玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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Gのレコンギスタ第13話「月から来た者」が見やすい!

監督=富野由悠季/脚本=富野由悠季
絵コンテ=菱田正和、斧谷稔/演出=菱田正和
キャラ作画監督=田頭真理恵
メカ作画監督=小松英司
戦艦作監=戸部敦夫


∀ガンダムの絵コンテにも参加して最近はプリティーリズムシリーズの監督でもおなじみの菱田正和さんの連名絵コンテと演出。ガンダム Gのレコンギスタは大ベテランの富野総監督の元にヒットアニメの監督級の演出家の人が攻め込んでいて、各話に個性があるのが見どころだ。

  • 今回はすごい分かりやすかった

正直、あまり感想が無いというか、「わざわざブログで解説しなくてもいいんじゃないか」って思うくらいわかりやすかった。
いや、面白かったし、メカ戦闘がちょっとだけなのにわくわくしたし、そもそも色んな勢力の人が一堂に会するという緊張感があって30分間ハラハラした。
でも、なんだろう。1クール目のラストで2クール目の宇宙編の開始のために新キャラの顔見せと言う感じが強く。顔見せなので謎や興味があっても「今後活躍するんだろう」とか「今後に謎が明かされるんだろう」という安心感があって、今までのGレコほどの「なんだかよくわからないヤバさ」みたいなのは薄かったように思う。単に僕が昨日アイカツ!の感想を書くために徹夜して頭がぼんやりしているから脳が疲れてGレコへのバイオセンサーが鈍っているだけかもしれない。
まあ、毎週毎週朝までアニメの感想を書いていたこれまでの三カ月が異常だったのだ。今週は短い感想にするぞ。


月から来た者たちは一癖もふた癖もありそうだし、今後の破嵐が予感できるんだが、今回はそんなに派手さが無かった。すげーわかりやすい。

三幹部は顔がジブリっぽいなー、ヤッターマンっぽさもあるなー。スコード!ヤルッツェ・ブラッキン!キャシャーンにも富野監督は絵コンテで参加してましたね。すげー昔のアニメとかプリキュアみたいで分かりやすいっすねー。

あーレプカなんだ。ドレット将軍に対してラライヤがめっちゃビビってたけど、未来少年コナンですね。分かりやすいなあ。

ターボ・ブロッキン、ノウトゥ・ドレット将軍は名前がすごい分かりやすいなー。軍人なんだなー。

月の巨乳マッシュナー・ヒュームさんはアイドルマスター三浦あずささんでヤッターマンオモッチャマ役のたかはし智秋さんなのかー。ジューシーポーリーだなー。どたぷーん。

毎週エンディングでベルリと一緒にはじける笑顔を見せていたロックパイ君は立場上はベルリの敵サイドではあるんだけど、なんだか彼なりの理想と正義感を持っている好青年っぽい。ジブリっぽい。
なので、わかりやすく新キャラが出てくるんだけど「あー、新キャラだな―今後に期待だなー」と思う程度で今回はそんなにあれこれ言いたい気分じゃないです。
新キャラなんだけど、「月から来た異常な民族」ではなく普通に言葉も通じるしちゃんと衣服も着ていて、そんなに異人っぽさがない。


月から来たMSもそんなにメチャクチャ高性能と言うわけでもなさそう。月の風の冒頭に出てきた∀ガンダム量産型くらいヤバい可能性もあったが、それほどじゃなかった。
システム∀は四次元ポケット無限武装と縮退炉とデビルガンダム細胞月光蝶と空間湾曲装置バリアーを装備していてどうしようもない神ロボットなんですが、今回出てきたザンスカール帝国のMSっぽい奴はそんなに異常な性能は持ってないみたいで、割と今までのGレコに出てきたMSと同じようにビームやミサイルを撃ってる。

顔のデザインは面白いんだけど、技術レベルで行くと普通にソードとライフルを装備して、バーニアで動くんだ。割と普通のMSですね。ターンタイプはもっと異常だったからな。いや、隠された性能があるのかもしれないけど、ウィングガンダムゼロのバスタービームライフルのように異常な出力のビームでクリムたちを焼き払うとか、そこまでの強さは無かった。




G-セルフの無限バリアーは異常なんですが。G系はヤバいよね…。まあ、主人公だしな!分かりやすく特別製で強い。




アホな白旗作戦をするクリムのジャハナムを守る、ミック・ジャックが操縦するヘカテーの謎ビームアックスもかっこいい!



マスク&バララ・ペオールのペアのマックナイフも細かくたくさんのビームを撃ちまくってミサイルを迎撃するという高機動の持ち味を発揮!



海賊男のルアンも「グリモアだって!」と意地を見せました!


各ロボットにちゃんと見せ場が用意されていてとても分かりやすい。


姫様のG-アルケインは…。突貫しないでお留守番をして邪魔をしないという最高の働きをした!!!

  • こんなに分かりやすくて良いのか、逆に不安なレイアウト

ていうか、月から来た謎の軍隊の初登場!なのに、音楽もそんなに盛り上がらないし画面のレイアウトもすごいノーマルで盛り上げてないし、違和感を感じさせない抑えた演出になってる。
Gのレコンギスタ 第12話「キャピタル・タワー占拠」VVV松尾衡の劇場版Z風絵コンテとは? - 玖足手帖-アニメ&創作-
前回の感想で、「宇宙空間で斜めになるレイアウトを使って、空間とか心情を演出してるなー」って感想を書いたんですが。


うわっ!普通に真っ直ぐにMSが宇宙に浮いてる!今回はすごいレイアウトがノーマルで、前回の松尾絵コンテの斜めの多用からガラッと変わったように見えて驚く。いつもの富野宇宙アニメでももっと凝った絵にしてる気がするが、今回はあえて盛り上げないのがテーマに見えた。で、すごい見やすい。

すごい安定感のある三人の顔の配置。



宇宙エレベーターのキャピタルタワーのてっぺんの静止衛星軌道のザンクトポルトだけど、普通に立って歩いている!


円筒が回転して人工重力を産んでいるという変わった宇宙基地だけど、なんとなーく普通っぽく見せてるカメラワークがじわじわおもしろい。


謎の勢力が長距離ビームを撃ってきたから応戦だ!という宇宙で緊迫したシーンだけど、宇宙服を着るのがなんとなーく「普通の更衣室」って感じ。もっと変さとか危機感をあおる演出を付けることも可能っぽいのに、あえてやってない。むしろ部活の試合前にユニフォームに着替えるくらいの感覚なのが微妙だ。

  • スゲー説明臭い作戦


クリム「宇宙からの脅威って言っても、大陸間戦争をしてる俺らより戦争慣れしてないやろ???だから白旗で交渉使節の振りをして油断させて中央の旗艦を落として勝つ!」

クリム「援護はミック・ジャックのヘカテー!バルカンを持っていてつよそうだ!」

クリム「どや!」

ベルリ「ええーっ?!」

マスク「すごいっすねー」パチパチ

(大統領のバカ息子が…)
芝居がかっているうえに説明臭い!なんてわかりやすいんだ。その中に微妙にマスクがクリムをバカにしているニュアンスもわかりやすくセリフで入っている。


バカ息子のバカな白旗作戦に乗っかって共同戦線をするマスクもかなりバカだと思うだが。お前撃たれたら死ぬねんで?
ていうか、月のハイテク集団の能力もわかってないのに、地球のバカどもが嘘の和平交渉で戦争を仕掛けるとか、∀ガンダムのミリシャのようなアホぶり。


そんで、


青年士官のロックパイ君が白旗をロックオンして困るんだけど、

チアキングが「白旗を持ってるくせに重武装したMSの編隊で使節の振りをするとか、ふざけてんのか。ホーミングミサイルで一掃する」と、クール。


で、クリムたちはボコボコにされるけど、G-セルフのチートシールドで何とか助かる。

ザンクトポルトを後ろにして砲撃を止めてもらって何とか助かっただけなのに、

クリム「これがあればあいつらは撃ってこれない!やったー!勝ったー!キャッキャッ☆」


ふざけているのかーっ!

  • 一見はわかりやすいけど、実は異常

何となく今回はレイアウトが見やすいし、月から来たものも顔見せに留まっているので一見わかりやすい。するっと見れてしまう。でも、その、するっと見れてしまうというのがGレコのヤバさなのかもしれない。

普通のロボットアニメの発進シーンに見えるんだけど、ゴンドワン人が指揮する戦艦ガランデンからアメリアの海賊とキャピタルのMSが出て月人と戦うので、めっちゃ異常事態。異常事態なのに異常っぽく描いてないのが異常。

リギルドセンチュリーのキーを握るフォトンバッテリーがあっさりするっと見せられる。特に盛り上げない。


「私はマスク」「私はバララ・ペオール」と、自己紹介シーンが2回もある。大事なことなので。
あー、キャラクターが多いのにちゃんとお互いに繰り返して自己紹介をしていてわかりやすいアニメだなー。と言う印象もありつつ、

ついこないだまで殺し合っていたメンバーが特に怒ったり驚いたり盛り上がったりせず同じエレベーターで自己紹介し合う絵面が異常。
「私の通り名はマスクということにしてください」「ドーモ、アイーダ・スルガン=サン。マスクです」


ふざけているのかーっ!


明らかにおかしいことをやっているのにおかしさを殺した演出が逆におかしい。



「大聖堂まで五分です」うん。分かりやすい。って言うか、それ、先週も聞いたからね。ドラクエのモブかよ!微妙に変な気がする…。

「チケットは一人1枚ですよ」分かりやすい。ていうか、それ、先週も。
同じことを繰り返し言う公務員の風刺なんですかね。微妙におかしい気が…。プリリズも微妙におかしいじわじわとした演出があったわけだが…。どうなんですかね。



わかりやすさと盛り上がりが両立しているのはマニィ・アンバサダとノレド・ナグさんの再会シーンくらいか?しかし、マニィはベルリやアイーダに対して「宇宙でクラウンが襲われて以来だよね!」って言う。
・・・あれ?2話?カーヒル大尉のキャピタル襲撃は?
マニィもマスクの事を微妙にはぐらかしているし…。やっぱりこの子もどこか変ですね。
ノレドも「ガランデンはゴンドワンの人が動かしているんだよ!」と分かりやすく説明した後、「誰から聞いたのか忘れたけどな!」と変なことをベルリに言う。
なんか、演出があっさり目でスルーしがちなんですけど、地味に変な行動がはさまってる。





前回、大聖堂に法皇様、大佐、長官、総督、ベルリとアイーダたちが勢ぞろいしたのだが、月からの攻撃で一度全員宇宙に出る感じになった。
でも、なんとなく今回のラストでまた全員大聖堂に再集結した。なんで一回宇宙に出たんですかね???(なんか今日は疲れたので見返さない)


で、クリム・ニック君は「地球に戻るレコンギスタをするつもりなんだろう!」とあっさりいきなりタイトル回収をしてしまう。おいおい。
そして喧嘩に。おいおい。

ロックパイ君の声、真面目君っぽいけど発音がきれいでアニメ声優の演技とはちょっと違う感じがする。これもジブリっぽさなんだが、発音がきれいなのが逆に月訛りと言う感じでもあるんだろうか?地球のように気候が変動しない月の人口環境ならではの喋り方と言うか?シャアはスペースノイドだけどあんな大仰な感じだったけども。


若いクリム・ニック君とロックパイ君は分かりやすく喧嘩するけど、月の偉い人は割と淡々としていて、


「トワサンガの熱意と港が必要。クラウンの運行もこれまで通りに」「あと、地球に科学技術を流した密航者やレイハントン家の生き残りとか裏切り者がいる」とか、なんか顔色を変えずに淡々と異常なことを言っているんだが。
おいおいおいおい!
なんか顔見せ程度の雰囲気で、わかりやすく世界観を説明セリフで流しているので「ふーん。そうなんすかー」ってスルーしそうになったけど、裏切り者とか一族皆殺しになった生き残りなどのヤバい裏設定を喋っていてヤバい。
まあ、今後に期待で、きっと今後に謎が明かされるだろうから、今回はそんなに突っ込んで考えないけど。


とりあえず、色んな世界の謎と新展開と新天地が2クール目には待っているんだ!
世界を暴くシステム!!!

さあ皆行くわよ!月のグランドライン後半の新世界へ!!!


あー姫様、今回は戦闘で出しゃばらなかった分、2クール目の行動規範をいきなり決めちゃったよ。戦闘はベルリがエース、行動方針はアイーダ、という分担なんだなあ。
なんか今回は全体的に演出が大人しくて、色んな新キャラや新勢力や新メカをなんとなく受け入れさせられてしまった感じがある。で、その延長線でアイーダ・スルガン姫様が突飛な「なんかうだうだ話し合っていても分からんから本拠地に乗り込むわよーっ!」という超展開もなんとなく、受け止め、られる・・・かな?


やっぱりこの姫様は内にすごい行動力を持っている子なんだなあ。カーヒル大尉が死んでしまったしキャピタルタワーの資源独裁をアメリア主導で世界に開放するという政治理念も希薄化している。
月からの人も割とまともにコミュニケーションができる人間だったので、地球が一丸となって殲滅すべき宇宙人と言うわけでもない。
だから、行動原理が無くなってしまった気がするんだが。
でも、アイーダ・スルガン姫様は月に行ってみたいんですって。姫様がそう言うんなら、そうなんでしょうね。そして、ベルリは月に行くことに関しては何の使命も義務も欲求もないけど、アイーダ・スルガン姫様には借りもあるし一緒に居たいので、一緒に行くんでしょう。


さて、何が待ち受けているのか?うーん。予想できないなー。月人と再会したことで元気になるらしいラライヤさんも不穏だし…。


次回、「宇宙、モビルスーツ戦」
あ、普通にバトル展開をしてくれるんですね。変に哲学っぽいことはしないんですね。
でも雑なサブタイトルだな…。


Gのレコンギスタ第5話「敵はキャピタル・アーミィ」後編 Gレコを面白がってはいけない5つの理由 - 玖足手帖-アニメ&創作-
2か月前にも書いたけど、面白いんだけど、素直に面白がっていいのか?と言う気持ちがある。
今回は演出が分かりやすかったけど、わかりやすいシーン運びで異常事態をスルーさせようという演出かもしれないので、やっぱり油断できないんだなあ。とりあえず、グシオン・スルガン総督がなんで宇宙服に着替えた後に大聖堂に戻ったのか、なんでクンパ大佐が月の人々に会いたがらなかったのか、そこら辺をもう一回見返してみようかとは思う。