玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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勇者ライディーン第44〜46話。洸の母レムリア登場

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勇者ライディーン|WOWOW ONLINE
第44話 「キバガーダ猛火攻め」
第45話 「死神ギルモラー悪魔ばさみ」
第46話 「ガビローン魔の死刑台」


第44話、ゴッドバードになったライディーンの頭が取れて、取れた頭と、首の断面から出たナイフの二段での突きを繰り出す、ライディーン・ヘッドカッターというグロテスクな見た目の新必殺技が出る。これ、玩具では再現されてるんかな。本当に気持ち悪い。大空魔竜っぽくもある。この技は何の伏線も前振りもなく、唐突に出た技だ。唐突に、主人公の頭が取れる。怖い。毎回パワーアップするのは良いのだが・・・。二つの刃で敵を引き裂くので、残虐な暴力性だ。ゴッドボイスは諸刃の剣なので、そこまでピンチにならない新必殺技だろう。
敵のビガーダという女の形をした巨烈獣の髪の毛が針になっていたり、そこからミサイルが出たり、ガオガイガーの鉄髪原種のようだった。
あと、今回は合体巨烈獣ではなく、2体同時作戦だった。色々変化付けている。巨烈兄弟の仲間割れが酷い。あと、合体してないんだが、タイトルではビガーダとキバマタという二体の巨烈獣が合体したようなキバガーダと書いてある。変なの。
あと、今回のラストで、洸の母のレムリアの消息の手がかりが分かったと、チベットのひびき両博士から知らせが。
演出は出崎哲さん。


45話。
ムー大陸の超エネルギー兵器の鍵を握るレムリアの乗ったムーの紋章が記された空を飛ぶ帆船を狙う妖魔と、レムリアにあおうとするひびき洸の対決。
しかし、母の乗るはずの空飛ぶ帆船は洸に会おうとせず、勝手に迷走し、敵に狙われる。敵を必死にライディーンが追い払い、やっと母に会えたと思ったら、その母は人形だった。母はムー大陸の秘密を守るため、おとりのロボットを使って妖魔帝国と洸の両方を欺いたのだ。ちょっと、母親としては酷いんじゃないのか。あと、妖魔帝国と戦う態度としても、レムリアはライディーンや人間と協力しようとしてないので、良くないのではないか。
おとりのロボットは録音で洸に「お前のことを忘れたことは1日もありません」って言ったが、口先だけな感じがする。ロボットだし。
ここら辺は富野喜幸というよりは、脚本の五武冬史や長浜忠夫の意向だと思うが。後の富野由悠季作品に登場する「利己的で息子の力すら利用しようとする母親」と「その母親に振り回される主人公」という、Vガンダムみたいな構図かもしれん・・・。機動戦士Vガンダムほど酷くなくても、ファーストガンダムZガンダムダンバインブレンパワードの母親はなかなか屑だった。
ライディーンのレムリアは味方なんだけどね、なんだか「引き裂かれた母と子」のドラマを作るために、母親の行動が理にかなっていない気がしなくもない。母親はラ・ムーの星という一二〇〇〇年前のムー大陸の兵器を探すために妖魔帝国から隠れていたらしい。と、ひびき父が言う。が、夫であるひびき父にその事情を説明してなかったり、ライディーンの事を洸に話していなかったりするのは理にかなっていない。レムリアは単独行動しすぎ。キチガイかもしれん。


46話。
今までは回想や洸の幻影の中でしか出ていなかった洸の母のレムリア王女の実体が初登場する。
母は洸の幻想の中では、かなり理想化されていた。
だが、実際はなかなか変な女だ。
やっぱり富野アニメの主人公の母親は変な女が多い。長浜ロマンはあんまり知らんけど・・・。

激怒巨烈に「その間抜けヅラは1万2千年たっても忘れられるものか」と挑発したり、「オホホホホ。ムー帝国のサイコ・バリアーは簡単には破れまい」とか言って戦ってたり、なかなか悪の強い女性のようだ。富野アニメの女王らしく、非常に高貴で傲慢でしたたかで頭が良い感じ。でも、優しさとかは欠如してるっぽい。
今回のレムリアは、息子のひびき洸が偽物のレムリアを追って妖魔帝国に捕まって殺されそうになって、その脅しに呼ばれて仕方なく出てきた。
最初からレムリア本人が洸にちゃんと会っていれば、洸が偽物のレムリアについていって捕まる事もなかったのだが。10数年もレムリアは息子の洸や夫をほったらかしにして、ムー帝国の秘密兵器を探して世界を旅していた女だし、46話まで洸がライディーンに乗って苦労して戦っていてもほったらかしだった。
酷い女だとおもう。
でも、そんな母親に対して、洸は「俺はどうなっても良い!母さんを助けてくれ!」って母の身代わりになろうとか言いだしたりしていて、洸が母親好きすぎると言うか、かわいそう。
辻真先脚本だからなー。基本的に酷いのだ。
絵コンテは長浜忠夫監督だから、母親の描写は総監督の意向もあるのだろうか。富野ではないのかなー。


あ、でも、ライディーンが巨烈獣に羽交い絞めにされている時に、レムリアが「私を身代わりにしてー!」と妖魔に懇願するふりをしながら飛びだして、そこに巨烈獣が斧を投げて、レムリアがそれをバリアーで跳ね返して巨烈獣にぶつけてライディーンを助けるアクションは、面白かった。レムリアは頭脳プレーヤーだな。実際に登場した本人は、母というよりは王女と言う感じだ。高貴で強かなのだ。



今回、レムリアの父のムー皇帝ラ・ムーが1万2千年前に妖魔帝国と戦って、両方とも滅びたことが説明された。その回想シーンで、レムリアはライディーンと一緒に冷凍冬眠をして復活した妖魔帝国と戦うようにラ・ムーに言われていた。レムリアが現代に目覚めて洸を産んだのも、ほったらかしたのも、ライディーンに乗せて苦労させたのも、全部レムリアの偉大な父のラ・ムーの思し召しだとすると、レムリアはファザコンなのかも。
で、父の命令で動いているレムリアを追い求める洸は母親からの愛はもらえなさそう。レムリアは洸の母と言うよりはラ・ムーの娘って感じ。微妙にリアルな人間関係で、ちょっときつい。
変な信念を持った母親にロボットに乗る事を強いられるのは、機動戦士Vガンダムのウッソのようでもある。



あと、この巨烈獣のタイヤっぽさはVガンダムで見た。

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