玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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NHK・MAGネット輪るピングドラム特集は簡単だった

でも、動く幾原監督の顔が見れたので良かった。
それは良かったけど、「アニメ界の奇才」とか「難解な演出」とか簡単にまとめちゃうのは、ピングドラムらしくないって思うな。むしろ、そういう枠組みに疑問符を提示するのがピングドラム的なんじゃないのかな・・・(ドヤッ
うーん。難解な演出とか、僕の好きな富野由悠季監督や出崎統監督もよく言われてるし、彼らなりに理論はあるだろうけど、やっぱり最終的には「こうした方がカッコいい」「これがしっくりくるからこうする」という物だと思う。芸術って言うのは方法や理論はあるけど、最終的にはそういう感覚だし、感覚に訴えるから娯楽として成立するんだと思う。
だから、幾原監督が「自分がうっとりしたい物を見たいから、そうしている」と答えていて、全くその通りだと思った。
それに、アニメーションってのは集団作業だし、鳳学園とか東京スカイメトロの空間の美術演出は幾原監督一人の手柄やセンスではないよなー。でも、テレビで20分枠で紹介すると監督にスポットを当ててー、って言う話に成るのかー。
でも、幾原監督本人はツイッターで「監督は万能じゃない。監督は手旗信号で交通整理をする人です」と自称していた。そういう謙虚さはカッコいいよね。
あと、赤のジャケットの下に合わせている赤いハイネックのセーターの生地がオシャレで良かった。12年のブランクだ、なんだかんだ言って、まだ40代中盤なんだよなー。新房監督よりも全然年下。
っていうか、12月21日が幾原監督の47歳の誕生日。12月18日の大こそピン祭りと12月23日の最終回オールナイトの合間に誕生日なんだよなー。なんかするの?ウテナの時はなんかした?
なんだか、そういう風に幾原監督の人柄に好感を持つのである。


伝えたいテーマは?
と聞かれて「僕のテーマと、作品のテーマはあります」「でも秘密」「見てください」というのも、非常にスマートな話し方だった。
っていうか、それが当たり前だよな。テーマを言いたいんならアニメじゃなくて論文にしたらいいのであって。
エンターテインメントとしてのお楽しみとか、きらびやかな色と動きとかたちと音も含めて、アニメーションだからなあ。
なんか見てて楽しい物であったらそれで良いと思うし、僕はピングドラムは楽しいと思う。その周辺のこっそりピングドラムや、BDオーディオコメンタリーも楽しいし。いいよね。楽しい事をやってる感じは。


その他の早稲田大学学園祭とかのレポートとかのコーナーはお祭りなんだけど、素人さんたちのむずがゆさがあって、やっぱりプロの幾原監督は存在感が安定していていいよなーって思った。なんだかんだいって監督は管理職ですからね。オーラあるわ。