玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

ガンダムビルドファイターズトライ第25話僕たちのガンプラ うんうんこれもまたガンダムだね

Gレコにばっかりエネルギーを注いでいたりプライベートが無駄に忙しかったんですが。最終回見ました。面白かったです。
大会を勝ち進むって言うストーリー自体は前回の全国大会ファイター優勝で終わってるんだけど。
今回はガンプラビルダーメイジン杯の受賞会場でサカイミナトが変なスーパーフミナロボを作っちゃったせいでコウサカ・ユウマとサカイ・ミナトの決闘が始まって、それにカミキ・セカイが乱入して、ラブコメっぽく他の女の子との乱闘ガンプラライトが始まって、海上の全員でガンプラバトルをしまくるというお祭りで最終回。
楽しい最終回だなー。
僕は割とお話の完成度とか、世界大会のスケール感としては1期の方が好きだったんだけど。最終回はトライの方が好きですね。
ビルドファイターズの最終回もトライと同じくプラフスキー粒子の結晶が暴走して大勢のファイターで一斉バトルをするって言うGガンダムのデビルガンダム戦みたいな最終決戦がシリアスだったけど、ビルドファイターズトライは一斉バトルでありながら特にシリアス要素が無く、だからこそより純粋にガンプラバトルで遊ぶって言うテーマ性が感じられてよかった。
遊びだから本気になれるって言うのが今作のテーマで、やってることはめっちゃふざけてる感じのロボット玩具遊びだけど、それに本気になってるぞ、利害関係とか損得関係なしに楽しいぞ!って言うお祭り感を上手く出してるし、テーマ性を一貫させている美しさみたいなのもあるよね。利害関係とか世界や設定の謎を暴いたりとか成功失敗とかいうシリアス要素が無くても、アニメやガンプラは楽しいんだ!っていうすがすがしさが有って楽しい。
あと、メインストーリーが終わった後に、ラブコメっぽい後日談というのはおねティの第13話「ヒミツなふたり」みたいで、黒田洋介先生の歴史を感じる。
また、ネタのお祭りラストと見せかけて、ちゃんと色々な伏線をきちんと回収している最終回でもある。コウサカ・ユウマもカミキ・セカイみたいな感じの鳥バードのオーラを発射する必殺技を会得したので、彼も単なる2番手ブルーではなくちゃんと主人公だったんだ。とか。セカイが初めて自分でガンプラを作って、もっと早くガンプラに出会っていればって言うけど、ユウマが「いや、初心者だからこそ感じられる楽しさもあるんだよ」みたいなきれいなフォローが入って居たりして。
セカイが女の子にもてるって言うのもあるし、ギャン子も広橋涼さんでかわいいけど、その弟のタテオさんが出ることで、素組みのシモンの弟のマモルがライバル認定されて、友達が出来て良かったねって。マモルがいきなりジュニア部門で優勝するのは説得力が無いけど、友達ができるという点ではマモルも活きてて良かったと思う。

で、僕は富野信者だからガンダム Gのレコンギスタにステータスを全部振っていてGレコの方を評価しているんですけど。でも、ビルドファイターズトライもGのレコンギスタに通じるものがあると思いますね。というのは、やっぱり分かりやすい悪役とかクライマックスとか最終決戦とか世界の秘密とかが無くても、人は元気のGだ!という人間賛歌はGレコとビルドファイターズトライに共通していたと思う。
そこで、Gレコは自然と共に人は元気のGという大地に立つエンドでベルリはキャピタル・テリトリィや宇宙ではなく広い地球を見に行くエンドでした。逆にビルドファイターズトライは自然児でカラテマンだったカミキ・セカイがガンプラバトルという玩具遊びの世界を見に行く話だった。
地球を見るのとガンプラバトルを見るのとでは、人と道具の関係では逆にも見えるけど、「自分の知らなかった分野にも興味を持つ」という点ではベルリ・ゼナムとカミキ・セカイは同じだったんだよなあ。地球も広いけど、人の遊びの文化も深くて広いんですよね。なので、ビルドファイターズトライもGレコと角度は違うけど同じような人のおおらかさを描いていたと思います。次元覇王流拳法を学んでいた兄弟子のイノセ・ジュンヤがラストに師匠の下に戻って自然の中で改めて拳法を学び直したりしてたし。他のキャラクターもきちんと後日談で爽やかに居場所が出来ていて上手かったと思う。そして、ガンプラ大会も続いていって未来へ…。
うんうん。これもまたガンダムだね。