玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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京都マンガミュージアム少女原画展花村えい子ちばてつや竹宮惠子先生方座談会で性的な質問した

原画展自体の感想は一昨日に妹と見た日記に書いた。


畏れ多くも、ちばてつや先生にあしたのジョーの最終回とのりちゃんとの関係からの作劇技法を質問した。
アニメスタイルアニメ様365日にも書いてあったが、ジョーのラストに悩んだちばてつや先生は編集者の吉田さんに「ここにジョーの真髄がある気がする」と薦められて、ジョーと紀子のデートでの「どこにある…ジョーの青春」を読み返して、原作にもない真っ白なラストを思い付いたとのこと。
私は、あの場面で紀子の女性的な考えと丈の男性的な考えがぶつかり合っていて、だからこそ何かその先の何がすごいものへとつながるような何かがあったんじゃないかと思った。男性とか女性とか、あと竹宮惠子先生と花村えい子先生もいたし、身分や生まれや性質の違うキャラクターの違う思想や指向を作中で戦わせることによる論理の飛躍の可能性を秘めたマンガについて漠然と聞いてみた。(本当に漠然としている)
だが、やはりおいそれとは作劇技法は教えてもらえなかった。
ちばてつや先生は「昔は女の子のキャラクターはおしとやかに控えめに泣く女の子を書くように言われたが、ある時、男子にイジメられて逆にやりこめる女の子を書いたら、編集者には反対されたが、締切間近だから載せたら読者に快活な女主人公だと賞賛された」「だから男も女もない、人間を描くことが大事だ」と。
花村えい子先生はキャラクターが勝手に動くと面白くなるし、完全な男も女も善も悪もいない。と。
竹宮先生はゲイの漫画も書いたが、小さい頃から少年マンガを読んでいたし、男性の思考の方が書きやすい、と。竹宮先生は若い頃にちばてつや先生の紫電改のタカを読んで「よく泣く男主人公は女と変わらないなあ」と思ったと。



そういうわけで、男女の思考の違いや異質さは否定された形ですが。
ちばてつや先生は梶原一騎先生の原作に反対し、直したくなるから読み返さないと決めていたジョーを読み返すように編集者に薦められ、過去の自分の作品やキャラクターと向き合う事で天啓を得たわけで、だったら他人や異物とぶつかり合うことで得られる偶発的な突破力みたいな何かみたいなものはやっぱりあると思った。ブレンパワード14話の勇の長台詞みたいな。
そういうわけで、こういう先人の言葉をも私はなんとか他者からの参考資料として取り入れたい。
僕は富野ファンのロリコンだから男女はやっぱり違うとおもいます。遺伝子が暗躍する何かとか。オナニーの生理現象からの欲望の顕し方とか。
同じようにシャアに惑わされたカミーユとクェスは似てるようで、やっぱり男女の違いはあるじゃん。
そこら辺はあると思うんだよ。
ちばてつや先生や竹宮先生の時代は社会規範としての良妻賢母を奨励する儒教ジェンダー常識が性差として考えられたわけだが。
僕は三十代無職ロリコン独身で両親とも娼腹で母親は自殺してるんで、自然な家族とか知らないし儒教的道徳も無い人間だから、もっと畜生としての浅ましいオスメスの習性みたいなものに躍らされる現代人の動物化するポストモダンを考えちゃうなあ。
花村先生も家庭環境が難しかったそうだが花村先生は呑気に厭なことは忘れて明るく生きるって言ってたが。僕は三十代メンヘラだからなー。いつまでも昔の黒歴史の傷をえぐり続けますよ。


あとは昔の出版業界の裏話や少女マンガのファッション性や色使いや印刷や複製の技巧的な話。
近年の表現規制についても。
戦前を知るちばてつや先生は「マンガが規制されたらさらに規制が進んで憲兵みたいな政治利用がされる」って俯瞰した危惧をおっしゃってて、竹宮先生はゲイのフェミニストだから「法律上変わっても今までどおり漫画表現で闘う」って個人的な生存戦略を言ってて、僕はやっぱりそこに性差を感じちゃうけど、まあ、男性要素女性要素外向内向破壊保守は個人差の方も大きいしなあ。
とか、少女マンガや恋愛マンガを見て思いました。


でも、やっぱりあしたのジョーのラストレベルの天啓をゲットする作劇技法はちょっとした座談会での質問では教えてもらえないし、大先生方でも論理的にまとめてるというよりは感性レベルで書いてる感じだった。だから私も私程度にできるようにやるだけだなあ。
あと、マンガ学科の教授であらせられるちばてつや先生と竹宮先生は「学生は漫画好きな癖に課題を出したらやらない」って言ってた。
学生はがんばろう。
私はすぐに体調を崩してなかなかオリジナル創作が進まないので反省。精神科で「小説を書くのが生きがいでも、小説を仕事にしたら楽しくなくなるし堅気の仕事をやれ」「仕事で気を張ってたら風邪も引かない」って言われたが、会社勤めをしてたときは平日無理して土日に発熱してやりたいことはできず、死んだような気分で、しかも親が自殺したので、もうどうでもいい!
好きにやらせてもらう!ニートなめんな!