- 作者: 原田武
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 2001/11
- メディア: 単行本
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まあ、感想としては特にない。というのは文学の虚構と、宗教などの歴史考察と、現在の手記や聞き取り調査などのデータがごっちゃごちゃに網羅されているので、いまいち軸足が定まってない印象。広く浅くという本であるし、近親相姦というものは人間の深遠の性衝動であるわけなので簡単に結論も出ないしねー。
作者は書いたときは68歳。68にもなって近親姦かよ。
そんで、僕もあまり難しいことを考えるのが苦手だし、特に学術的にまとめるという動機もないので自分の脳内妹と一緒に「この意見は納得」とか「このくだりはむかつく」とか言いながら、基本的にはエンターテインメントとして読みました。僕は近親相姦妹萌えが大好きなので読んでるだけで恍惚感。
んで、
父娘姦は虐待。
母息子姦は母体回帰と死。こわい。
姉弟間は母親の複製。
兄妹間は超エネルギー「妹の力」発生錬金術装置。
という印象。
まあ、本自体はいろんな事例に対してあくまで中道のスタンスで、複数の視点をバランスよく注意深く使っているのであまり偏ってないのだが。しかし、近親相姦をやっている個々のケースでは、偏りまくりなのである。