玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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∀ガンダム「月の風」についての詳細と注意事項

http://blog.livedoor.jp/akiman7/archives/50852246.html
http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2007/06/post_9650.html


僕はカミーユ犬のように誰にでも噛み付くので正直に書きます。


僕は怒りを憶えた。
読みきりが収録されない事に、そして、それ以上に読み切りを切り抜いていたつもりだったのにどこにやったか思い出せない事に。
あっれー?どっこにおいたかぁああ?部屋中ひっくり返しても見つからん。最近読んだはずなんだがなあ。

あきまん安田朗)先生を説得した氷川竜介先生と福井晴敏先生はすごくグッジョブだと思う。
読みきりの件はページ数とか価格設定の問題もあるので、旧作を出したくないという事情だけではないのかもしれない。
まあ、憶えているので良いですけど。コマ割を憶えるくらいまで読んだ。
でも、脳内から模写するほどは憶えてないので欲しかった!2巻には収録されると良い。
氷川竜介先生のガンダムの時代コラムも単行本に成って欲しい。そこにあきまん先生のコラムと読みきりも抱き合わせで入って欲しい。
ダメか!
ガンダムエースはカラーページには冷たいよなあ。あきまん先生のカラーは見せ場だったのになあ。
オリジンは98%切り抜いてあるんだけど。完全版は高い。だが、安彦良和先生はカラー。


そしてなによりも悲しかったのは、僕がはっきりと面白いと発言しなかった事だ。
あうー。
こないだ、「ロランがモビルスーツの運転が得意な理由がわかってよい」と言う事を書いたのだが。はっきりと面白いとは言わなかったよなあ。
うん。今度からは面白かったら面白いと言おう。


連載当時は、こんな感想でした。
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20040526/p2
(∀のバルキリーな足は注意してみるとかなり動いて接地性が良いと思うので、今は良いと思う)
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20040707


あー、やっぱりはっきりと面白いとは発言してないな。でも、面白がってはいたんですよ。
っていうか、面白くない萬画をこの万年金欠の俺が買うわけが無いのだ。エヴァンゲリオンの最新刊も謎の彼女Xも給料日までお預けなのだ。だが、月の風は早めに欲しかったのだ。
だからおもしろいんですよおおおおっ!
みんな、買いにこーい!

[rakuten:book:12063773:title]





やっぱり、はっきりと面白いと言わないとマンガ家はやる気を無くすのだろーか?げんしけんで笹原が編集者はマンガ家のやる気を無くしたらいかんというのだが。
いや、おもしろいっすよ、月の風。どこが面白いのかと言うと、えっと、単行本を買ってから言う。
だと、面白くないように思われるかも知れんので、うる憶えで書くと、
「かわいい所」「SFっぽいところ」「ターンエーガンダムの小説版の挿絵が萩尾望都で、月の風は竹宮惠子っぽいのでちゃんとはまるところ」「、というかもともとのキャラデザが竹宮からの引用が多いわけだが」「どこらへんが竹宮っぽいかと言うと線の密度のメリハリ」「それでいて竹宮先生画苦手なメカがしっかりメカメカしいところ」「重点の置かれた絵は拝みたくなるくらい美しい所」「力が抜いてあるところもなんだかかわいいところ」「ハラハラする所」「ちゃんといろいろ考えてある所」「キャラクターの行動原理にウソがないところ」「活き活きしてる所」「どのキャラも立場や感情の帰結がちゃんとしてるところ」「嫌な奴が案外いい奴なところ」「スカッとする所」「ゲラゲラ笑っちゃうところ」「カッコいいのがファイナルファンタジーだとするとドラクエっぽいかわいさがあるところ」
という感じの部分が僕の面白ポイントに合致して面白かったのですよ。


絵については、実は申しわけないのだが、僕はakimanさんはそんなに絵が上手い人だとは思っていない。
もっと上手い人はいっぱい居るし。ヒエロニムス・ブッスとか。
もちろん、∀ガンダムのサントラはジャケ買いした。だから、僕の100万倍上手いとは思うんだけど、絵の上手さだけで完成されているほど上手い部類だとは思っていない。ストリートファイターも好きじゃなかったしなあ。下手だから百烈張り手しか出せないところとか。うっせーよ。絵とは関係ないし。


と言うか、2004年の5月にこんな夢を見た。

大勢で競い合って走り回った。どうやら一番最初に手に入れたら何かもらえるようだ。
途中でみんなに踏み潰されてぺしゃんこになった「うみにん」のような色と質感の「どこでもいっしょのトロ」のようなクリーチャーが落ちてたのを拾った。僕はどうやらそれが目的のものに通じるヒントのような気がしたのでそれを復元してもらおうと、1階のスタジオであきまんさんと西村キヌ先生と睦月ムンクさんが仕事をしている所に駆け込んで、
「キヌ先生、ムンク先生、その超絶デッサン力でこのつぶれた怪生物を復元してください!」と依頼した。
なぜあきまんさんを外したかと言うと、あきまんさんは適当さの人だからだ。でも、あきまんさんは自分の仕事をしながらちょっとむっとしたのかもしれない。
しかし、キヌ先生もムンク先生もなんかごちゃごちゃしたスタジオ内で忙しそうに製図台を動かしたりタブレットを走らせたりしていたので僕の駆け込みの依頼を引き受けてくれたかどうかは良く分からない。
http://www8.ocn.ne.jp/~ikitale/diary/04/05/05.07.html

うわー失礼!どいつもこいつもキヌキヌキヌ。
しかし、あきまんさんの絵は好きです。
∀ガンダムデザインズを買うのに20件は本屋を回った。買ったら素晴らしかったけど、適当に書いてある絵やデッサンが間違っている絵もあった。でも好き。
で、どこらへんが好きなのかなあと考えてみた。
それはあきまんさんの絵は考えて描いてあるところが好きなんだと思う。
そういう意図が見える絵には思考があって息遣いもあるんじゃないかと思うんです。
ほんで、ターンエーガンダムのDVDジャケットを見ると絵の完成度は時間のかけ方によるタイプなんだろうなあと思った。あきまんさんの思惟を再現するには時間がかかるのかなあ。
で、月の風みたいに速描きを意図して書くと適当っぽい絵柄に成るのは当然の結果なのである。
だが、それでよい。
萬画って言う物はそんな物だと思うのだ。
石ノ森章太郎先生とか島本和彦先生や長谷川裕一先生の萬画を見ると、僕は「本来は絵をすげー上手く描ける人が、そのイメージ力をネームの方に投入して、ネームの時間を最大限に使い、作画は無駄を省いて、エッセンスやイメージを強調して描く」というのが面白いと思うんだな。
まあ、安彦先生は竹宮恵子先生との講演会で

「ネームは50枚で3日か4日で終わるよ。1週間あると遊んじゃうと思います」
「ペン入れはカリカリして嫌いなので、アニメーター出身で鉛筆に慣れてるから、さらさら描ける筆で、筆入れなんですが、一日に5,6枚できます。」

竹宮先生「背景も含めてですか?」

「背景も含めてオリジンは3週間弱で出来ます。筆だからアシスタントに手伝ってもらえないんですよ。アシスタントはアニメーターで体を壊した息子が1人居て、ベタ塗りとかだけやってくれます。あと、モニター画面はアニメの特効の人に頼みます。」

「残りの一週間くらいで講演や授業などの雑用をこなします」

「他の人と比べて早いかどうかは良く分かりませんが」
「昔の漫画家は100枚でも少ないといわれたんですよ。今の漫画家さんはあんまり描かないんですかね。」
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20061205/1165337266

とか言ってた。ぎょふん。
えっと、だから、僕がいいたいのはですね。
マンガの絵は一枚絵とは違うんだと言う事なんですよ。
萬画にはドラマのリズムが在るので瞬間的にイメージを伝えるようなデフォルメ手法が有効だったりするんで、緻密な絵柄をもてはやすことはないっていうか。
まー、攻殻機動隊のようにいっぺん読んでから巻き戻して読むような読み方をする萬画も面白いんだけども。
そんで、月の風はそこら辺のコマ割の視線の読みやすさとか線の密度の使い分けによるシーンの重みのメリハリとかがあったように思えて、面白かったわけです。
だから、月の風はそういう萬画だから絵が手抜きっぽいと言って敬遠するのはもったいないと思う。
とは言え、マンセー一辺倒でもなくまだ慣れてないなあというところもあった。
なれてないのは慣れたら良いと思う。あきまん先生は萬画の造り方の基本は見に付いていると思うし、漫力も高いので慣れたらすごいと思う。田島昭宇も最初は下手だった。
だから続編が出たら良いと思う。


予想以上に長々と書いてしまったが、まー、あきまんさんが自分で大好きというならいいんじゃないかなーと思う。
うん。いいよ。
っていうか、オレも好きさ!
だから、あきまんさんが正直に作者として売れなくなる原因になるかもしれん所まで書いてらっしゃるので、僕は売れたら良いと思うので声高に面白いと言う。
あきまんさんは単行本修正すると時給が下がって貧乏になるから単行本は出したくないと言う感じだった(?)けれど、僕はマンガは単行本に成らなければならないと思う。
ジャンプですら10週は載る。
印税は大事。
修正すると貧乏になると言うのは重版を想定していない言い方な気がする。でも、ガンダムは10年売れる。
というわけで、僕は重版できるように月の風は面白いんだと言いたい。俺は買う。
そんで、読者としては殴り書きのような絵でも萬画は気分が伝われば面白いと思うのだから、絵にはこだわらない。
炎尾燃がアシスタント時代に氷山一角先生に「ネームで殴れ!」と課題を出された。
大事なのはネームが8割。ネームが出来てたら、絵が足りて無くても面白いぞ。
絵がきれいじゃないという理由で読めんほうがアウウウウウウウだ。


とは言っても、絵を描きだしたら下手なものは出したくないから止まらなくなると言うのも萬画家の正しい形なんだよなあ。
うーん。
読みきり・・・。どこへいったのか・・・。


http://blog.livedoor.jp/akiman7/archives/50853302.html
ディアナ様つくんだ・・・。かなり豪華なんじゃないか。ふろくが。
ふろくがなくても買うのだが、嬉しさが2割増くらいになった。