07 outboound
なんか難しいことはよく分からないですけど、GATCHAMAN CROWDS insightは最近の日本の政治をパロディにしてた展開が続いていたが、さすがに後半戦が近づいてきたのでオリジナリティを出してきた。
宇宙人首相のゲルサドラが日本のみんなの気持ちを一つにしようと頑張り過ぎてみんなの心を吸いこみすぎて新しい怪人を生み出してしまった。
ベルク・カッツェもガクブルで逃げ出したほどのアレらしい。
1期のベルク・カッツェは「自分からは絶対に先に攻撃しないけど、ちょっと悪意を向けられたら何倍にも増幅して反撃して殺す」という幸災楽禍のNOTEの能力があったわけだが。人間の悪意を自分の悪意で増幅させるマンだが。
ゲルちゃんは本人には悪意が無いけど、周りのみんなにちょっと不和が有ったら粛清するマンなのだろうか?どんな事件が起こってしまうのか。
あと、細かい政治メッセージも今回ちょくちょくある。
戦争の反動で急進的な平和主義とか、民主主義の批判みたいなサドラにお任せとか、国民が猿になるとか、うーん。
あと、「みんなのためにがんばればすべて許される」っていうゲルサドラを首相にしてあがめるのはAKB48の苦労話に感動する日本人のアイドルブームみたいな所がある。
「みんな主義」はラブライブ!の流行へのアンチテーゼなのかな。
からっぽで自分の考えが無いくせにとにかく「みんな」にこだわるゲルサドラは高坂穂乃果なのかもなー。高坂も単に「みんなに好かれる」と言うだけの理由で生徒会長に選ばれたし。
ラブライバーはサルなんだなー。
今回の吹き出し様の色が「みんな」と違うってだけで親切を押し付けられるゲルサイン教徒はラブライバーがライブでコールを間違えた人を半殺しにするみたいな気持ち悪さがあった。
そんなアンチアイドルアニメであるGATCHAMAN CROWDS insightにアイドル声優の内田真礼さんとか石原夏織さんとか小岩井ことりさんや平野綾さんが出演していて、これはこれで事故批評的だなー。どうなるんすかね――――。
宮野真守さんも男性アイドルだし毎週のように変なソングを歌ってるしなー。オワタwww
そして、ラブライブ!の世界は「みんな」と違う気持ちや悪感情を持つことを排除して、アイドルを拝んで崇拝して一つになって一体感とか、そういう高揚感を消費するための感動型ポルノだったわけだけど。
ガチクズインサイトの今回ではみんなのアイドルであることを三栖立つばさちゃんたちに望まれて願望を向けられまくって猿どもの感情を悪意なく吸い込みすぎたゲルサドラは猿どもの負の部分に耐えられなくなって嘔吐してしまったわけだが。
吐き出されたものはどうなるんですかねー。
ベルク・カッツェは悪意の塊で人の悪意を増幅させてカウンターするマンだが、悪意が無いサドラみたいな相手にはカウンターの材料が無いからガクブルだし、むしろゲルサドラにカッツェの悪意に満ちた吹き出し様を抜き出されたらそれが滅茶苦茶破壊につながりそうだし、相性が悪い相手っぽい。
そんな本人には悪意のないまま大衆の穢れを背負ってしまって吐き出してしまったゲルサドラが生み出してしまった物とは…????
大衆の穢れを含んだ理想を勝手に押し付けられると言えば、天皇陛下もアイドルですねー。
そして、ガッチャマンクラウズインサイトは太平洋戦争の時の全体主義や戦死したゆる爺の弟など、戦争の要素もインサートしている。
天皇の戦争責任って言うか、天皇陛下万歳って言って思考停止したり天皇みたいな尊いアイドルに政治や生活の未来を一任したがる大衆のクソさを描きたいのかなー。割とそこら辺の大衆とアイドルの関係は富野ガンダムっぽさもあるんだが。ディアナ様―!
でも自分で考える内発性を持った人間は2割しかいないし、おおむね人間はクズだし、そもそも精子と卵子の混合の肉の塊に過ぎない・・・。どうなるんすかねー。みんながルイルイみたいに賢くなれないし。
クズの一般ピープルで思考停止しているというか、そもそも思考するほどの脳を持ってないアホのヤンキー女子の代表がつばさちゃんなのかなー。でもそういうマイルドヤンキーが日本の大衆の大半だしなー。
GATCHAMAN CROWDS insightの企画の時のエピソードをアニメ雑誌で読んだけど、中村健治監督は今回参考にしたのはマイルドヤンキーの話らしい。ヤンキーがヒーローになって政治に関わるけどみたいな。
つばさちゃんはガッチャマンとしてのアイドル的な面もありつつゲルちゃんのグルーピーだと自己認識していてかなり無責任なんだが。どうなるんすかねー。
でも、クラウズの良さは無責任な所だってルイルイも言ってたので。
そこら辺をどうすり合わせてラストに持って行くのか。