴッドサンダー!ラーイ!

  • 25 灼熱獣モドロスの炎

ここから、27話まで安彦良和絵コンテが3連続して、その間に、27話から長浜忠夫総監督体制に移行します。
やっさんはよく支えてくれたよ・・・。
長浜忠夫総監督がどこら辺から創映社(現サンライズ)に侵入してきたのかはわからんけど、23話の富野絵コンテにも口出ししたり、していたようなにおいがする。時代劇風なのがすごくオーバーリアクションだし。
また、今回は序盤での化石人の戦闘バイク部隊とのロケット弾の撃ち合いでの目の神経に酷いショックを受けて一時的に盲目になった洸をかばうという、ベタでくどいドラマだ。
マリが化石獣の頭に張り付いて、コックピットからオルゴールっぽい音楽を流し「洸、この音を狙うのよ!」って自分の死を覚悟して攻撃を盲目の洸に向けて泣きながら促すとか、長浜臭が・・・。ていうか、化石獣の振動音と、オルゴールの音って違うだろ・・・空気を通しては聞こえないだろ。オルゴールの音は無線だろ!(まー、ライディーンは無線の発信源も立体音響にする超技術が在るのかもしれんが)
まあ、化石獣はそんな感じで、位置を確定した後、ボロクソにして、ゴッドバードで殺害する時になんとなく勢いで洸の目も見えるようになるんで、大勝利ですが。
勝利の後に、夕日をバックに抱きあうヒーローとヒロインとか、ロマンすぎる・・・。
普段は特に役に立たないお色気担当でしかなかったマリが「慈愛」「自己犠牲」「決死の覚悟」「信頼」で戦闘の役に立って、洸を助けるとかな・・・。ロマン…。
おそらく、富野喜幸の好みだと「超能力」「御嬢様しゃべり」「元ヤクザの過去を背負ってる」「戦闘員」の明日香麗なんだろうけどね。幼馴染のマリちゃんはどっちかというとフラウ・ボゥソシエ・ハイム系の日常あて馬娘の系譜だったり…。安彦良和さんの好みは幼馴染の方ね。
あと、盲目になった事を隠して、洸がサッカー部員に自分のユニフォームを形見分けするとか、いちいちドラマがくどい。


長浜のオーバーリアリズムの臭いが・・・。
長浜監督は人形畑出身で、絵コンテはあんまり描かなくて、むしろ芝居の骨子、脚本とアフレコ現場を大事にするようだ。
つまり、絵コンテよりは作業量が少ない。すごく乱暴だが!
長浜監督は実作業よりも、現場を仕切る旗振り役としてのディレクター気質だったらしい。むしろ、意見を出して、現場の意見を整理するって感じか。「御前会議」と揶揄された事もあったそうだが・・・。
だから、どうもライディーンの富野パートでも長浜の気配がするなあ。侍ジャイアンツでAプロダクションを退社した75年当時の長浜忠夫は、日本記録映像社を設立して、1年くらいCM制作業をしていたらしい。微妙に暇だったのかもしれない。だから、ライディーンの富野パートにも、43歳の長浜がフラフラ出入りしててもおかしくはない。アニメ制作って時間がかかるし、一話ごとにスパッと切り替わる物でもないしね。
参考↓
長浜忠夫がもたらしたもの: 氷川竜介評論集
http://hikawa.cocolog-nifty.com/hyoron/2006/11/post_878c.html


この氷川竜介先生の言説もかなり当時の感覚を伝えていると思うけど、(ていうか俺は生まれる8年前だし)、今ライディーンを見なおすと、ちょっと氷川先生のこのコラムには、少々訂正しておきたいな、という所がないでもない。

大笑いしながら、富野さんじゃなくて長浜さんがやるとどうなるのかなぁ、とバカ話に興じたものだ。


 ホワイトベースにサイレンが響けば、宇宙空間は緑色のオドロ雲渦巻く戦闘空になっている。挑戦者の敵モビルスーツは、ガンダムに向けてニードルミサイルを発射。ミサイルは破裂した後に何十本という巨大な針を放射し、グサグサとガンダムのコクピットを貫く。加えて1万ボルトの電撃がアムロを苦しめる。
 「どうわぁっ!!」白とピンクの2色トーンに塗り分けられたアムロが絶叫する。もちろん監督交代とともに主役声優は古谷徹から神谷明に交代しているのだ。


 これはもちろん悪い冗談だ。
 だが、こんなネガティブなイメージで長浜忠夫監督のことを捉えている人も多かったのは事実だ。ことに『ガンダム』本放送の頃、富野監督を持ち上げるあまり具体的な検証なしに、「長浜さんの演出はクサイ」「オーバー過ぎてギャグみたいだ」「ワンパターンで古い」と劣ったものと決め付け、低く評価する風潮は厳然としてあった。長浜監督が81年に志半ばで病死したため、巨大ロボットものの第一人者は富野監督というイメージができてしまったことも、過小評価に影響している。
 しかし、長浜監督が拓いたものがあってこその『ガンダム』という方が正確なのである。
長浜忠夫がもたらしたもの: 氷川竜介評論集

うーん。
ごめん。長浜総監督に切り替わる前から、ライディーンは20話前後のダルダン提督登場とかあたりから、路線が変更してる気がするぜ。
ゴッドバードに変形して戦う時に、空がなぜかガンバの冒険の1話の川のような、緑やピンクのまだら模様になるのも、ライディーンに物がよく刺さったり壊れたり、2色トーンになった洸が絶叫するのも、長浜以前から既にやってる・・・。20話前後位からかな?変なエフェクトが増えたのは。



(2色の洸24話より)



(オドロ雲23話より)



ていうか、むしろ、美少年がアンアン絶叫するのはライディーンの持ち味だし。3話で、ライディーンは月一の生理(満月と共に半分石化する)に苦しんで敵に縛られてアンアン言うし。
23話の、極端に動画枚数が少なくて時代劇的に大袈裟な富野絵コンテは長浜の助言のもとで、切られたものかもしれん。
それに、10話のジャガーの恋とか、1クール目も富野のドラマが非常にくどかったし・・・。脚本の辻真先先生のくどさもあったでしょうけど!
辻真先先生は長浜監督と、1971年の珍豪ムチャ兵衛で仕事をした事がある。私は見ていないが!
あと、ライディーンは「暗くてオカルトな富野」と「明るく劇的な長浜」と分類されているのを良く見たが、どうも見なおしてみるとそこまでハッキリしていないようだ。
確かに、設定はオカルトなのだが。
ユリ・ゲラー等の超能力を否定する教育テレビ局という体裁を持つNET側の都合で、オカルト路線を撤回しろと言われたのは、4話か5話あたりから。
神秘少女明日香麗がシスターから、コープランダーの戦闘員に成ったり、その戦闘服がちょっとかわいくリニューアルされたり、富野部分でも既に迷走している。いや、新しい戦闘服は臙脂のミニプリーツスカートワンピースで黒タイツで黒ベルトとかすごくカッコよくてかわいいので大好きですが。
あと、単なる洸のサッカー部のチームメイトだった荒磯のレッド団が、ボスボロットときかんしゃやえもんを混ぜたような奇天烈なスクラップロボットのボインダーを作ったりと、子供に明るくアピールしようという変な路線変更もやってある。
だから、後半の長浜の特徴のような「非リアル」とか「大袈裟な戦闘描写」とかは既に富野監督時代からあったようjに思える。
あと、富野期でも10話以降は特にストーリーに大きな動きはなく、敵を撃退するロボットプロレスしかやっていない。だから、バトル路線は富野期からだよな。
まあ、それは瑣末な時期の問題かな。今さら富野監督に「当時、長浜監督はいつごろから出没し始めたんですか?」って聞いても「覚えてません」って言うに違いないし。(笑)
氷川竜介先生の上記のコラムの骨子である、「富野が単に長浜を超えたというよりは、長浜から学んだ物が多い」という論旨は非常に納得する物だ。


つまりどういうことかというと、34歳の富野監督が4話頃からテレビ局に「オカルトやめろ」って難題を言われて、ライディーンをデザインしたポピーの村克司上天皇等には「ライディーンを活躍させろ」って言われて、アニメスタジオの現場には「外圧に屈しるな!」って突きあげられて、富野監督が色んな映画をパクったり、子供向けだったり、バトル中心だったり、路線変更を迷走してとっちらかってる所で、その上に巨人の星という大ヒットの実績を持つ年長の43歳の長浜忠夫という意思決定力を持つ存在が総監督として据えられる事で安定を図る、というビジネス的人事を感じるぜ。あー、非常に理にかなってますね。
また、アニメ業界から飛び出して、CM制作をしていて、結局アニメに戻ったのは、虫プロからオータキプロに流れて、虫プロに土下座してアニメ界に戻ったりさすらいのコンテマンに成った富野の経歴に似ているぜ。富野は長浜にそういう精神的な共感が在ったのかもしれん。
(全仕事を見ると、アトム、リボンの騎士から巨人の星とかまで、夕焼け番長以前にもCMと並行してあまり切れ目がなくアニメの絵コンテは描いてたみたいだけど・・・)
富野と長浜は巨人の星侍ジャイアンツど根性ガエルで数十本の絵コンテの付き合いがあるので。

富野由悠季全仕事―1964-1999 (キネ旬ムック)

富野由悠季全仕事―1964-1999 (キネ旬ムック)


あと、長浜監督と富野監督の能力特性の違いもあるよね。
長浜監督は人形劇で、役者出身なので、芝居の骨子とイマジナリィラインとドラマトルギーを重視する特性。そして、ライディーンでは意思決定機関である。
対して、富野は映画学科出身で、さすらいの絵コンテマンであり、とにかく絵コンテを書くのが早い。実務派。
そこで、長浜総監督が意思決定をして、トリトン以来の斧谷稔に変身した富野が絵コンテマンに戻って実制作をする、という分業体制がライディーン後半のビジネス体制ではないかな。おお、上手い。

指揮権だけなのに、作品から(長浜節が)匂ってくる。具体的な総論の部分では当然、長浜さんだって直しを入れますが、それはあくまでも総論であって、各論には手を入れない。長浜さんにはそういうディテールを見る能力はありませんでした。にも関わらず、長浜節が謳えるというのはナンなんだろうと考えました。(中略)長浜さんは『ライディーン』で実質上僕の仕事を奪った人ですから、その下で働くのは本当は嫌でした。なおかつこちらは長浜節など出せるわけがない。だからこそ盗みたいと思ったし、とにかく言うことは全部聞くつもりでやってみました。
富野由悠季全仕事)
長浜的演出論 | ひびのたわごと

指揮権を移譲するだけで、こうも変わって、長浜ロマン3部作まで続くというのが、すごいなあ。
人間の妙だねえ。


ライディーンの26話までは、富野喜幸絵コンテは3回。27話から50話まで斧谷稔絵コンテは4回(12月末までは大隅正秋総監督の下でラ・セーヌの星の監督と絵コンテ2本と並行、年明け76年春まではアンデス少年ペペロの冒険の絵コンテを3本)。
76年は母をたずねて三千里で絵コンテを22本、長浜ロマン三部作の1作目でライディーンのすぐ後の1976年春からの超電磁ロボ コン・バトラーVでは絵コンテ14本(うち演出13本)、タツノコでNET系のゴワッパー5 ゴーダムで絵コンテ8本。大隅正秋監督ろぼっ子 ビートンで絵コンテ5本。
76年は49本の絵コンテ。
富野由悠季全仕事より)
えーと、絵コンテ書きすぎ。あと、幅が広すぎ。引く。


長浜総監督体制に成ってから、ドラマが動き出すらしいので、それは楽しみです。


あと、長浜忠夫監督は役者経験者で、アフレコの前に自分で全部演技してみたり、アフレコスタジオに乗りこんだりって言う介入行動を行う監督だったらしい。(そしてオスカルに嫌われた)
絵作りだけでなく、アフレコに出たがるのは富野監督に受け継がれていますね。

  • 26 妖獣ガメレーン地獄の大進撃

富野喜幸監督最後の戦い。これは、富野の超得意な有り物素材のツギハギで1本作るという荒技です。
とくに、富野が絵コンテを書いた16話 海竜ドローズデンの地獄攻めの素材は、ドローズデン刺殺の所がそのまま使われている。
26話の絵コンテはやっさんだけど。
おそらく、以降期だからであろう。しかし、そのわりに、怪獣の復活シーンなど、新規作画の所もあり、あら、ちょっと意外。全部あり合わせかと思ったのに。ムトロポリスにダイヤンが迫る場面とか。
あと、これまでめっきり陰が薄かったムトロポリスの東山所長がキチンと戦闘指揮を取ったり、ムトロポリスのレーダー監視員や砲撃手が仕事をしているというのも、珍しい路線変更。宇宙戦艦ヤマトの影響?
ダメージレポートを所長に報告したりな。


妖魔帝国はこれまでも化石獣を3機ほど量産したり、複数種同時展開したり、していたから、むしろ、今まで再生化石獣や化石獣軍団の物量で一気に攻めなかった方がおかしい。今回の作戦の方が正しい。
でも、復活化石獣は、今回の化石獣のガメレーンが、化石獣の残骸から復活させたものだったので、ガメレーンを倒したら全部死んだ。ダンバインの最終回の浄化シーンみたいな感じで吹き飛んだ。
シュラガやジャガーなど、人間を元にした化石獣もただの獣に成っていたので、おそらくはガメレーンのエネルギーで稼働していたのだろう。
なんだそれ。簡単だな。
で、この作戦の失敗を以ってプリンス・シャーキンは妖魔大帝バラオの怒りを買って罷免されて、次で死にます。
これまで妖魔帝国が化石獣を量産しなかったのは、化石獣を作る際に、バラオのエネルギーを消費するからだろうか?まあ、あんまり追及したらダメな子供番組なのかもしれんが。
この話の最後でシャーキンが「私が出撃する!」ってフリの台詞を言うから、27話で総監督に成った長浜がいきなり路線変更したという訳でも、やはり無さそうだ。


あと、レッド団の仲間が敵に洗脳されていたり、通りがかった工事現場の人が怪人が化けたものだった、というのは原作版デビルマンのススムちゃん大ショック(もとは別の永井豪の短編だけど)に似てる不穏感があって、75年当時のサブカル界を思い起こさせるなあ。

ま、ライディーンはお気楽ロボットプロレスだから(笑)落石でレッド団の正気が戻るんだけど。バイオレンス・ジャックなら落石でそのまま死亡www。
お気楽と言えば、ライディーンを助けるために煙幕を張るためにショタ、幼女、ヒロインが服を燃やすというサービスシーンがあります。おめでとうございます。まあ、殺されないために服を燃やすとか、実際考えたら必死すぎる状況なんだけど。
幼女の乳首と、ショタのペニスが映ります。いつもはマリちゃんはパンツ丸出しなのに、今回はスリップを残していたので、逆におとなしいですね!


あと、「ライディーン!ゴッドブレイカー!一文字殺法!」がすごく……勇者シリーズボルテスV輝きのタクトです・・・。地味に、復活ダイアンのダイヤモンドの角をゴッドブレイカーで斬り裂くっていうのは、ライディーンのレベルアップか復活怪獣が弱いからか・・・。
カメレオン怪獣のガメレーンが透明に成っても、ゴッドバードのタカの目のエスパーレーダーで簡単に見抜いて、何もない地面に刀を刺したら、血がドロッっと流れてガメレーンが逃げ出すのは、妖怪時代劇忍法ものっぽいオカルトな面白さがある。どろろに似てるな。
変身忍者嵐は見てないが・・・。


で、ガメレーンを守ろうとする復活化石獣も全てゴッドバードで粉砕して、勝ちました。これまでの化石獣など、相手に成らないくらい強くなっているなあ。

  • 27 シャーキン悪魔の闘い

というわけで、長浜です。
えーと、俺、富野信者のはずだったのにな・・・。あれ?おもしろいぞ?
今まで各話完結でロボットプロレスを消化するだけで、ドラマとしては全く進展がなかったが、やっと話の縦軸が進む。
これまでは、洸とクラスメイトやコープランダー隊の交流だったり、横軸の人間関係描写はあったけど、縦軸の侵略者との戦いはほとんど進んでなかったしなあ。ライディーンの謎も、地下に修理工場があるという事が分かった程度で。
この時期の富野は、まだ大河ドラマ的ストーリーテリングの才能はなかったのかもしれない。海のトリトンも一話と2話とピピのツンデレ回とペプタポーダ編の他はほとんどが怪獣といかに戦って勝つかって言うストーリーで、あまり縦軸の進んでいる感覚というか、段階を上っている感覚(ゲーム的に言うとレベルアップ感)がなかった。トリトンは世界中の海を旅してる割には、76年の母をたずねて三千里に比べると、地域による違いはほとんど感じられなかった。だいたい、同じような海。たまに氷山と火山か幽霊船。
トリトンはほとんど、最終回のBパートに全てのメッセージが込められて言っていると言ったら、流石に無理があるんだが。でも、トリトンは最終回のインパクトに偏重していて、中だるみしてて、あまり上手い構成じゃなかったな、と思う。(中だるみは他の富野作品でもよく指摘されるけど、僕は一話ずつ丁寧に見ると、それなりだと思うなあー)
機動戦士ガンダムの「ザビ家の兄弟を段階を追って殺していく」「様々なモビルスーツが開発されて徐々に強くなっていく」「戦いの舞台が、辺境のコロニーから地球各地、敵の最終防衛線に移動」というレベルアップ感覚を持ったストーリーラインは長浜の大河ドラマ感覚から貰った物だろうか?ま、長浜監督は巨人の星とかの劇画原作付ドラマだけでなく、ど根性ガエルみたいな各話完結もやってたけど。
ほんで、長浜の死んだ80年に富野が大河ドラマをエスカレートして作ったのが「伝説巨神イデオン」ですね!
あと、異世界シリーズとか。色んな世界観作ってドラマの軸に生かしていくのは富野の特徴なのだ。


で、まず、今回、3話で化石になって拷問されたり、月いちのライディーンの石化生理の原因に成っていたひびき一郎博士が石化を解かれて、人質に成るけど、助け出される。
んで、村上天皇がデザインしたらしい大魔竜ガンテ、提督ダルダンとプリンス・シャーキンと神官ベロスタンが戦死するという敵のレギュラー一掃で物語進行の第一段階。


バラオがシャーキンにマジギレして、戦って死ね!っていうのがすごい酷い。
まず、最初のカットから、シャーキンが焼かれて「私が悪うございますううううううう」である。
どうしろと。
監督が交代して驚いてたら、最初からこれである。


ライディーンが美少年いじめの腐女子用アニメだったのはこれまでもだが、シャーキンもいじめられました。
シャーキンの女性人気は高かったらしく、長浜に「よくもシャーキンを殺したな」というカミソリレターが女性から届けられたらしいが、シャーキンイジメのこれはこれで、、、萌える・・・。
やっぱり普段はお高くとまっている皇子が、王冠とか髪の毛を振り乱してアンアン悶えるのは最高ですね!!!
長浜最高!
でも、後釜がむさくるしい巨烈兄弟に変更されるのは・・・。いやだなー。コン・バトラーVでもガルーダを途中でリストラしたし。
市川治はそういう役なのか。
シャア・アズナブルは行方不明に成ってもわいてくるプラナリア並の生命力がありましたね。揚句にはクローンとか。一説にはシャアのクローントルーパーはコレン・ナンダーの時代まで生き延びて、その魂がターンタイプに影響したとか・・・。


あと、長浜に成ってから明らかに変わったのは、こういうイメージ演出が増えた事ですね。

親父を人質にしていると告げるシャーキンの悪魔無線での通告画像。
とか



父親に謎のテレパシー?で激励とヒントを与えられる洸。罠だから来るなと言ったのに、来たら来たでアドバイスるする謎の父であった。
通信して喋る側が右なのね。
とか


こういうオーバーラップは富野ではやってない。富野が後にやるようになったのは、モビルスーツのコックピットの中のコマ割ですね。出崎統の影響も入ってる。
オーバーラップを富野が使うのは、えーと、哀・戦士編のマチルダさんの「大丈夫!」(リュウ的にはちっとも大丈夫じゃない)とか、ミハルの幽霊とか、ララァ系のニュータイプシーンですかね。
あと、ブレンパワードの幻視錯綜や最後のネリーもすばらしかったなー。
しかし、ライディーンの前半ではあんまりここまで露骨なオーバーラップとか謎のテレパシーはありませんでしたねー。シュラガの回の母親の夢とか、明日香麗関係でちらっと幻想っぽいのはあったけど。オーバーラップはこんなに派手にやってない。


んで、こういうダルダン提督戦死の

抽象的なダメージ表現。ライディーンの圧倒的な強さと死の恐怖が伝わってきますね。


あと、


幻魔大戦ってる!幻魔ってるよ!シャーキン!
(いや、幻魔大戦は実はちゃんと見てないんだけど・・・ごにょごにょ・・・)




これは巨人の星の姉みたいなマリ。25話で、盲目になった洸と一緒に泣きながら戦うマリもこんな顔だったなー。



古代ムートロン科学で出来ているのに、エネルギー残量のゲージがアラビア数字…。
謎ゲージについては考えるな!トムキャットレッドビートル!


で、まあ、そんな感じで、戦います。
ライディーンと巨大シャーキンの戦いで鼓の音が荒野に響くのは、長浜っぽい大仰さだが、23話の富野絵コンテも時代劇だったしなあ。
23話は富野が長浜に「ライディーンってこういう感じの作品で、今後はこんな感じで」って見せるために描いた見本コンテだったのかも?
それに、長浜がいきなり入ったにしては、武器の使い方がすごく今までと違和感のない、むしろ今まで以上にライディーンの武器をたくさん使って活かしている。長浜がスタッフ任せだったからかもしれんが。
いきなり路線変更したという感じではないなあ。
まあ、次回以降の巨烈兄弟はまだ見てないけど。


で、ライディーンはシャーキンに勝つ。
が、それには理由はない。
なんか、一瞬の剣の交錯で刺し違えて、重傷を負ったのはシャーキンのみという、時代劇の非情さ。
ちょっと、ガンダムランバ・ラルのグフの斬り合いの一瞬を思い出す。


そして、ライディーンの刺し傷で死ぬのをよしとせず「妖魔帝国に栄光あれーっ!」で切腹である。
ああ、ガンダムって別に画期的でもないのかもしれないな・・・。



そして、この背景に成ったライディーンの無常感!
洸の「お前も立派だった。お前が味方だったらなあ・・・」って、なんの伏線もないんだが。いいんだ。洸はイケメンだから、敵にも愛と情けをかけるのだ。ある意味、殺し合いをした相手は一番親しいし。
洸はアギャールにもやさしかったもんな。
雨が降る理由はない。次のシーンですぐに止む。でも、雨は降らなくてはいけないのが長浜時空なんだよ!


そして、助け出されたひびき一郎博士とひびき洸の感動の再会である。



これが


こうして



こうなる。


そして、再度引いて、脇役も含めて人間関係の立ち位置を整理。

うーん。この、一方から見た場合の切り返しは、まさに人形劇畑の長浜っぽい臭いがぷんぷんしますね!
母をたずねて三千里に出てきた人形劇団のペッピーノ一座か。って感じ。
色んな意味合いがある芝居だが、敵から助けられたお父さんを頼る息子っていう男同士の力関係と精神的人間関係と再会の喜びが、この抱き合う時の反回転に込められてますね!いやー。上手下手とはこういう妙があるのか。勉強に成ります。
もちろん、ここまでドン引きの構図でも芝居に成っていると見せられるアニメーターの力量(安彦良和さんは今回は絵コンテだが・・・)もあるんだろうねー。

コンテの直しも良く言えば細かくて、ドラマトルギー(ドラマツルギーとは違う)的手直しと、イマジナリィ・ラインを口にされて、演出手法の根本セオリーを指摘してきた。僕は学生時代にイマジナリィ・ラインの概念を承知していたが、虫プロ時代に一語も聞かされなかった単語で、これを野球のダイヤモンド上にいかに設定して画面を創るかを追求された方なのだ。
逆説的にいえば、感性の発露というのは二次的な方であった。
巨人の星について{だから、僕は…}より)
長浜的演出論 | ひびのたわごと
http://xn--owt429bnip.net/2005/07/nagahama_yakuwari.php

富野由悠季監督のこの長浜評のドラマトルギーとドラマツルギーの違いやイマジナリィーラインの意味はあんまりよくわからんかったんだけど、今回は一発で分かった。やはり、百聞は一見に如かず。こんなアニメブログやムック本を読むよりは、アニメを見て!見て!見倒して!そういうのが大事ですね!
いや、タイムシートも書いた事のない俺が言うのはおこがましいが!面白い物を面白いと思う程度の目は持っておるわい!
だが、ここで面白いと書いても、実際の作品にはかなわない…。


なら、アニメブロガーは何のためにあるんだ!
(声:間黒男



あー、あと、最近のアニメについては僕は他のアニメブロガーさんみたいに画像付きでレイアウトを解説したりできねーわ。出崎統や長浜の影響やらに加えて、庵野秀明とかによるチューンナップとか宮崎駿をさらに先鋭化させた今敏のレイアウトとか、嘘くさいのが味の押井とか、デジタル道具に引っ張られた感性や時代感覚の変化で、パラメーターが増えてるんで。
あと、俺、絵コンテを読むのも下手だし。
昔のアニメはねー、単純だから意図が僕程度でも分かりやすいんですけどねー。
今はかなり要素が複合化されてるし、引用が孫引きに成ったり定型に成ったりして、作り手も無意識に使って、間違ったり、間違いが逆に面白くなったりして、非常に複雑。
まー、ダラダラ楽しんでますよ。
STAR DRIVER 輝きのタクトとか。
しかし、ハートキャッチ プリキュア!は超可愛いな。おとといの新しい家族回とか、独り者でメンヘラニートの癖に「家族って、良いよねええええっ!」とか言いながらずっと泣いてた。
子供向けプリキュアなのにね。
いやー、ハトプリ大好きだわ。