玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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伝説巨神イデオン1011

10 奇襲・バジン作戦 脚本松崎健一 絵コンテ滝沢敏文 演出滝沢敏文 作画監督鈴木英二 作画監修・湖川友謙
11 追撃・遺跡の星 脚本渡辺由自 絵コンテ斧谷稔 演出三浦将則 作画監督湖川友謙


もう、トミノアニメと脳内恋愛以外の事はブログには書かないし、考えないようにしよう。
日記をつけると思考を明確化するようになるが、いつも日記の草稿を書くように行動するのはメモリが重くなる。日記を書かなくてはいけないのも時間が破滅する。
というわけで、富野です。
3ポイントー!


1.イデオン世界で女であるということ
http://d.hatena.ne.jp/kanabow/20070819/p1

女だからって何故コンプレックスをもたなければならないのか・・・・・・

kanabow氏が書いていらっしゃいましたけど、まさにそうです。
僕も童貞の癖に「女とは…」などと柄にも無く考えてしまいました。
スイーツ(笑)な人にはSFアニメの金字塔(笑)と言われそうですがね!
「ふはははは、怖かろう!
私を見下すとは!
つくづく女と言うのは御し難いな!」
「そうさせたのは・・・・・・・・仮面を外せないあなたでしょう!!」
カロッゾ大好き。
トミノアニメにはこーいうジェンダーなやり取りや雰囲気や展開があるので、いろいろと考え込んでしまいます。
まあ、ブレンパワードで「富野サンは女性の気持ちがわかっていない」って女性脚本家に言われたそうだが。しかし、女性の気持ちを考えない萌え作品でも女性性を売りにした展開をするのがプロの脚本家というものだ。と、するとそういうディスカッションがあっただけでも富野は女性的なフィーリングを欲していると言う事になるし、事実監督自身がそう述べている。
んで、
僕が思うに、女性は男性の目的、あるいはその補助であって、女性自身が目的を欲する事を制限されていると言う風に感じる女性が自己実現しようとすると、苦労してるように見受けられるなあ。いや、主観ですけど。僕の普段からの考えでもあるし。
そんで、
イデオンには「男に生まれて欲しかったな」などというセクシャル・ハラスメント的な台詞が自然に出てくる。
これは、1981年の作品だからだと切って捨てるのはさもしいので、宇宙開拓時代は逆に男女分業が進んでいて、バッフクランも武家制度だからだ、と言う風に時代劇的に解釈するのがトミノアニメらしいでしょう。時が未来に進むと誰が決めたんだ!
実際、なんだかんだ言って富野は女も平気で前線に出す作家だし。(萌えの需要とは違う意味で)イデオンで男女分業しているのはおそらく意図的でしょうな。
ヤマトの「さようなら〜」のシーンで俺は切れた。
これ以上考えるとドツボにはまりそうだからやめておく。


2.イデオン世界で軍人であるということ
アバデデ様は絵に描いたようなマイホームパパフラグですね!感動した!
そんで、カララ・アジバの部下のグハバ・ゲバとか、ダミドとか、武家なんだが、サラリーマンの縮図っぽくて生々しいですね-。僕はニートですが。
まあ、戦国武将に憧れる経営者とかも多いんで、そんな感じだが。
しかし、生き方をシャアに学べ!と言う時代*1だが、実際はバッフクランレベルだよなあ。
足の引っ張り合いと陰口の言い合い。
バッフクランだけで無く、テクノさんにだけ敬語を使うコスモとかも見ていて「スキルがあって生意気な新入社員が包容力のある雰囲気の先輩には懐くような図」という感じで、ホモい。
やおいだ!
あと、コスモが敵の偵察機を投げナイフで撃ち落して、ベスが「こんな所でナイフを使う奴があるか!」と一喝してコスモが反抗して、ベスが「もし、爆発物だったらお前が怪我をするだろう?」
もーーーーーーーーーえーーーーーーーーー
やおい神降臨した。
ベスはいい男だなあ。孕ませるぜ!妊娠させるぜ!
いや、やおい云々はともかく、こーいう風に自然に「あるあるネタ」をおりまぜるのは流石だなあ。らき☆すたあるあるネタよりももっと生活感あふるる
まあ、謎の遺跡に乗って謎の宇宙人から逃げると言うシチュエーションはあるあ……ねーよwww
バランス良いよなあ。


あと、カララ様は人畜無害な理想主義者と見せかけて、アバデデ様に酷いことを言ったよな。
「アバデデ・グリマデか…忠義忠節だけの男…面白くもない」
高貴な方と言うのは!怖いよ。
身を粉にして働いても、経営者って言うのは部下を使いにくい手足としか認識しないんだろーなー。社会性動物の歯がゆい所。
いやー、多面的な人物を描いてるなあ!カララは絶対に悪気が無くて、思っただけなんだろうが。
いやー、カララ・アジバこええ。
天真爛漫に見えるディアナ・ソレル様に対しても見識を改めねばならんかもしれん。
怖いけど、たしかに、展開としてはカララはこういう人なんだよねーって。わかる。
ラクス・クラインの描き方よりもよっぽど真摯だと思うし。人気や萌えを気にしてたらこういうリアルな台詞は書けないなあ。富野は金や名声よりも作品の完成度が欲しいのか?ばかだなー。大好き。
カララは篤姫よりもよっぽど心の底から奔放な女性ですよ!だから面白がろうとして宇宙人とセックスしてみるんだろうなあ。
(シェリルさんはカララの体が自分たちと同じだということをもっと驚くと良いと思うよ。言語学者が!)


そんで、カララの姉のハルル・アジバが登場しましたよ。
この人はカララの逆で男として育てられた武闘派ですが。
「あっ!巨人の合体を見そこなったではないか!」って悔しがるところの好奇心は妹と同じ血筋だよなあ。なんつーか、捨てようとしても嫌おうとしても親が親なら子も子。
ドバ・アジバも楽しみ。
そんで、スーパーロボット大戦のアイコンだけを見ていると、ハルル・アジバは顎が張ってるきたないおばさんに見えた
まんこなめたくない!
でも、ハルルがアニメで動いてたら、スーパーモデルみたいな美人に見えてきた!
アニメーションってふしぎ!!
ですよねー


3.SFっぽい脚本
まあ、僕は最近ちゃんとSFを読んで無いので、小学校の時に読んでいた清水義範筒井康隆全集と藤子・F・不二雄、あとクラークとハインラインをちょっとくらいなので、SF的なセンスはかなり歪なんですが。
イデオンはSFしちゃってるなー。
金属生態系が出てきました。大気組成がどうこうとかな。ヤマトを敵視してるなあ。
あと、こー言う極端な異星生物を配しておく事で地球人とバッフ・クランに因縁をつけてる機能。
にしても、都合よく生物や遺跡が在る惑星に漂着するのは過程をすっ飛ばしてる感じで、少し混乱した。
トミノアニメって、分かりにくくても年表とか地図とかあんまり出ないよな。NHK大河ドラマとか宇宙戦艦ヤマトは間口が広い。
富野は客の見易さよりも世界の完成度を求めるんだろーか?バイストンウェルだしなあ。
まあ、僕も並行世界を覗き見るような視聴形態は好きですけどね。
バジンの脚本はSFに定評のある松崎健一さん。
ウィキったら、マクロスも作ってたのか。真逆なのにナー。逆ベクトル方向は同じ?
そして、入浴シーンも得意らしい。確かに!
デクは10歳。ロッタは15歳。うーむ・・・。
ロッタは土臭すぎる。
ソロ星の人は出自や社会階層がバラバラだったのか?でも、リンとシェリルは姉妹で、リンはロッタと仲が良かった。



だいたいそんな感じ

*1:シャアは上司としては最悪だと思う