玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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「出崎統の世界」山本寛、新房昭之、富野由悠季の寄稿を読んだ

出崎統富野由悠季の次くらいに個人的に好きなので全部アニメを見たいけど、まだ半分くらいしか見てないし、ファンになったのが2005年の劇場版AIRから、という超ニワカファン(あしたのジョーバカボンとガンバは子供の頃に見てたけど)なので、ネタバレが怖いので、とりあえず最近話題の3監督の所だけ読んだ。


ネタバレ引用は怖いので、読みながらツイートした感想を抜粋。

アニメーション監督 出崎統の世界 ---「人間」を描き続けた映像の魔術師

アニメーション監督 出崎統の世界 ---「人間」を描き続けた映像の魔術師

  • 新房

シャフ角シャフ振り向きは宝島のラストシーンのインスパイアだったのか!出崎統は神!
どれだけ新房さんは出崎統ファンなんだよ。

  • 富野

新房監督と山本寛監督の文章は読みやすいが、出崎統演出を解説する富野監督の文章、読みにくい。というより富野監督も出崎統演出が分からないという事を一生懸命説明してるので、外野の私には分かりにくい


富野本人がよく分かってない事を、「天才だから」で終わらせないで、ものすごく一生懸命説明してるので、何かすごいです


出崎統を語る富野の文章、関係詞節が長すぎて読みにくいと思ったら、「聞き手・構成=多根清史」さん。多根さんもオトナアニメの文章が長ったらしいもんなあ。僕も長いが。
富野は基本的に話が長いので、インタビューを活字にする時は理解して、文章を加工しないと読みにくい。



富野監督の出崎統秘話、「フェイスブックでは女と寝れない」「僕は出崎統とはそういう関係になっちゃいけないと思った」って言ってて、腐る。これは腐る。世界一初恋やわ。
駆け出しのころに年下の出崎統に土下座した事を告白する富野、萌える。


富野による出崎統についてのインタビューを読んだ。
出崎統ほどの天才でも道半ばで死ぬし、Genjiは未完成だし、僕の命も必死に生きて死ななくてはな、と思った
富野監督の出崎統インタビューを要約したら「出崎統みたいな天才でも道半ばで死ぬんだよ。みんな…死ぬんだよ」みたいな結論。非情な無常感があって哀しい


しかし、富野の話はいろんな分野に転がりつつ、最後は友情で締めるので、すごい富野の伏線の張り方を感じたインタビューだ。
出崎統の演出論→アニメ業界の今昔→芸術者として生きるという事→壮年を過ぎた後に色々な分野の作品をやった出崎統に対する富野の意見→逆にロボットものしかやらなかった自分の立ち位置に対する述懐→ハリウッド論と民族論を用いたアメリカ社会について地政学的見解→フェイスブックが流行るアメリカと日本のの精神性の違い→フェイスブックではセックスできないと思う富野→仕事とプライベートを分ける富野
→だから出崎統とは別れるしかなかったんだ!(それまでの伏線を一気に失恋の告白にまとめる、カタルシスのある結論!)
富野と出崎統の関係性は、とても芸術的に深い・・・。
トキワ荘の青春ゲゲゲの女房みたいな感じで、富野とテレビアニメ創世業界人との青春ドラマやらないかな・・・。
カーネーション路線だと富野幸緒さんがメイン・・・。ちなみに富野幸緒さんは萬画ベルサイユのばらくらいしか読んだ事がないってブログに書いてました。富野監督の娘なのに・・・。出崎統派?


  • その他

おお、有村悠(公式)さんの出崎統作品の個別解説!これは貴重!
多根さんより有村悠(公式)さんの方が冷静簡潔かつ読みやすい評論文を書いてる。
ネットの有村悠さんの自意識文章とは違って、プロの文章に成ってる。有村さんに対する評価を見直した。


この本は、出崎統の急逝の後に、急いで作られたためか、構成が色々とおかしく、業界やインターネッツでも波紋を投げかけている。
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-8415.html
ヤマカンvs會川昇 motto☆派手に3回パン! - さめたパスタとぬるいコーラ
執筆陣が、中堅ライターとして実績のある、氷川竜介先生系列の藤津亮太さん、「ガンダムと日本人」で「シャア・アズナブル小沢一郎」という意味不明の論を展開したオトナアニメのオタク系ライターの多根さん、東京大学出身のオタク系ライターの有村悠さん等、と、割とばらばらなメンバーで構成されているので、企画が定まらなかったのかもしれない。


  • 意外と反響があったので、3月29日20時に追記

最近朝型なので、朝に急いでブログを書いて出勤したんで、ちょっと言葉足らずだった。
僕は出崎統の作品を3割くらいしか見てないので、ネタバレが怖くて読んでないけど、良い本だと思う。
新房昭之監督、富野監督、ヤマカンさんの他にも杉野昭夫神、小林七郎様、鈴木清司音響監督、高橋宏固撮影監督、ちばてつや先生、芝山努監督、水谷優子ピノコ)、大塚明夫さん、出崎哲監督、等など、出崎統ゆかりのお歴々のインタビューや、出崎統自身の初公開ロングインタビューが載っている。これは出るべくして出た本だ。実際、生前に出てほしかった本ではあるが。出崎統のアニメは面白いので生前にもっともっと評価されてほしかったし、僕は7年前の劇場版AIRから評価してる。(ていうかAIRは4年くらい摘んでたのに、出崎統が映画にすると聞いて映画公開の前に3日でクリアした)
源氏物語千年紀Genjiは僕が珍しく初版でDVDを買ったので続編が見たかった。21世紀の出崎統ハム太郎CLANNAD等で充電して、やっと源氏物語から本調子に復帰しておにいさまへ・・・やブラック・ジャック級の名作を作ると思ったのになあ。
見たかったなあ。Genji。