玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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無敵鋼人ダイターン3第26話 僕は僕、君はミレーヌ

脚本:星山博之 絵コンテ・演出:貞光紳也 作画監督:富沢和雄

今回の敵は女性コマンダーのミレーヌだった。ミレーヌは「コロス様のために働くことが喜び」と言っていたが、レズビアンっぽい所はなかった。だが、変身しても美女だった。
美女がダイターン3を操縦する万丈に精神攻撃をかけて下僕にして土下座させてワインを注がせるのは倒錯的な趣味性があった。ダイターン3はやっぱり毎回万丈かそのアシスタントが誘拐されたり洗脳されたり緊縛されたりするのでSM趣味がある。
女性の作画がよかった。かわいかった。また、エロかった。乳首が立ってた。パンチラだけでなくパンツに柄が描いてあった。
動物の作画がガンバの冒険のようで、躍動感があった。ガンバの冒険と言うか、ガンバのAプロ回みたいな。ど根性ガエルっぽさもある。
基本的にスタジオZ回で金田伊功作画なんだが、
あと、ピラミッドの浮遊する基地の床が落ちて万丈がピンチになるのは、同年公開の「ルパン三世 ルパンVS複製人間」っぽくて、この時代のアニメや映画のトレンドなのかな。多分元ネタがあるだろう。前回のマゼランの脳コンピューターや、第21話のコマンダー・ラディックのマモーっぽさなど。
そう言うわけで、作画とかサービス精神としては面白かったんだが、特に内容面では面白くなかった。
人間の脳を催眠電波で支配して奴隷にして人間を奴隷にする研究をするのが今回のミレーヌだったが、実験段階であり奴隷にしたから何かするというわけでもなく。特に全体のストーリーにも影響していない感じ。万丈も精神支配を受けるが、怒りの力で跳ね返し「人間の脳にはもっと可能性があるのだ。決まった性能しか出せないメガボーグとは違うのだ!」と言うのは、ピンチ奪還としては割と凡庸でよくあるパターン。無敵鋼人ダイターン3の作品テーマには合致してるんだけど。
他にも「時間が来たから敵が巨大化したよ」ってトッポが言って万丈が「ならこっちもダイターンを呼ぶか」って、メタセリフがある。
どうも富野には作るのに飽きたらメタに逃げるような悪癖があるような気がする。楽屋落ちもバラエティーショー的ではあるけど、興ざめさせる部分もあるし、使いどころだよなあ。