玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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終わりのセラフ アニメの放送分までの感想 とワールドトリガーとの対比

進撃の巨人で一気に今を時めくスタジオになったWIT STUDIOの最新作。
原作付。


しかし、アニメの印象としては丁寧に絵が描いている。原画が版権絵として見れるレベルの丁寧さ。
台詞や設定の説明も丁寧。
しかし、逆に丁寧なのが残念な点でもあると思う。
特に三話が顕著だったけど、原画が丁寧にアクションしている分、そこで予算が尽きたのか、中割の動画が少なくカクカクして見えた。原画自体は丁寧だしコンテも上手いし動きも面白いんだけど、原画撮影アニメっぽくてちょっと残念だった。
4,5話は割と動いていたと思う。
でも、絵が丁寧なうえに説明セリフも丁寧なので、極論を言うと「絵を見なくても説明を聞いてたらわかるラジオドラマ」と思えてしまう。
もっと絵の力を信じてほしい。原作のセリフを削らないようにしているのかもしれないけど、紙のマンガに書いてあるセリフと声に出すセリフのリズム感は違うわけで。
せっかく丁寧に絵を描いてあるのに、「画面を見なくてもいいか」って思ってしまう場面がいくつかあるのが残念。

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逆に、同じようなジャンプバトル萬画のアニメ化でも「ワールドトリガー」は説明セリフが丁寧で説明コーナーもある分、アニメーターには失礼だが絵の方はけっこう止めが多かったりかんたん作画だったりする。
ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

でも、かんたん作画でも意図は伝わるのでワールドトリガーは原作からもそうなんだろうが、とてもプログラムピクチャーの工業製品としてちょうど良い予算と演出の配分をしていると思う。
ワールドトリガーはオッサンになるとさすがにどこかで見たような要素のパッチワークであんまりおもしろくないんだが、今の少年向けとしては色んな意味で、とても「ちょうどいい」と感心している。
ここら辺は日曜朝で4クールっぽいワールドトリガーと深夜の終わりのセラフと言う放送枠による番組構成の違いかもしれない。


あと、終わりのセラフは背景のアナログっぽい感じは前作のローリングガールズっぽくて好感が持てる。
ローリング☆ガールズも作画アニメだったんだが。ロリガは説明セリフが少なくてベタな人情ドラマが主軸だった分、アニメの絵も丁度いいバランスで見る気になった。ロリガの絵のにぎやかな感じ、好きです。
ローリング☆ガールズ 4 [Blu-ray]


セラフはちょっとセリフが勝ちすぎていて、せっかく予算を割いて丁寧な絵を描いているのに、個人的にはちょいちょい画面から目を逸らしてもいいという気分になってしまっているので残念ですが。うーん。
アクションに目を引き付けるにはどうしたもんか。


あと、今季ジャンプアニメといえば暗殺教室もあるけど、暗殺教室も絵が丁寧というか線がかっちりしているけど、セリフが勝ってるのであんまりアクションと言う感じはしないし、原作からセリフメインの作品だと思う。
暗殺教室 14 (ジャンプコミックスDIGITAL)


ここら辺のセリフとアクションのアニメーションとしてのバランスは予算や番組の雰囲気とかスタジオや監督の好みなど、色んなファクターで変わってくるし、何が正解なのかよくわからないですね。


まあ、僕がもうちょっと画面を注視すりゃあいいだけかもしれないけど、ながら見が多いんですよねー。筋トレとか