玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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2、6話に富野喜幸が参加した宇宙魔神ダイケンゴー序盤を見た

かなりマニアックなアニメで、1978年に2クール放送された後、2014年にDVD-BOXになるまでパッケージ化されず、再放送も少なかったらしい幻の作品である。
しかし、今見てもなかなか面白い。タツノコプロから独立した精鋭の人が作った作品で、作画的にも美麗なキャラクターだし、メカもなかなか格好良く玩具もかなり売れたらしい。
また、主人公で王家の次男でロボットに乗るライガー王子に石丸博也さんがキャスティングされている。弟持ちで自分より優秀な兄的指導者に憧れる荒くれ者ということで、マジンガーZの兜甲児らしいロボットアニメの典型的キャラ。タツノコから独立した鳥プロが王道をやろうという気概が感じられる。また、ヒロインのクレオ堀江美都子さんが主題歌だけでなく声優デビュー。王道と共にキャッチ―な話題性も狙おうというキャスティング堀江美都子さんはその後も声優をいくつかしているので、結果的にこの企画は成功ですね。あと、堀江美都子さんのダイケンゴーの歌も名曲で、ダイケンゴーを見る前から大輪剣は回転すると知っていた。
王道日本アニメロボットものと王子様冒険話にヤマトやスター・ウォーズからのSFブームを合わせようという感じ。タツノコから独立したスタッフが一山当てようという企画意図がすごく伝わってくる。
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あと、僕は富野監督ほどではないが山内重保監督もかなり好きで、山内重保氏の演出デビュー作がダイケンゴーなので、その点からも楽しい。山内氏の演出回はクレジットされてて下記Wikiにも載っている。(富野氏と山内氏の競演は無いっぽい)

タツノコプロを退社し、独立した鳥海尽三が立ち上げた『鳥プロ』が製作した最初で最後の作品。同時期に退社した陶山智、酒井あきよし達と共に企画・制作した。大宇宙を舞台に活躍する主人公達の物語を描いたロボットアニメである。数々のアニメソングを歌ってきた歌手堀江美都子が、初めてアニメの声優を担当した作品で、洋画の吹き替え声優として既にデビューしていたユーガー役の島田敏も、この作品でアニメの声優を初めて担当した。


「地球以外の星が舞台」と言う事もあり(但し、地球が舞台となるエピソードが複数ある)、登場人物のファッションは中世の西欧風を基調としながらも和洋折衷や男女混交のデザインが盛り込まれ(ライガー王子の衣装は女性のスカートのように裾が下まで伸びている等)、地球とは違った民族感覚であった。ベルトのバックルから取り出す「ベルト剣」や、ダイケンゴー自体は元が石像だったりするなど、今までのロボットアニメに見られなかった設定も存在する。


『宇宙魔神ダイケンゴー』は最初から全26話(2クール)の予定だったが、放送が延長されることなく予定通り2クールで終わった[要出典]。鳥プロは『野生のさけび』の構成・脚本協力を最後に解散しており、現在における版権などは東映エージエンシーの管理下に置かれている。


『ダイケンゴー』はタカトクトイスが初めてロボットアニメに本格進出した作品でもある。同社が発売した『ビルドプラン ダイケンゴー』は、各ビークル形態の再現度が高いにもかかわらず合体後のプロポーションが殆ど崩れず、その上各関節が可動するという、当時としては完成度の高い玩具であったため、商品の売り上げはかなり良く、鳥プロに延長を希望して見るものの実現にはならなかった。
ダイナマイトアクションNO.14 宇宙魔神ダイケンゴー ダイケンゴー



スタッフ

企画:鳥海尽三
原作:酒井あきよし
連載:テレビランド、てれびくん
美術監督中村光毅
音響監督:本田保則
音楽:筒井広志
効果:石田サウンドプロ
メカニック設定:大河原邦男
キャラクター設定:高橋資祐、井口忠一、岳本周明
総監督:八尋旭


それで、この作品にクレジットされていないが2,6話に富野由悠季監督が絵コンテで参加したらしい。


TOMINOSUKI / 富野愛好病 34年目で発掘された真実 富野由悠季監督は『ダイケンゴー』で絵コンテとして参加

新たに判明されるものがありました。漫画映画家の越智一裕氏の述懐によりますと、富野監督はかつて1978年で放送された『宇宙魔神ダイケンゴー』に絵コンテとして第2話「孤独の星武者」と第6話「さらばゲリラ星」に参加したとのことです。そのとき使っている名義は「阿佐みなみ」でした。これは『富野由悠季全仕事』でも富野監督の自伝『だから僕は…』でも載っていない仕事だったので、34年越しの新発見とは言えます。



 『宇宙魔神ダイケンゴー』は1978年(昭和53年)7月27日から1979年(昭和54年)2月15日までテレビ朝日より放送されたアニメ作品で、企画は鳥海尽三氏、原作は酒井あきよし氏など、いずれもタツノコプロダクション出身の人間でした。富野監督の参加の経緯は不明ですが、ダイケンゴーのメインスタッフの構成から考えれば、タツノコプロ繋がりであろう。など、この時期の富野は自分原作の『無敵鋼人ダイターン3』を監督しており、多忙な時期であったにも関わらず他所の作品に参加したのは、さすがに仕事人間としか言えないだろう。


https://twitter.com/#!/cos_nyan/status/181103124239486978


https://twitter.com/#!/cos_nyan/status/181238845143121920

ダイケンゴーの第2話「孤独の星武者」と第6話「さらばゲリラ星」の絵コンテは富野さんによるもの。EDでは演出(処理担当)しかクレジットされてないんだよね。時期的にはダイターンのまっ最中な訳で…すごいなぁ。。。僕が目にした初コンテは「さらばゲリラ星」でした。

@kaito2198 絵コンテと演出が別というのは珍しいことではありません。当時はEDに演出しか名前を表記しない作品も多かったのです。第6話(制作話数は5話)コンテの表紙の表記名は"阿佐みなみ"だったと記憶しています。第2話はコンテの現物を所有していますから間違いないですよ。

越智一裕氏はDVD-BOXのブックレットでも富野氏は2,6話に参加したと明記してらっしゃるし、DVD-BOXの宣伝文句にも「あのガンダムの富野監督が参加」とラ・セーヌの星のDVD-BOXの時のように謳われているのでほぼほぼ間違いないでしょう。



それをなぜ私が見ることになったのかと言うと、

名無し・A・一郎 https://twitter.com/nanashiborger 氏に今年8月8日に行われたトミノアニメブロガーナイトの席で
「是非、富野ファンの雄であるグダちんにダイケンゴーを見てトミノ成分を分析して欲しい」と依頼を受けてDVD-BOXを借りたからなのである。 志が高いと、良い仲間が集まるものさ。

nuryouguda.hatenablog.com




でも僕は志が低いので、「年末には返しますよ―」と言っていながら放置していた。さすがに今年もあと1週間になったので試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で見て始めた。
名無し・A・一郎さんごめんなさい。


でも面白いアニメをタダで貸してくれてありがとうございます。乞食なんだなあ…。

  • 2話の感想

まあ、ぶっちゃけトミノかどうかは見ただけで分かるかどうかは微妙ですし、それほどトミノ成分が滅茶苦茶濃厚というわけでもない。
ただ、言われてみると映像の原則の善悪や強弱を左右上手下手で演出する演劇としての入退場とかカメラワークの丁寧さは富野らしいとは言える。
また、2話なのでまだまだロボットものとしては導入部で、1話で起動したダイケンゴーが初めて合体変形するのが2話。なので、そういう飛行中の変形合体バンクを格好良く描いてキッズにおもちゃを欲しがらせるような職人的技法は、勇者ライディーン超電磁ロボ コン・バトラーV超電磁マシーン ボルテスVに参加していた富野喜幸らしいとは言える。
富野喜幸氏はOPの演出に関わったという情報もブックレットにある。
合体バンクやメカ戦闘を交えたオープニング映像は子供たちにロボットの性能をプロモーションビデオするという、芸術と経済が融合したかなり高度で重要なパートなのだが。そして、タツノコ出身のスタッフが中心のダイケンゴーのわりに、合体バンクやオープニングのメカ戦闘はコンVなどの長浜忠夫監督ロマンシリーズやサンライズ勇者シリーズ的な、私のようなアラサーのロボットアニメオタクから見ても「ロボットアニメらしいオープニング」に見える。特に合体ギミックが似ているボルテスのOPに近い。
んで、コンVとボルテスのオープニング、エンディングの絵コンテも富野監督らしい。

TOMINOSUKI / 富野愛好病 富野作品のオープニング、エンディングと絵コンテ(7)


合体ロボットアニメを肝いりで作ろうとした元タツノコスタッフに長浜流ロボットアニメらしいロボットアニメの見せ方を富野氏が指導したということもあったのかもしれない。(1976年にタツノコは巨大ロボットアニメ、ゴワッパー5ゴーダムを製作し、富野氏も絵コンテで参加したが、ゴーダムのOPはヒーローロボットアニメというよりは怪獣的だ)
八尋旭総監督もOP、EDで富野氏と打ち合わせた記憶があるような気がする、とブックレットのインタビューで仰っている。
まあ、初変形合体バンクを2話でいれるのは富野じゃなくてもロボットアニメの流れの定型なので、別に富野が参加したからダイケンゴーがロボットアニメらしくなった、とまでは言えないのだが。
とりあえず2話が富野絵コンテだとしたら、職人らしくロボットアニメのエンターテインメントの流儀であるロボットのギミックや売りを丁寧に見せていく子供ロボットアニメらしいノルマをきちんと仕上げた仕事なんだなーって思います。
ザンボット3のOPとかも武器紹介だし。
富野監督って「それまでの子供向けロボットアニメをガンダムで超越した」とよく言われるが、それまでのロボットアニメらしいロボットアニメも富野は手掛けていたし、ファーストガンダムはかなり丁寧にノルマ的に合体バンクをやってるからなあ。


オープニング映像の話ばかりしてしまったが。
2話はキャラクターの位置関係の脳内イメージの上手下手が映像の原則っぽくて上手い。
スター・ウォーズみたいな宇宙ファンタジーなのだが、微妙に古代ローマっぽい衣装や建築なので、エンぺリアス星にある銀河連盟の議会がローマ元老院っぽいというか、ベン・ハーっぽい。78年のスター・ウォーズエピソード4ではレイア姫で示唆はされているものの、元老院や銀河共和国の議会はエピソード1,2で描かれるまで映像になっていなかった。ダイケンゴーの方が先かもしれない。
んで、銀河連盟は国際連盟っぽくて、国連による平和に夢が見れた時代の70年代アニメっぽい。なのだが、ロボットアニメには珍しく主人公の国がエンぺリアスという帝国で勢力下の星国をまとめていて右翼っぽい。敵の将軍がナポレオンをモチーフにしたロボレオンで、その上のボスの銀河万丈が「幽霊のような存在」(まあガッチャマンの総裁Xなんだけど)と言うのが共産主義っぽい。主人公は共産圏のメタファーに奪われた自分の帝国を復古しようという右翼的なお家物語っぽくもある。冷戦下の反共と国連(というか西側諸国)の安保を意識した愛国心という70年代の時代の価値感を感じる。


それで、2話ではクレオの父でエンペリアスの軍務大臣だがマゼラン軍に内通しているダレスが下手の悪のメタファーの位置で議会の場面にいて、イメージ的にエンぺリアス王が真ん中にいて、上手の脅威っぽい位置にエンぺリアス王を突き上げる諸国の代表がいるという構図が映像の原則っぽい。
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あと、敵の使者ロボットが白旗を持ってくるのもイデオンやGレコに通じる。
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戦闘シーンでは、逆転を狙う主人公のダイケンゴーが下手から登場して
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上手の強者の敵メカと戦って挟み撃ちをされたりして、それなりにピンチをこなして中央ポジションに行ってから大輪剣の回転切りで勝って、
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ロボレオンの背後に剣を投げて突きたてて退路を断って、ロボレオンをダイケンゴーと剣で挟むことで勝つ。
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と、思ったらさらに下手から援軍かと思われたエンぺリアス軍の戦闘機編隊が登場し、
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ダイケンゴーを裏切りものだとして攻撃してきて、主人公がピンチになる。その隙にロボレオンは逃げる。
こういう入退場の上手下手の使い方が分かりやすいというか演劇的で、ライガー王子たちダイケンゴー一行は自分の星と敵の軍勢の両方から攻撃される孤独な立場なんだなーと言うシチュエーションがイメージで分かる。これはいいね。

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子ども向けロボットアニメで、謀略にあった主人公が敵からも味方からも追われるというシチュエーションは結構難しそうだけど板挟みなイメージが映像で分かりやすい。
あと、2話の演出で上手いと思ったのは、ダイケンゴー自体は敵の上手に回れずに下手からのエンぺリアス戦闘機編隊に囲まれて撃たれるところで戦闘シーンが終わっている所。第2話の段階だから物語が動きだしてる序盤に決定的に主人公が勝てないでピンチの連続で追い立てられるように旅立ちを行わざるを得ない、という風に処理してあって成長の余地が演出されている。


1話ではダイケンゴーが上手からカッコよく登場して、
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途中ちょっと揉み合いになるが、
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だいたい上手に回って勝つ、という殺陣の段取りになっていて、これはこれで第1話で主人公の強さをアピールする方策としては正しい。



ていうか、自分の星にも敵にも狙われるとかザンボットとかイデオンっぽい。
富野らしいと見るべきか、富野がタツノコで仕事をしたのをとり入れて作劇するようになったとみるべきか。

記憶のかさブタNo52・宇宙魔神ダイケンゴー

ダイケンゴーには、それまで蓄積されたタツノコテイストがふんだんに散りばめられています。
侵略者マゼラン皇帝の率いるロボレオンの立ち位置はまさしくガッチャマンのベルクカッツェのそれでいて、容貌はキャシャーンのブライキングボス。1000年単位の周期で巡って来る彗星の力で目覚めるダイケンゴーは、「キャシャーン」のホーリー彗星接近で使用可能になった決戦兵器・スプレーザーそのままです。
OPの納谷悟朗のナレーションは、もう言うに及ばず。
冒頭で死んだと思われていた最愛の兄が謎の仮面騎士ブライマンとなって弟のライガーを支援するというのも「マッハGOGOGO」の覆面レーサー、あるいは「ガッチャマン」のレッドインパルス。
ましてやサイボーグとして蘇生、というのは「ガッチャマンⅡ」のコンドルのジョー…あ、こっちが時期的に先だからこれはいいか。タツノコ独特の「重い人間ドラマ」も健在で、ヒロインのクレオ(当時の雑誌ではやたら「クオレ」と誤植されてた悲劇のヒロイン。)の父親・ダレスがロボレオンに密通していた裏切り者のスパイで、それを苦悩するという役柄。あげくクレオも敵に捕らわれた際に人質としてダイケンゴーと交換交渉に利用されてしまいます。

タツノコだなあ。


ダイケンゴーが魔神の星の力で覚醒したオカルトロボットだと言うのも3年後のイデオンっぽい。合体パターンもイデオンに似ているし。
まあ、石像が守護ロボになるというのは名前の通りマジンガーZ大魔神を合わせたんでしょうね。フェイスオープンするのも大魔神から来てるんだろうなー。剣豪と言うわりに洋風なのは、和風だとザンボット3と被るからか。
ただ、ダイケンゴーはイデオンほどオカルトや「星の力」の理不尽さは強調してなくて、あくまで魔神の星は第1話の起動エネルギーを供給するだけのもので、一応エンぺリアス星の科学力で作られたメカニックらしい。
企画意図としてはハードSFではなくスター・ウォーズっぽい「おとぎ話SF」をやるというのが原作の酒井あきよし氏などの考え方らしい。が、イデオンは伝説の巨神の星のエネルギーというオカルトファンタジーな要素に「禁断の惑星」のイドの怪物とかパンスペルミア説などの要素を加えてハードSF風味も加えたので、おとぎ話SFの枠内に収まって子供向けに見えるダイケンゴーよりも青年に受けたんだろうなあ。
銀河連盟というのも、おとぎ話っぽいし。イデオンはファーストコンタクトの失敗というSFの定番を入れて、異星人同士の関係を大人風にしているんだなあ。


ロボットで戦闘した後、ライガー王子がダイケンゴーを降りて敵の指揮官と剣で勝負をしようとするなど、スター・ウォーズを取り入れてちょっとおかしくなっている面もあるんだが、イデオンエルガイムも白兵戦要素があったな。ガンダムの最終回とか。(というか、スター・ウォーズ要素とか時代劇要素を盛り上げるために剣で戦うライガーがヒーローとして強調されるし、敵のロボットの獣骨メカが所詮ホネなのであんまり個性がなくてメカ戦闘としては大味な所がある。敵のロボットが登場しない回もある。ヒーローものとロボットものでどっちつかずな感じはある)


ダイケンゴーを見たらイデオンなどの富野作品が全くのオリジナルだとは思えなくなってきたのだが、富野は色々な先行作品を取り入れていったんだなあ、というアニメの歴史を感じる。
(その延長線上に庵野秀明監督のエヴァンゲリオンもある)
あと、富野回ではないけど、ダイケンゴー一行やマゼラン軍が1970年代の地球の日本に来訪するエピソードもあり、ここら辺はダンバインの東京上空とか浮上を連想する。


あと、ヒロインのクレオセイラ・マスにポニーテールをくっつけただけのそっくり金髪さん。


ギャグっぽいんだが、ダイケンゴーが分離してできる
ダイケンキャタピラーが浸水したり、浸水してるけどロボットの仲間は水の中でも平気だとか、
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ダイケンバギーが敵の兵士の頭上を飛び越えたら、敵の車両のレバーにぶつかって敵の車両を暴走させて追いかけて、轢く、と言う微妙にめんどくさい段取り。
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こういうアクションシーンがどれくらい脚本なのか絵コンテからのアドリブかはわからないのだが、メカの性能とかダイケンメカの大きさとかを2話の段階で説明したいというロボットアニメ職人の意欲は感じる。

  • 第6話 さらばゲリラ星

ライガーが宇宙をさすらってゲリラ戦をしていると、難破船を見つけたので、その近くの惑星に立ち寄ってみる。
ここら辺の囮で難破船を用意する敵の戦術はGレコでも富野作品に取り入れられているし、すごい伝統的な感じがある。
んで、その惑星はマゼラン軍にすでに占領されているので惑星防衛軍の指揮官はマゼラン軍に取り入るために、ライガーたちを歓迎する振りをして監禁してロボレオンに売ろうとする。
捕まったライガーたちだが、その惑星のゲリラの青年たちに助けられる。
軍人たちはマゼラン軍の支配下で生き延びるために売国奴になってしまったが、ゲリラの青年たちは抵抗運動をしているという。
彼らは抵抗運動のためにダイケンゴーに味方になれと言うのだが、ライガーはなんかすごい大局的に物事を見れるヒーローになってしまったので、「生き延びるために降伏した軍人たちは裏切りものではなく、彼らこそ不幸な人なのではないか」とか説教を返してゲリラと袂を分かつ。
一方、ライガーが逃げたことでロボレオンに怒られて処刑寸前になった軍の指揮官はゲリラの青年・セシルに助けられる。
ゲリラの青年のセシルは家族を殺されたのに敵にライガーを売ろうとした指揮官に怒りを持っていたが、ライガーに「怒りだけで戦うのは真の平和ではないのではないか」と説教されたのを思いだして、指揮官に怒りを向けるのは止める。
そしたら、後ろから石で殴られて死ぬ。
そこにライガーが来て、セシルを看取って、指揮官も「俺が悪かった…」といきなり改心して泣く。
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生き延びるために異星人に主人公を売ろうとする官僚とかイデオン第37話「憎しみの植民星」だな・・・。イデオンでは罪もない人を殺した官僚は改心するわけでもなく殺害されるし、イデオンのソロシップ一行はゲリラからもメチャクチャ恨まれてたのでイデオンはもっとひどくしてるんだが。まあ、大筋は大体ダイケンゴー6話と同じ。
タツノコキャシャーンとか、こういう主人公が行く先々で理不尽に追われたり裏切られたりする話がけっこう多いので、タツノコなんだなあ…。
でも、ダイケンゴーは一応子供向けアニメの体裁も保とうとしているのでセシルが死んだことについて、指揮官のオッサンの浅ましさとか人間の愚かさとか暴力の業の連鎖はあんまり掘り下げないで、「セシルは死んで母に会えた」という、タツノコの得意のもう一つのラインである、みなしごハッチ的な母恋いし物語に回収している。イデオンは家族関係の物語よりも、もっと人間の本質的なクソぶりとか現実や戦争の辛さを描いて、正義や平和と言う価値観事態を揺さぶってきているので、やっぱり富野は勧善懲悪を信じてないんだなー。


ダイケンゴーは6話でそういう救いの無い殺害の話をしているのに、7話ではライガーがホイホイ地球に来て「地球は銀河一美しい星だ!」って言ったり、ナレーションが「ダイケンゴーがいる限り地球は守られているのだ!」とか、のほほんと子どもを安心させるような話にしている。
イデオンほど振り切ってない。というか、やっぱりイデオンは恥も外聞も捨てて無茶苦茶やってるんだなー、と言う。他のアニメと比べると、やっぱり他のアニメは一線を超えないようにセーブしてる気がする。
でも、まあ、富野監督がその路線でVガンダムまでキレて、エヴァが作られて、鉄血のオルフェンズがヤクザ殺害アニメになっているので、創作の露悪趣味のハードルは下がってきている気がしなくもないが、規制も増えているらしいが。どうなんでしょうね。
実写の映画のヤクザ映画やポルノ映画が盛りを過ぎて、テレビタレント企画主導になったので、エログロバイオレンスの需要が映画やドラマから深夜アニメやエロゲーに流れてるんだろうなーとは思う。


ただ、ダイケンゴー7話は山内重保回だし、山内重保演出独特の「突然画面が緑色になる」が炸裂していてカッコいい。
また、山内重保さんは輪るピングドラム18話でも映像の原則っぽい、というか上手下手を意識した演劇舞台的な演出をしてたので。
僕はカメラをぐりぐり動かす板野一郎監督系のアニメよりも演劇として上手下手が分かりやすい絵コンテの方が好きかもしれない。まあ、マクロスとかブラスレイターもそれなりにきちんと理屈でコンテは斬られている部分もあるし、派手さがあって面白いと言う面もあるのですが。
僕はあんまり物を深く考えないので、上手下手で整理されて、アクション上の意味だけでなく絵画っぽい象徴から人間関係を連想させるような富野コンテが好きなんだろうなーって思います。



  • 今後

まあ、名無しさんに「年末までに見ます」と言った割にもう年末なので、見てしまわなければいけないのだが、富野コンテで確定しているのは2,6話だけなので、どうも感想を全部書くことはないと思う。
最近は地味に忙しいというか、精神病が悪化して、5年前のように長文のブログを一気に書く勢いがなくなった。この原稿も5日くらいかけて書いた。
なので、グランブルーファンタジーをしながら片手間に消化して返却しようと思います。
あー、アニメ見たりアニメ感想を書く時間が減ったのはソシャゲをしているからなのね、そうなのね。