玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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君のいる町第3話 「突然、バタンチュー」ちゃんと演出されてる角度とか

今期山内重保枠。

  • サブタイトルの話はするな!

いや、山内さん的にはラブコメは80年代のめぞん一刻とか90年代のD・N・A²とかなので、ユーモラスなサブタイトルにしちゃうんだよ!どれみとかもそういうサブタイトルなので。

  • 今週の本題はななめ

斜めってる。
斜めすぎだろ。
1、2話の絵コンテは山内重保監督ですが、3話は木村延景助監督。


こういう演出の話はまっつねさんの方が詳しいと思うんだけど。どういう話かと言うと、一言でいうと、

(勿論、逆に普段からインパクトのあるカットを多用して、

ここぞで「シンプルなカット」を使ってくるタイプの演出家もいる。

出崎監督なんかはこっち)
たまこまーけっと3話に見る、小川太一コンテ演出の星川孝文っぽさ - まっつねのアニメとか作画とか

と言うことなんです。
あんまり長々と解説すると睡眠時間が減るので短く書く。


全体的に斜めと見切れが今回の演出ですっごい目立った。


斜め



見切れ


ここぞで「シンプルなカット」


ざっくりとした理屈だと、斜めは動揺、見切れは本心を隠す。っていうことの記号だと思いましょう。
斜めってる理由はカメラになってる視点人物が動揺してるのと、撮影されてる人の気持ちが動揺してるのと、見てる視聴者を動揺させようってのと、数種類ある。
いろいろです。犯人は成人男性、もしくは老人か子どもっていうくらい応用が広い。
ドキドキ感ですね。

特にドキドキしてないシーン

こういうシーン切り替えの後の、キャラが気を抜いてるブリッジシーンはシンプルなカメラ。

ここは右で見切れている青大が風邪でフラフラしてるので、逆に柚希は斜めってない。っていうのかな。

  • 嘘とドキドキがラブストーリー

斜め度合いで表現されてるのは主に「嘘をついてるから、隠し事をしてるから動揺する」と言うのが多い。他にもドキドキする要因は風邪とかイライラとかドキドキとかいくつかあるが。
この嘘をつきあってる人間関係がすごいラブストーリーっぽくて沁みる。
ヒロインの枝葉柚希が自宅に引きこもってて、主人公の桐島青大はそれを知ってるのに妹の懍ちゃんが「お姉さんは家に居ません」っていう露骨な嘘をつくシーンもすごく斜めっていて面白かった。
いくつか修羅場っぽい会話シーンで斜めってるのが多くて、その各カットの斜め角度で心情の揺れ具合が図れて面白い。


しかし、男同士の風間恭輔と青大の日常会話シーンでも話してる内容は普通だし表情も穏やかなのに、不自然にカメラが随所で斜めっていて、緊迫感があった。



この、飄々とした恭輔がまるで何かを乗り越えるかのように、坂道を上るかのように斜めっているカメラで青大に近づいてくるのも何かがあるような感じを予感させる。
こいつは良い友人っぽいけど、何か裏がありそうですねー。ドロドロの恋愛ドラマですからねー。
というか、この斜めってることで重力を感じさせる演出、映像の原則の応用編って感じですね。

(引用もと落ちるアクシズ、右から見るか?左から見るか?<『逆襲のシャア』にみる『映像の原則』>

「本心を隠す」っていうのはこのアニメのオープニングでも思いっきりやってるんですが。



この斜めってる満面の笑顔の裏に何かドロドロが隠されているような、そんな不穏な笑顔ですね!
この共通した笑顔の姉妹とイケメンには何かがありそうですね!

  • 見切れ

見切れも「本心を隠す」っていうのと、「本心を隠しているということを示している」というのと「視聴者にもっと見たいという気持ちを起こさせることで何かがあると予感させる」みたいないくつかの効果がある。



オープニングでも、「もっとカメラが近づいたらおっぱいが見れるのに」と言う風に、「彼女の心に近づきたい」という気持ちを喚起するようなお色気です。



ここら辺のパンチラも「スカートの中を見たい」と言うエロい気持ちを喚起することで、逆に「何か隠されているものがあるんじゃないか」とか「もっと彼女の内側を見たい」というラブストーリーの心情的なものが表現されるわけですよ。
パンツは奥が深いんですよ。
ミニスカートも単なるお色気要員じゃなくて心情の芸術的表現なのですよ!
深いなあ、深い。パンチラ道は奥が深いのです!
そういう、「布の向こうには何かがある」という演出を積み重ねることで

この文化祭のお化けの中身がバレる前に予感されるわけですよ。それが暴露されることで、アハ体験になるわけです。僕は茂木さんはあんまり好きじゃないけど。
しかも、予感させる演出を積み重ねることで、視聴者の中で予感させた分、時間を経過させて20分のアニメなのに濃厚に圧縮できている。時間や場所を圧縮できるんです。
萬画版の過去編広島編と現在編東京編を同時並行で描くためにも、こういう総集編映画みたいな圧縮技術を使ってるんですねー。
現在編でも広島の加賀月と東京の青大が携帯で通話するのも時空を超えた感じがします。まあ、原作にもあったかもしれんけど。
私は富野ファンなので、総集編映画っぽいアニメ大好き。山内さんもドラゴンボールとかで総集編映画とか原作の合間のゲスト映画とか作ってましたね。夢喰いメリーも原作の合間っぽいし。
山内監督はブレンパワードでも宇都宮比瑪の物語の合間にある「ネリー・キムの挿入話」をゲスト演出で描いてしてましたしね。
圧縮と挿入、あと「裏にあるものを予感させることで短い動画時間でも作中の経過時間をたっぷりと見せる」みたいなところがある。

  • 山内恋愛演出

にわかなので、めぞん一刻花より男子の頃は山内監督のラブストーリーの撮り方を意識してないんですけど。
でも、圧縮と挿入と予感と動揺、これはラブストーリーのドキドキ感の表現として、結構重要なんじゃないでしょうか。
いや、まあ、よく考えたらドキドキ感をあおるのはラブストーリーの描き方としては普通だな…。ホラーとかでも当たり前だな…。別に解説するほどのことでもなかったかもしれない。
あと、山内作品は基本的に斜めってるところとかが非常に露骨で極端な例なので、僕みたいな素人でも特徴に気付きやすいってのがある。
だから、そういう基本的な演出についていちいちブログに書くと言う所に、僕がいまいちプロのアニメーターになり切れない素人のクズっぽいところがある。
死にたくなってきた!でも、まあ、「面白かったです」っていうことをチラシの裏にちょっと詳しく書きたい時もあるんですよ。

  • 行燈記事を書くということ

山内さんは超好きだし、明日のナージャくらいの時代では各話演出でビーンボール担当っていう細田守監督と同じくらいの位置だったんですけど、時をかける少女(私の好みではない)とムシキング(未見もったいない!)で差がついて細田守監督が売れすぎたので、なんかキャシャーンSinsからのにわかファンとしては悔しいので、私は山内監督のよいしょ記事を書く。
今期はこのアニメの全話感想を書くぞー!
(星矢は見てたけど子供だったのであんまり各話演出は覚えてない)


今期は大沼心監督がef(すごいブヒれた)の続編ともいえる「コンプレックスのある女の子アニメ」を「わたモテ」で描いていてとてもブヒれてすばらしいのだが、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」はブログで感想を書くよりは動画投稿サイトや氏賀Y太さんの同人誌でワイワイブヒブヒ楽しむ系のアニメなので見て笑ってるだけで感想はブログには書かない。
しかし、もこっちはブヒれる。スカートが膝下と言うのがマリみて世代にはすごいブヒれる。


  • しかし、柚希はなんで広島で青大に粉をかけたのか

あざといなー。
わざと惚れさせようとしてるなー。
やっぱり「町ごとに男を作って守ってもらわないと不安」みたいなめんどくさい依存症の女なのか。
しかし、それが「女の子に好かれて萌え」みたいな感じではなく、張りつめた緊張感がある。まだ事件は起きてないのに、普通の恋愛ものなのに、刺すか刺されるかみたいな、ストーカーするか付きまとうか、っていうドロドロ感が非言語的に感じさせられていて、ドキドキする。


で、そんな風に不穏なヒロインの柚希だから、嘘をついてるシーンで斜めってるんだけど、斜めってないキスシーンや告白シーンでもまだ何かを隠してるんでしょうね。
真正面や真横と言うのも、不自然でインパクトのあるカメラワークともいえるのだ。


だから、映像の使い方はいろいろあるんですよ!



それはそれとして、あのキスはエロかったので勃起しましたね。見た目自体はそんなにお色気エロ絵じゃないキスシーンだったのになー。演出がエロい。


君のいる町(22) (講談社コミックス)

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