玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


          Sponsored Link Google AdSense 広告

謎の彼女XドラマCD付き限定版8巻感想とアニメへの期待

謎の彼女X 8 (アフタヌーンKC)

謎の彼女X 8 (アフタヌーンKC)

植芝理一ファンだけど、発売から一ヶ月近く経って読み終わりましたー。
&聞き終わりましたー。
いやー、よかったよかった。
植芝理一の本は、CGイロハのイまで含めて全部持ってます!(ディスコミュニケーション単行本未収録3作はアンダーグラウンドでアレした)


今回も、サザエさん時空のループした17歳の高校2年生を何度も何度も繰り返している。
月刊誌連載なので、だいたい2巻で1回季節がめぐり、このマンガは既に連載7年目と言う・・・。
だから8巻の冒頭は冬なのに、春が来て、後半は夏だ。
あずまんが大王の後、けいおん!working!!であってもちょっとずつ時間が経過しているというのに、サザエさん時空をなんとなく続けているというのは、すごい。何の説明もない。
しかも、記憶を失っているわけでもないようで、以前の冬の話を、今回の夏にするという、ちょっと矛盾するような所もある。そんな感じで、ちょっとずつ関係が深まっているような恋人たちの情景でした。
なかなか独特の時間経過マンガだと思う。最近少ないよね。サザエさんドラえもん時空。


いやー、高校生の恋愛って甘酸っぱいですねー。リア充ですねー。いやー。うらやましい!おっさんには、もう、ノスタルジーですよ。
で、今年で21歳になる大学生の脳内妹(ちなみに僕の婚約者でもある)と一緒に休日を利用して読んでいたのだが、妹も卜部美琴のような女の子は好みであり、二人で萌えていた。あと、僕と妹も婚約してから5年になるので、それなりにいろんなシチュエーションを経験しているんだが(脳内だけど)、植芝理一先生は連載7年目、ディスコミュニケーションから数えると20年以上も高校生の恋愛を描き続けていて、まだまだ恋愛の濃いシチュエーション、アクロバティックなアクシデントのアイディアを連打していて、ああ、すばらしいな。と。
基本的には、やっぱりマンネリで、彼氏の椿明がなんだか卜部に欲情して、卜部があしらって、事件が起こって、卜部のかわいい所が見えて、よかったねー、っていう一話完結ストーリーである。ほとんど起承転結の構成、筋書きが毎回決まっている落語のような物である。ソナタ形式のような物である。で、あるが、アイディアやシチュエーションが毎回変わっているし、毎回同じような展開なのに卜部はかわいいので、なんだかいいよね。うん。いい。


というのが、8巻の感想。
7巻とあんまり変わらないですねー。

謎の彼女X(8) (アフタヌーンKC)

謎の彼女X(8) (アフタヌーンKC)

あ、あと、あだち充のタッチのような、丁寧な間の使い方とコマ割の見せ方が上手いなーって思った。
特によかったのは、第58話「謎の水泳大会(前編)」で、2P目で卜部がプールに飛び込んでから泳ぎきるまでと、プールサイドの女子高生たちを1枚の絵、5つのコマの連結で表現した所かな。いいね、植芝理一のコマ割りアートは一枚の絵で有り、時間経過や視点移動も内包していて、良いね。
あと、58話12P目の自動販売機から缶を取り出す椿を卜部が後ろから見ているところ。自動販売機に缶が落ちるっていう一瞬の短いシーンの短さを表現したコマ割りが上手かったなー。


  • ドラマCD

4月からテレビアニメになるよー。
StarChild:謎の彼女X

DVD付き 謎の彼女X(9)限定版 (アフタヌーンKC)

DVD付き 謎の彼女X(9)限定版 (アフタヌーンKC)

夢使いは脚本の小林靖子さんがリベンジ小説を出すような大変な出来でしたけど、今回は

原作:植芝理一講談社月刊アフタヌーン」連載)
監督:渡辺歩
シリーズ構成・脚本:赤尾でこ
キャラクターデザイン:小西賢一
総作画監督:金子志津枝
美術監督池田繁美
音響監督:三間雅文
アニメーション制作:フッズエンタテインメント
製作:風見台高校2年A組

という、良い布陣だ。
でこさんかー。植芝先生のアレな感じに合うんじゃないでしょうか。
池田繁美美術監督は富野アニメの美術監督ダンバインから延々とやり続けているベテランであるので、良いのではないでしょうか。バイストン・ウェルから宇宙世紀までできる人なので、植芝理一の不思議空間も表現することに不安はないと思います。



[CV] 卜部美琴(吉谷彩子)、椿 明(入野自由)、上野公平(梶 裕貴)、丘 歩子(広橋 涼)、椿 陽子(福圓美里)、ほか

声の出演!
子役出身、今年で21歳のサブカル系美人女優吉谷彩子さんを主役に抜擢し、脇を中堅声優できちんと固める、という感じ。
しかし、相手役の入野自由さんも子役上がりでジブリ経験の声優なので、吉谷さんが声優初挑戦であっても、上手い事フォローできるんではないだろーか。
入野さんは、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。のじんたんでの高校生恋愛をやったので、ふむふむ。


丘役の広橋涼さんが、ワーキング!の山田のようなチョコマカとした感じで、丘にマッチしてたんじゃないかなー。
あと、ドラマCDは広橋さんが相変わらずの珍獣ぶりを発揮していて面白かった。カレイドスターラジオのような。
絶賛プリキュア中の福圓美里さんがお姉さん役と言うのも、ちょっと意外かもー。


そんなわけで、ドラマCDもなかなかよかった。
マンガの8巻の冒頭2話をほとんど朗読劇にしたようなドラマCD(音だけでもわかるように、ちょっと説明台詞が追加。あと、テンポを調節するためのシーン演出追加)であった。
夢使いのアニメは原作と全く違っていたが、謎の彼女XのドラマCDは原作をトレースするような感じで、原作の持ち味をスタッフ、キャストが取り込んでいこうという感じで好感が持てた。アニメは原作とは全く違うか、サザエさんWORKING!!のようにネタを取捨選択していく感じなのかもしれないが、ドラマCDで原作文を取り入れつつ助走をしたって感じか。
ドラマCDのキャスト・監督のトークでは、出演者やスタッフは原作漫画8巻を読みこんでる感じで、好感。

ドラマCDはラジオドラマシリーズ青春アドベンチャーのような雰囲気で、良かった。
青春アドベンチャーはネガティブハッピー・チェーンソーエッジ等が好きだったのだ。
だから、声優初主演の吉谷さんの声優っぽくない、朗読の時の坂本真綾のような声質は青春ドラマって感じで良かった。卜部美琴は謎の女の子なんだが、綾波系の無口系でもなく、割と感情的な所もある。だから、分かりやすい声優の声の綾波系不思議ちゃん系のハッキリした演技ではなく、若手女優のブレの大きい演技、つかみどころのない所で、綾波レイ系とはちょっと違う感じの「謎感」を出していくのかなー。


んで、吉谷さんが主題歌、OP、EDも歌うわけで、何というか、大林宣彦映画のような・・・。
吉谷さんは、サブカルっぽい女優として、多部未華子さんに似たような雰囲気を感じる。(ファンの人、違ってたらすまん)
んで、植芝理一先生の8巻の後書きで、「多部ちゃん♥」と書いてる。あー、そんな感じかー。
大林宣彦映画のような、女子高生をひたすら愛でる青春映画にするというような演出意図を感じる。植芝理一の伝奇っぽさ、SFっぽさ、スピリチュアルっぽさというよりは、大林的な高校生映画にしようというキャスティングなんじゃないかなー。
植芝理一先生も多分、大林宣彦が好き、ってどっかで書いてたよーな気がするし、良いんじゃないかな。
大林宣彦映画も、実写映画の中にアイドルを放り込む、って言う感じなので、アニメの中に女優を放り込む吉谷彩子さんの主役抜擢は、良いと思いますね。
実際、どんな卜部を見せてくれるか、楽しみです。
StarChild:謎の彼女X | SPECIAL スペシャル
吉谷彩子さんのインタビュー動画も見れるけど、大林っぽい雰囲気がすごく感じるぜ。なんか天然っぽくて素朴でかわいい女優さんじゃないか。アイドル女優を愛でよう!卜部がかわいいと思えるかどうか、って言うのが、このアニメとこのマンガの持ち味なので、かわいがろうぜ。
卜部は実際、すごい美人というわけでもないけど、彼氏から見たらすごく可愛い彼女、という絶妙な女の子なので、そういう雰囲気で愛でられる作品になると、原作信者も美味しくいただけますでしょう!


渡辺歩監督は新ドラえもんの映画などで、ゲスト芸能人をいろいろ起用してきたので、女優の起用も使い方を分かってるんじゃないかな。
あと、日常系としてはあずまんが大王の経験もある人だしー。
あずまんがは時間経過系4コマで、謎の彼女Xドラえもん時空だから、そういう点でも渡辺監督には期待します。
植芝ファンですからね。期待はすっごくしますよ!