玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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岐阜青年会議所市民フォーラムでの富野の話はオタク化を推奨するのか?

10月公開例会|公益社団法人 岐阜青年会議所公式ホームページ
こちらに行ってまいりました。岐阜市の経済を振興しようという団体の主催する、割と固い議事進行だったのだが、富野は本当にいつもの富野で、地域活性化を目指した場なのに「経済発展は悪なのではないだろうか」等と口走る、本当にいつもの危険物富野であった。どう見ても富野です。本当にありがとうございました。
発言内容は先週の京都のNHKカルチャースクールでの発言と重複する部分が多々あったが、固い議事進行のおかげもあるし、富野監督自身も原稿をちゃんと読みながら話していたので、先週よりも格段に整理されていた。
また、新しいアイディアもあり、富野監督がたった1週間でも着実に思考して成長している事を感じた。これを新作に生かしてもらいたいものだ。ほんと、それだけが悲願ですので。

公益社団法人岐阜青年会議所2012年度10月公開例会市民フォーラム

『第一部講演』
演 題: 「日本の未来を担う若者に託した思い」
      〜ガンダムの生みの親が語るメッセージ〜
講 師: 富野 由悠季 (とみの よしゆき)氏



『第二部対談』

テーマ:「アニメ界の常識を打ち破れ!」
     〜仲間の存在が成果を生み出す〜
対 談: 富野 由悠季 (とみの よしゆき)氏
      【進行役】(公社)岐阜青年会議所 企業力向上室長 鈴木 博幸



『詳 細』

日   時: 2012年10月20日(土)
受   付: 17:30〜
開   会: 18:00(終了予定20:00)
会   場: 岐阜都ホテル2階ボールルーム
        (岐阜市長良福光2695−2)

入 場 料: 1,000円  先着300名様 【自由席】

先週の京都カルチャースクールは40人くらいの1教室でしかなかったのだが、今回は就職企業合同説明会をするようなホテルのデカい議場を借り切って300人以上の一般客と、青年会議所の会員が満員になっていて、経済効果があると思った。入場料だけで30万円か。まあ、30万円ではアニメは全然作れないのだけど!岐阜のお土産は買いました。
一般の富野目当てのオタクと、岐阜の地付きの人間たちと入り混じっていて、チェックのネルシャツのガンダム世代のオタクオッサン集団と、元トミノコ族のおばさまたちと、スーツ姿の男性職員達が入り混じっていて、異様な多様性を醸し出していた。
しかし、プライドが高い京都人としては岐阜ごとき田舎に300人集まって、何で京の都の富野スクールには100人も来ないんだ!ふざけんな!って思うんだけど、そこら辺はなんでなんだぜ?京都の講演料は3000円でしたけど。でも、京都から岐阜に行くまでに交通費が五千円かかったんだぜ。クソ!岐阜の集客力が憎い。
金華山は紅葉が始まっていて、長良川の盆地からいきなり山がそびえていて、頂上に岐阜城があってカッコよかったです。空気や駅舎が綺麗でした。




富野監督は舞踏会に出た時のハリー・オード中尉のような大胆な白と黒のストライプのスーツで、亜阿子さんは黒に宝石をあしらったカッコいい帽子にカッコいい黒のドレスでいつもの亜阿子さんだった。
富野監督が会場入りする所を偶然見かけたのだが、職員が控室に案内しようとすると、富野監督は「議場のライティングをチェックさせてください。僕は演出家だから、自分の仕事場は自分でセッティングしたいのよね」といきなり言って議場の演台に向かって行って、ああ、最初から最後までこの人は富野なんだなあ、って思った。全身演出家。
もう、だったら講演よりも演出の、絵コンテの仕事をしてもらいたいんだが、やはり予算が・・・。Gレコ・・・。パチンコアニメはつまらない続編を乱発しているというのに富野は・・・。哀戦士のスロットも続かず…。


会場が立派で面食らったのだが、この講演会は富野だけを中心とした物ではなく、青年会議所が年に数回開いている例会を公開フォーラムとした物、という事らしい。
それで、始まって早々「理事長 末武 悟くん!」「はい!開会の辞!」等と、仰々しい儀式めいた挨拶から始まったので、富野講演会ではなく、あくまで富野は「自立したぎふのまち」「ひとづくり・まちづくり」運動の一環として、ゲストの講師として呼ばれた扱いなのだろう。市民にアピールする文化活動の一環として、文化人の有名人に一席話してもらおう、という企画意図が感じられた。だから、いつもの富野講演会とはちょっとちがう。役人っぽさを感じた。でも、富野監督は相変わらず富野監督で、いろいろと感慨深い。
ほんと、富野は富野だなあ・・・。仕方ないけど。


話は前回と多少重複していた。
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20121014/1350147290
ただし、前回はほとんど原稿を見ず、狭い教室でフリートークという体であったが、今回は(文字だけではあるが)パワーポイントのスライドを使っての講演という感じで、若干整理されていた。

ノートは取ったけど、録音禁止だったし、もう夜遅いし、文字おこしはしないけどもさ。文字起こしはシャア専用ブログさんに任せた!

http://d.hatena.ne.jp/char_blog/


引用

シャア専用ブログ ‏@Char_Tweet

エンペドクレス紹介 #tomino


富野「(ファーストは)小学生に理解できる訳がない」 #tomino


科学者の知見は社会を想定していない #tomino



右肩上がりの経済話 #tomino


人類はガバナンスをまだ理解できない #tomino


第一部は京都の要約版って感じ。 #tomino


信長みたいなNTがほしいけど、革命は一時的な行為でしかない。 #tomino



今の政治家・官僚は萎縮して動脈硬化を起こしていると思える。良く見れば。 #tomino


鬱を誘導する作品を作ってはならない #tomino


2050年の世界、紹介。 #tomino
開く


現実を語ると蛸壺にはまる #tomino


夢とロマン=活力を生む #tomino


民力の天才の例としてソフトバンク。 #tomino


民力=風土が培った力。植物的なので革命は似合わない。 #tomino


当事者に任せるしかないのでアニメ屋は未来を語るしかない。


前向きに考えられる次の世代を作る。 #tomino


かわいい安彦キャラ+大河原ブロックメカ+善悪なし=異種格闘技 #tomino


かわいい動物は能率アップの研究紹介。ファーストは安彦のおかげかも以降のガンダムが失敗したのは


ロンゴマックス紹介。 #tomino




ハレを喚起させるものは本質的に未来志向 #tomino



1/1ガンダムは神輿。晴れやかさ、祭的高揚感がある。 #tomino



ガンダムの由来。六文字以内、濁音、著作権。好きじゃない。

でもこの20年は好き。 #tomino

ガンボーイは富野案ではない #tomino


この10年スタジオに入っていない #tomino



アニメーター志望者への助言→止めたら? #tomino


手描きの才能は今後貴重 #tomino
熱いアニメ系学科ディスり #tomino



故郷のない寂しさ #tomino



御三家の関係はかなり冷たい #tomino


ファーストの某三角関係はライター案かも。 #tomino



キティちゃんはくやしいけど万人にうけるかわいいキャラクター。この10年越えられない。かてねぇよね。 #tomino


ゆるいとかわいいは違う。 #tomino


ゆるキャラはキャラクターになっていない。できの悪い甘え。明日は見えない。 #tomino


この30年、ガンダム以外の外力がかからなかった。 #tomino


くやしいくらいガンダム離れできない。 #tomino

少子化対策大臣の存在は間違い。 #tomino



意外と皆殺しは難しい。 #tomino


こういう話は議員ではできないが、アニメは穏当に広めるには有向。 #tomino


という事でした。やっぱり、実際に見聞きしないと抜粋だけではよくわからんなあ。
でも、僕ももう日曜日が終わっちゃうし、明日は仕事だからあんまりブログ書けないなあ。


とりあえず、今回、京都と違ったのは、岐阜は信長の街でバスにも信長がデコられまくっていたので、織田信長の話題があった。
富野は織田信長のやった事は急進的で一時的な革新で、その時代の流行に過ぎないと言っていたが、反面、現在の「新幹線の流通的に不便だ・・・」という岐阜の人々に対して「あなたたちの気候風土はかつて革新を生み出したのだから、その歴史を掘り起こして、その時代の流行から消えてしまった物の中から何か今後に対するヒントを見つけられるのではないか」とか励ましてた。あと、小田原コンプレックスで根なし草稼業で生きてきた監督は「アニメ監督なんて偉いもんじゃないですよ。青年会みたいな地付きの人間、帰る場所のある人間がうらやましいですもん」って言ってた。


京都では「天皇がちょっと関東に行ったくらいでは揺るがない日本の都が京都です」「むしろ新しい天皇制に変わる何かを作り出そう」とか言ってた。そこら辺の日本国という流民の集まりの国での天皇という物語はリーンの翼とかアベニールをさがしてとか。京都は結構朝鮮人移民が千年前からいましたからねー。今も。何故かいる。


あと、先日「絶望は死に至る病というのはニーチェの言葉」って絶望的な間違いをしていたけど、今回は「キルケゴールの言葉です、ニーチェだったかな?うん、どっちか。」って言ってたので、多少の進歩が見られた。


可愛い論、可愛いものを見ると作業能率がアップするという
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/27/news109.html
最新の研究を絡めて言っていて、それは先週にはなかった。

子猫・子犬(かわいい写真)の写真を見た学生は、写真を見たあとで作業の成功が増えた。穴からピースを取り出す作業では、成功の回数が約44%増えた。これに対して大人の猫・犬の写真(かわいさは子猫・子犬より落ちる)の写真を見た学生は成功が約12%増えた。


で、ガンダムの成功はハードな物語でも、可愛い安彦キャラがあったために異種格闘技的に相互作用して、観客に受けるものになったのではないか?と自己分析されていた。
ここら辺は庵野秀明氏の「湖川友謙さんの絵は富野監督に合いすぎていて、安彦良和さんの方が面白い」という評価に通じる。あきまん吉田健一氏とはべったりになるかなーって思ったけど、ならなかったね。okamaもなー。


第二部は岐阜青年会議所 企業力向上室長 鈴木博幸氏との対談という事だったが、基本的に富野がインタビュアーに返答して長々と話すといういつもの富野で、対談ではなかった。やはり杉井ギサブローレベルの大物でなくては。そう考えると、福井晴敏さんや岡田斗司夫さんはエンターティナーだなあ。
「仲間とのつながりが力を生み出す」というテーマだったのに、「安彦くん、大河原邦男さんとは友達ではありません。仕事上の付き合いしかないです。だから、こういうテーマは心が痛みますね」と。
フリーランスの人間は仕事で現場が変わるんで、そのたびに友達づきあいなんかしませんよ」という。当たり前と言えば当たり前の事を言われ。
まあ、スタジオワークがなければ完成しないという事実も言ってたけども。
「だから、こういう地付きの人間の集まりは、フリーランスじゃないんだから、逆に仕事よりも人間関係が先に立っているという事実もあるのではないでしょうか」って青年会議所の人に向けて言ってた。
富野監督はホント、浮き草稼業でやってきた人なので、青年会議所とは対極の人なのかなーって思ったけど、それでも同じ地球に生きてる人だからなー。



「人類は巨大組織を運営できないのではないか」という問題提起については、京都でもしていて、それは科挙制度やアレキサンダー、ナポレオンや最近のIMFの資本主義の例をあげていたが、今回は2500年前の古代ギリシア哲学者エンペドクレスの例をあげていて、わかりやすかった。

人間の肢体にちらばっている感官は狭く限られてあり,
たまたま出遭ったものだけを信じこんで,それをもって〈誰しもが〉全体を発見したと傲りたかぶる。

エンペドクレス


との事。ああ、なるほどな。先週もこれがあれば分かりやすかったし、教養人っぽかった。


で、京都でも言っていたが、「年長の世代は無残な現実を作ってしまったのだから、子供を教育する時には自分の知識経験を上から教えてやるという態度ではなく、問題点を説明して次世代に課題を何とかしてもらおうという謙虚さを持つべき」というのが大きなテーマだった。
何故かというと、右肩上がりの経済成長をまい進するだけでは今後100年で人類は地球を食いつぶすし、富野に言わせれば「既にインドと中国も増えすぎた人口を食わせていくためにかなり無理をしている」という事らしい。有限の地球論は富野がガンダムの頃から言ってきた事だが、それがコモンセンスにならず、いまだに右肩上がりの幻想に有識者も政治家も経済人も大衆も期待しているというのは、本当に空しい事だ。循環型社会と言っても「エコ家電の駆け込み需要」という一時的な製品の消費行動に終わってしまいましたしねー。
まあ、富野監督は「東日本大震災で社会が変わるという事を、戦争や共産主義を経験していない若い人も実感したのではないか」と言ってた。どうだろうか。社会は変わり続けるが、かわのながれはたえずして。



で、現実は本当に辛いもので、だから祭りも必要。
しかし、現実の問題を解決するには専門家に任せるしかないって富野監督。
それでも、野田総理の「領土問題は存在しない」という発言は外交の実務を全く考えていない発言であり、それは浅井基文元外務省アジア局長によれば、「日本の尖閣諸島の領土問題が存在しないという理由は総理の頭の中の認識。今は自縄自縛状態。」 という事らしい。野田総理の態度は「自分が楽をしたい、という思考停止によって、現実を見ずに、現実をフィクション的に解釈している行動」と、富野監督。
そういうわけで、既に総理大臣ですら現実を見ずにフィクション的に行動しているという恐ろしい世の中だし、その他の政治家も一つの自分の主義主張で世の中全体を分かったと思って、自分の論理の強さをアピールして票を取り合うバーチャルなタコツボが乱立する政治闘争に明け暮れている。
そのせいで、ここ20年は自民党民主党も短期内閣が続いていて、そのような現実の無残な様を見ると陰鬱になるしかない。との事。


しかし、富野監督は「ガンダムはフィクションでもリアルなものを目指した」という事。
現実的に考える大人の思考回路では「アニメやマンガには何ができる」「ただの娯楽でしかないじゃないか」とみなされるが、人類が始まってから娯楽は過酷な現実の中で生きるために必要なものとして発生した。それが太古にはお祭りであった。そのように自然の神々に感謝し、自分の気力が癒され、復活の期待感を持って、明日も生きて行こう、という事を普通の人々同士が確認し合うのがお祭り。


で、現実の貧困や独裁政権からの脱却をめざして改革は期待されて、織田信長のようなヒーローを期待するが、結局一つのヒーローや主義主張では500年以上の政権運営は歴史上存在していない。本当の人類の力はアレキサンダーやナポレオンと言ったような英雄ではなく民の力である。
その民の力、みんりょく、と言ったものは、なんだというと「今、生きているから自分からは死にたくない」という本能的復元力から発生するものだ。そういう普通の人間が力。
そのような欲望は、学術的論理ではなく気候風土に培われたものであり、植物的と言えるかもしれない。だから、明確な改革は存在しえない。普通の人は革命はできない。世の中は圧倒的に普通の人が多い。
だから、普通の人の日常的な疑問や仕事を通じて、緩やかに変化させるのが民の力。
そのため、普通の人には前向きさや向上心を持たせるべきだし、愛とロマンは明日の生きる力になるし、決してうつ病を喚起するような心性はよくない。


ただ、現役のメンヘラ30代男性という人生に失敗した糞として言わせてもらえば、黒富野のイデオンダンバインの虐殺とか、カミーユの精神失調とか、そういうのも人の心のありようの一つの様なので、それを見ないふりをしてしまって明るさだけを追求するのはいかがなものかと思う。
ただ、実際富野監督は鬱病を喚起するリアルな人間の無残な精神性をVガンダムまで突き詰めた結果、実際に自分も痛い目を見て病気になった人間なので、その言葉には一定の重みはある。と、私は考える。


で、富野監督は科学者や政治家ではないので、子供たちには心情を伝えたいという事で、それにはアニメは有効。
「資源が有限の地球でもあと数千年以上、前向きに生きていく人たちを育てたい」ということで、それはガンダムでやった事でもある。
(現実認知のZもあるけどな。ただし、現実を見たカミーユが疲れて、戦争を辞めていったん休むという構造はTV版も映画版もあまり変わらないと私は思っている。演出手法は違うけども)



で、近年の富野も、そのように子供たちに伝えていきたいという気持ちがあるし、そのように教える相手がいるというのはこれから死んでいく年寄りにとっては元気を持たせてくれるもので、新作に対して自分にもできる事があるのではないか?とおっしゃってた。


ただし、富野の次回作だけで現状を全て打開するようなものは作れないだろう、とも言ってた。
むしろ、富野の作品を見て元気になった人たちが、またそのようなハレの気分を喚起させるような作品を作ってくれることを期待する。そのような作品が重なって行くと、コモンセンスとなって、人口が減少し始める50年後くらいまでは人類を持たせる事が出来るのではないか?という期待がある。
(これはこれで「3000年の文明の問題は解決できないけど、50年の人類に通用する名作を作る」と言ってて偉そうなんだが、ガンダムは33年来たしなあ・・・)



で、富野はコモンセンス(って言葉が好きなんだが、それ)を広めていくためにアニメーション作品が有効なツールだと言ってる。
そんなわけで、私は、プリキュアとかスタードライバーとか魔法少女まどか☆マギカとか夢と希望と愛とロマンを喚起する新作アニメも、コモンセンスを構築する一部として作用しているし、富野の意志を一部的に継承しているものであるよなあって思う。出崎統のラインもある。あと香港映画とかもある。Gガンダムニトロプラス武侠だし。


そういう風に50年間アニメを見て行って、なんとか今回の危機を乗り切って、人口が減少に転じて、循環型社会になって、数千年かけて人口を十億人程度まで減らして、それから人類を運営する方法論を編み出せないだろうか?という遠大な計画。


それくらい長い時間をかけて人類を軟着陸させたいというのが富野の今回の意見だ。僕としては「人口を減らすには人を鉄仮面のように殺しまくるしかないのではないか。大衆にその死を受け入れさせられるのか?」って思うし、それは2011年3月6日の地震の1週間前の豊島公会堂で富野監督に直接言ったんだけども。
富野監督は「ギレン・ザビとかを書いた本人の実感からすると、やっぱり現実的には皆殺しで人口を減らすのは難しい。今の中東の内戦を見ても、人口を減らすのは難しい。三千発の核を使っても人間は生き延びちゃうと思う。
だから、人口を減らすにはコモンセンスを広めて穏やかに数千年かけて減らして行くしかない」
との事。


やっぱり暴力よりも思想の方がパワーがあるんだろうか?
でも、今の経済発展思想の背景にはユダヤ教の「産めよ増やせよ地に満ちよ」という数千年の伝統があるんで、それを覆す新しいコモンセンスを人類にいきわたらせるのは本当に大変だと思う。


でも、人類が皆オタクになって、ごく一部の精神疾患患者以外は繁殖をしないという繁殖形態のコモンセンスが常識化したら人口は減るでしょうね。



だから、皆オタクになろう!
そして平和的に人類を減らして行こう!
そのためのアニメやフィクションを作ろう!


よーし!俺、脳内妹との小説を描いて、脳内妹の絵も描いて、脳内妹との営みで性欲を昇華して、人類を平和にするための人道的活動に励むぞ!


やったね!はっぴー!


俺は富野ヒロインを越えるスーパー美少女の脳内妹と愛を育む!なぜなら、可愛いものを見ると元気になるし作業効率も上がるからだ、これは正義なのだ!
私は低所得労働者で、精神障害者で、鬱病が悪化しすぎて自殺しようにも高熱で動けなくなってアパートで孤独死しかけた事があったんだが、その時、夢の中の三途の川のほとりで自殺しようとしたのに、脳内妹が夢枕に立って生き返らせてくれたという事実経験がある。これがピングドラムだよ。脳内恋愛は命なんだ!宇宙を支える力なんだ!
人類よ、心に脳内恋人を持て!それが救いだ!!!!
たしかに、隣に脳内妹がいるとハレの気分になるもんな!現実はクソだけどな!
俺の脳内妹は、俺にとってはゆるキャラというレベルではなく、本当にかわいい生きる支えで本気でやってるんだよ!
現実のすごいクソさから逃げ出したいという反発心や自殺衝動を脳内妹への生への情熱に変えて、なんとかエロスとアガペーをするぞ。


というわけで、富野監督に創作意欲を刺激されて、それを肯定されたので、富野作品を積極的にパクって、そのコモンセンスを受け継ぐような素晴らしい脳内妄想小説をヘンリー・ダーガーのように誇り高く作っていこうと思いました。


スタジオワークはお金が絡んで怖いからメンヘラには無理だよー。(けいおん!豊崎愛生の声で)

けいおん!  highschool (まんがタイムKRコミックス)

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  • 追記

妙なオチをつけてしまったが、実際の講義はこれよりももっともっと情報量が多く、全部はまとめる時間も気力もありません。富野監督は文脈が枝分かれしたり戻ったり繰り返したりしたので・・・。現場でニュアンスを聞きとると何となくわかりましたけど。
レジュメくらいは用意して欲しかったけど、絶対余談の方が長くなるし、そういう人だからなあ・・・。
ていうか新作をホント頑張って欲しい。企画案の欠片を聞くだけでもすごく面白そうなので、作画が上手くはまれば大ヒットすると思う!せめてスタードライバー程度のデザインと作画が欲しい。
ガンダムUCは綺麗な作画なんだけど、アニメキャラクターのデザインがリアル過ぎるので、富野的な芝居をする時に表情が硬くなりすぎてイマジネーションが足りなくなるというリーンの翼アニメ版のような事になりそうで・・・。重田敦司さんの絵は好きです。でも、重田さんも監督の方にシフトして、アニメーターはもうやらないのかなー)