玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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シドニアの騎士アニメ第4話「選択」重厚濃厚

アニメ版は3話までで原作1巻5話分と2巻の冒頭まで消化した。つまりアニメ1話で原作萬画2話分をするのかと思いきや、今回は原作2巻の第6話「赤井持国のカビザシ」をアニメ1話にした。
そういうわけで、原作ではシュールであっさり描かれることで恐怖感が増していた斜め加速の重力事故の描写などがかなり丁寧に描き直されていて、非常に迫力があった。
原作は12巻まであるが、このペースだと確実に全部はできないな。
BDDVDは6巻までの発売を予定していて、12話までの1クールを予定。
なので、このペースだとアニメは5巻の小惑星攻防戦編までやるかどうかですね。大型新人ヒロインの「彼女」は出なさそう?もずくは出るらしいけど…。

  • 迫力描写の追加

原作では月刊1話の48ページ中12ページしか描かれなかった斜め加速に伴う重力変動事故の描写がアニメだとかなりセリフや描写を追加されて描かれていてうれしかった。
原作では巨大な物の移動に伴う小さな人間の無残で大量な死が一斉に起こることで、シュールさと恐怖感と迫力を出していたが。アニメ版では、アニメーションは時間芸術でもあるので、重力事故の描写を段階を追ってリアルタイムで描くことで、迫力の重厚さを増していた。
奇居子接近、被害予測、警報、混乱、第一エンジン点火、第二エンジン点火、加速、災害、噴射停止、招集までをリアルタイムに描き、また被害を受ける人やシドニアの機動の動画や、司令所でのガウナとシドニアの距離のリアルタイムな距離の測定を描写することで、タイムサスペンス的な迫力とか「まだなのか?」「早く終わってくれ!」みたいな生理的なドキドキ感を増していてとてもよかったと思います。
大量破壊の描写やシドニアの機動も3Dならではのもので、迫力があった。
ただ、原作では手描き白黒萬画として表現されていた「血みどろになった街にバラバラになった人の死体が散乱している」というのは3DCGでは難しいし、地上波放送アニメとしてもやりにくいので、そこはカットされていた。
混乱して無意味に魚を救助する谷風というシュールな弐瓶勉的ギャグもカット。


また、やはり特筆すべきは継衛に乗る谷風長道が初めて奇居子を撃破した!ということだ。第4話でやっと敵の怪獣を1体撃破。ロボットアニメとしては異例のゆっくり展開だが、撃破してそれですぐに状況終了ではなく、流れるように星白閑の捜索に向かう谷風。なので、やはり1体敵を倒して万々歳ということはなく、緊迫した状況がずっと続いているシドニアの雰囲気を表している。(来週はイチャイチャ回と帰還で、やっと一段落でしょうか?)
戦闘の経緯や戦法は原作とほぼ同じだが、アニメはレーダーパネルやパイロットのバイタルサインがリアルタイムで更新されるし、なによりCGが高速で宇宙を動くのでスピード感とか宇宙のスケール感があって良かった。
また、カビザシで仕留める前の一瞬に奇居子の顔が山野栄子に変形するが、それを物ともせずに仕留める長道がヒーロー的でカッコよかった。だが、それを特に強調せず、クールにスピード感を持たせて描くのがかっこいいし、疾走感がある。
宇宙での機動兵器の加速とか慣性とかロボットものではかなり無視されがちな物を3DCG洋画のゼロ・グラビティのように描きつつも、ちゃんとヒーロー性も入れているのがいいし、迫力がある。
原作の止め絵の連続でも読者の脳内イメージ補完で動きを想像できてカッコよかったけど、その原作ファンのイメージを損なわない感じで、むしろそれ以上の緻密さと豪華さで3DCGと動きと発光のアニメーション表現してくれることで新たな魅力が出た感じです。やはり、アニメーションというのはすごいなあ。
BDでは3DCGデータを使って、別のアングルも楽しめるという、なんだか一時期のAVみたいな特典映像が付くのだが、どういう効果があるんでしょうかね?戦闘シーンで別アングルだとおもしろいかなー?
今回、ガ478がヘイグス粒子砲を2回撃つが、1回目は上手下側からで、2回目は下手上側からになっていて、地味にイマジナリーラインを越えているんだが、どういう演出意図かなー?っていうか、宇宙でイマジナリーラインも糞もないだろ!イマジナリーラインは地上で二人の人が会話する時の撮影法で、宇宙の高速立体機動とは関係ないだろ!

  • 人間描写

赤井班の全滅戦闘の冒頭の繰り返しもよかったんだが、萬画ではなかなかできなさそうな「回想バンクシーン」で赤井さんたちの命の重さを改めて視聴者にアピールするのが良いですね。弐瓶勉作品だと人命が軽く扱われることでシュールな独特な雰囲気を表現するのが特徴だが、アニメは弐瓶勉ファン以外の普通の人も見るので、普通の人も感動できるように人の死の重さを表現する演出方針になってますね。
で、人の命とか死の重さを強調した後に、重力警報でガンガン民衆が死ぬ!それで感情を揺さぶるわけですねー。
そして、それがまた主人公の「仲間やシドニアに住む人を守らなくては」という気持ちの表現の説得力の上昇になってますねー。


また、今後の布石として、岐神海苔夫のいやらしい性格が前倒しで挿入されているのも見逃せない。
谷風が見つけたカビザシを海苔夫が自分が見つけたみたいな感じで報告するオリジナルエピソードはなかなかいい。今後の海苔夫の描写に違和感なく続けるように、1話から原作を逆算して演出しなおしてますねー。


また逆算しての人間関係の描写は本当にうまくて、特にサマリ・イッタンと弦打ですね。サマリ班は原作3巻から登場する新キャラですが、原作の後半でも先輩パイロットとして谷風たちによきアドバイスをしてくれるキャラクターとして定着している。(弐瓶勉作品には珍しく使い捨てキャラではない)(顔は出ていないけど、005と006として2巻にも登場はしている)
そんな彼女たちが原作の登場よりも先に出てきて仕事をしているのは良いです。また、原作で赤井班の全滅からサマリ班の登場までは連載時間で半年以上時間が経っているけど、アニメでは前倒しでサマリと弦打が赤井班4人のの全滅についてリアクションをすることで、サマリのパイロットナンバーが005ということが原作よりも実感を持って描かれている。
サマリの実力がシドニアで第5位ということの実感でもあるし、原作では噛ませ犬だった印象の強い赤井班の実力がすごかった(正し実戦経験は少なかった)と改めて考えさせられる。
で、サマリも実戦を積んで第5位からシドニア最強クラスの戦士に強くなっていくんだなー。そこら辺の変化が芝居で見られたらうれしいと思います。

  • さて、次回。

天才的な戦闘センスで初めて奇居子を1体撃破した谷風長道だが、星白との宇宙空間で出会えるのか?彼と彼女はどう描かれるのか?
そして、伝説の256機とは?どんな絵になるのか今から楽しみです。
また、奇居子の過去の秘密も開示されるのか、それは5話か、6話か?
原作を読んでいても、いや、読んでいるからこそ面白さが増すアニメのシドニアの騎士ですねー。
このペースだとアニメでは1クールで原作の中盤までしかやらないみたいだけど、アニメが売れると後半の怪獣戦闘編や新型衛人編や集団決戦編なども描かれるかもしれないので、売れるといいですね!
進撃の巨人も2期があって膨らみましたからねー。進撃の巨人は原作に追いついちゃったけどー。

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シドニアの騎士〜綾と綾音の秘密の光合成
http://onsen.ag/?title=sidonia&p=1
出演は洲崎綾(星白閑 役)、佐倉綾音(岐神海蘊 役)
最新放送分 第06回2014年5月2日配信には原作者、弐瓶勉先生がゲスト出演!みんな、聞いたりメールを送ったりしよう!
あやっぺとあやねるの原作を読み込んでいて会話に地味にシドニア用語を入れてくる分かってる感じが素敵です!