玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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オデロ・ヘンリークを最後に殺したのはスタッフの良心かもしれない。

機動戦士Vガンダムの最終回でオデロを殺したら、スタッフの正気を疑ったと言う人が多いが、それはむしろ逆なのではないか。
オデロはおそらく、視聴者の少年少女が、頭でっかちのウッソよりも好感を持って感情移入できる対象だと思う。
それを殺す事で、普通の人には戦争は恐いんだよ。と諭してくれてると思う。
ウッソがスペシャルであり、それを軸に話は進んでいるんだが、戦争ではそんなに都合のいい能力を誰でも手に入れられる物じゃないって。
そういうことを、ガンダムSEEDでの主要キャラの超人振りと、脇役キャラの扱いのぞんざいさを見て、対照的だと思った。
そこで、重要なのはオデロという脇役を殺したことではなく、日常ドラマ部分ではウッソ・エヴィン以上に活き活きとしていたかもしれないオデロを殺した事である。
そして、また、オデロを凄くいい奴に描くと同時に、死亡フラグ立ちまくりの愚民であり、死んでも当然のバカと言う風にも描いた手腕であるわけで。
すごい。