玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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宇宙戦艦ヤマトYAMATO2520Vol.0『銀河100年戦争』

宣伝用ビデオです。
3巻で会社が倒産したOVAに宣伝用ビデオが2つもあるというのは非常に不条理な気がします。
また、価格も4000円以上すると言うのは非常に不条理かつ殿様商売な気がします。だから潰れるんだよ!西崎義展受刑囚奴!
まあ、僕は京都精華大学で無料で見たわけですが。フヒヒ。
なぜ、このようなものを見たのかと言うと、もちろんヒゲのためです。
そもそも、企画がヒゲガンダムっぽい。
最初のヤマトが1974年に放送!
このボリューム0が発売されたのは、1994年!
宇宙戦艦ヤマト20周年記念、ヤマトビッグバンプロジェクトですよ!
しかも、メカデザインはシド・ミード
∀ガンダムはパクリすぎる。

スタッフ
企画 / 原作 / 製作総指揮:西崎義展
フューチャーコンセプトデザイン:シド・ミード
ヤマト・オリジナルデザイン:松本零士
総監督:白土武
監督:西崎義展、影山楙倫
監修:舛田利雄
脚本:平野靖士、山本映一、西崎義展
キャラクターデザイン:窪岡俊之北爪宏幸、つなきあき、長野伸明、宇田川一彦
メカニックデザイン小林誠竹内敦志橋本敬史
作画監督:宇田川一彦、橋本敬史
美術監督:竹田悠介、高遠和茂
絵コンテ:前田真宏、白土武、影山楙倫
作曲/編曲:デビッド・マシューズ
音楽監督:羽田健太郎
制作:スタジオ テイク・オフ、STUDIO YAMATO
主題歌『アメシスのテーマ』(キャロリン・レンハート)
イメージソング
『明日の君を守りたい』(作詞:工藤哲雄、作曲:都志見隆、編曲:白井良明、歌:TOKIO
永遠の星座』(作詞:山田ひろし、作曲:住吉中、編曲:重実徹、歌:TOKIO

主題歌にTOKIOっていうのもスター頼みで西城秀樹っぽい。
ビデオに出てた長瀬智也がかわいすぎる!若すぎる!今では立派なヤクザ者です。
ヤマトに対する愛と、ヤマトのように長く愛されるバンドに成りたいということを語っていた。なってよかったな。


窪岡俊之氏はビーボォーの中の人で、その世界名作的絵柄の柔らかさはターンエーガンダムにも通じている。
あきまん氏は世界名作劇場的な機動戦士Vガンダムとかを参考にしたそーですが。菱沼義仁さんの意図は知らない。

225 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:04/11/11 11:21:50 ID:???
ところでマーシィってターンAに出てもそんなに違和感ないよね。
キャラをミード絵に合わせると似たような雰囲気になるのか?
それともまさかミードの趣味?


http://www.heiwaboke.net/2ch/unkar02.php/anime2.2ch.net/ranimeh/1034568281

っていうか、マヒロー氏や北爪先生や小林誠氏がいたり、スタッフが何気にガンダムっぽいです。
まー、宇宙戦艦ヤマトから機動戦士ガンダムに流れた人も多かったわけですが!
そー言う訳で、ターンAガンダムYAMATO 2520は似ているわけですな。
ちなみに、ターンエーガンダムにも宣伝用ビデオがありましたが、無料でレンタルできます。良心的ですね。
しかし、今回見比べようと思って京都のレンタルビデオ店5店舗ほどに電話をかけて探したけど、DVD化のためになくなってた。うぼあー。テスト前だし、一回見たし、それ以上はしなかったのさ。
でも、ターンエーガンダムは本編はダビング可能だったのに、宣伝用ビデオだけはコピー不可でした。謎です。
しかも、3年前の僕は店員に「これ無料なんすー」と言うのを忘れたので、190円も損をした。一生恨む。



しかし、、、、
YAMATO 2520は1997年に製作会社が倒産して打ち切られているのです。最期の3巻が出たのは1996年8月25日。
∀の癒しによると、1997年4月10日が∀ガンダムの企画スタートだと富野監督が書いてる。
えっと、ヤマトがだめっぽいと言う事は企画にはどの程度影響したんでしょうか?
というか、ダメっぽいヤマトと同じようなプロジェクトを組むサンライズと言うのはチャレンジャー過ぎやしませんか!
どの程度、意識していたのかは分かりませんが、似ている。
どちらもバンダイビジュアルからビデオを出していますが。YAMATO2520はDVD出ません。

168 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[]:04/10/04 21:19:56 ID:4y0ROdaB
yamato2520ってDVDは出てないの?


169 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:04/10/05 00:44:43 ID:???
出ないよ。このまま埋もれてゆくのさ・・・・続編もまず絶望だ
(西崎Pがシドミードにギャラ払ってないらしいんだよぅ)
ここでひっそりと語ろうじゃないか。それとあんまりageるなよ。
また馬鹿が来るからな


170 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:04/10/05 18:33:42 ID:???
>>169
それマジかよ!?
そりゃシド爺さん日本のアニメの仕事嫌がるはずだわ・・・


171 :169[sage]:04/10/05 19:32:48 ID:???
>>170
マジです(苦笑)。
お陰で西崎Pの海外メインバンクは差押さえだそうな。
西崎Pの行いはさておき、作品の可能性としては悪くなかっただけに惜しい。
ちなみに著作権は東北に売却されている。


172 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:04/10/06 04:12:08 ID:???
それで良くガンダムのデザイン引き受けたね。
あれはヤマト以上のインパクトが有ったんだが、ジャパ二メーションに対する復讐だろうか(w


173 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:04/10/06 08:43:54 ID:???
ミード本人は親日らしいからね。日本人不信という訳でもないでしょ。
松本とはむしろ仲良しな位だ、とすらどこかに書いてあった。
日本人が苦手な構築的デザインを普及させてくれてるという意味でも、
ブレイクはしなくとも日本にいい影響を与え続けていって欲しい。


174 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:04/10/06 11:25:55 ID:???
本職は工業デザイナーだしね、ミード氏。
画集に載ってた宇宙都市とか大変魅力的でした。
http://www.heiwaboke.net/2ch/unkar02.php/anime2.2ch.net/ranimeh/1034568281

92 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage]:03/08/04 10:49 ID:???
2520は西崎の会社にとどめをさして、ヤマトの版権を買い取るために最初から仕組まれたものだから
最後まで作る気はバンダイには無かったと昔SEGABBSで読んだ記憶がある。


まあ、噂だとは思うのだが。
富野はギャラを払ったはずだ!きっと!プラモの印税は知らんが!
ミードすげえ。
まあ、ガンダムMkIIの絵を書いてたからもともとガノタなんだけどね。僕から見ると、あんまり上手じゃなかったけど。
(まあ、Zガンダムモビルスーツは安彦先生でもてこずっている印象があるしなあ。でも、ユニコーンガンダムは上手に描いてた。Ζガンダムは油彩に合わないのか?)
ヒゲは上手にかけてたので安心した。センチュリーカラーのジャケットのロラン君もかわいかったし。


そーいうわけで、僕は、この宣伝用ビデオを∀ガンダムと何が似て、何が違っているのかと言う観点で見たのですよ。


んじゃー、まず、カントクの違いについて。
やっぱり、僕は大富野教信者なので、西崎義展プロデューサーは、愛すべき人物ではあるが、けっして好きになりたくない。
まー、海のトリトンを作ってくれた恩はあるが、その時は割とトミノがスタンドプレーをしたっぽい。特にラスト。
なんというか、氏の「夢・ロマン・冒険心」を素直に信じられないんだよね。僕はうらなりのメガネ男子ですから。
やはり、カムラン・ブルームに感情移入するような総監督の方に好感を抱いてしまうし、脇役にまで命や価値観や人生を設定した上でさらっと描ける富野の才能を愛する。
逆襲のシャア小説版のカムランさんの男気は異常。
うーん。
だけど、僕は宇宙戦艦ヤマト男根主義が好きではない。
いやまー、第一作のテレビシリーズは色々神だと思うんですが。
戦争映画の爽快感と言う物もありうるものだ。
http://www.jcninc.co.jp/~masa-1/yamatodama03.html
ただねえ〜
なんっていうかねー。
男は中出しをしているつもりでも、女から見ると中田氏をさせていると言う事に気付かないような男は単純で無邪気すぎやしないか?
と、思う。
俺は童貞だ!
だがしかし、脳内妹には中出ししかしない!
脳内妹は僕の一部を常に格納することでお守り代わりにするってゆってた。
それは別に関係ない。
あと、ヤマトって右翼っぽいじゃん。
右翼っぽい割に、アメリカコンプレックスでしかない気がする。
それか、共産主義に対する恐怖心ですか?
まー、バイストン・ウェルものやアベニールをさがしてを読む限り、富野由悠季は右翼だと思う。日本大学の当局側の幹部だったし。
ただ、ヤマトの右翼が守る物は、「今ある日本、今ある地球」というか、目線が過去に向いている保守なんだよな。
それは富野はhttp://sleepydrag.blog29.fc2.com/blog-entry-394.htmlと、言ってる。
右翼的な保守をロマンにする言うのは大人が戦場ではしゃいでいるだけな気がする。
そもそもヤマトはその男根主義と保守だけでその後もコピーを続けたということがせつない。
そりゃー、発射する事は気持ちイイし、男のロマンだ。
しかし、それを延々と繰り返すのはマスターベーションじゃないですか。
女の肉壷を使っていても、発射する事だけを求めているのはオナニーの豪華版に過ぎない性風俗映画じゃないですか。
撃つばっかりで撃たれる側を思わないから、銃刀法で捕まるんですよ。
罪は罪、作品は作品と言っても、男のやる事は一事が万事!
まあ、ガンダムもそうかもしれんのだが、ガンダムは常にガンダムに対するカウンターであり、マスターベーションの罪悪感と女に対する劣等感を引きずっているので、俺は童貞としてガンダムを愛する。


まあ、そういう印象ですが、今回の宣伝ビデオでも、どーも、西崎氏はええかっこしいにはしゃいでいるようで気に食わない。
外国を颯爽と飛び回り、外国人に対しても一歩も引かないというポーズをとっているように見えるんだよなー。
ヤマトの宣伝なのに、「偉大なプロデューサー西崎」のプロモーションビデオっぽく見える。
うーん。
僕がニートだからと言う僻みだろうか。
というか、脂ぎっている人は好きになれない。怒鳴る人は、怖くって。
まー、ハタケンもミードも自分の仕事は楽しそうにしてたし、別にいいか。
うん。
別にいいっす。


あと、ボクの親戚にジュリーのレコードジャケットのデザイナーをしていた人がいるのですが、ジュリーはあんまりやる気がなかったらしい。
あと、その人によると、その当時から西崎氏は薬をやっていると言う噂があったし、見た目も明らかにやってた感じの顔と匂いだったそうです。


と言う訳で僕は富野ひいきなんですが。
富野もトミノで、ブレン前のレイバンのサングラスを粋がってかけているころはあまり好きではない。西崎的な君臨を目指しているようで。
でも剃髪した後のトミーノの顔は好きです。
やっぱ、徹底的に挫折したほうがおもしろいアニメ屋さんになれるのかも。
というわけで、西崎受刑囚もシャバに出たら好きになれるかも知れんので、頑張ってほしい。今年の8月。


俺は酷いよ。
好き嫌いだけで物を言う。これでは俺に品性を求めるのは絶望的だな。


ちなみに、俺は富野のことは好きだけど、とくに尊敬してないよ。好きだけど。
特に富野の幸せも願ってないし。それは俺がやる役目ではない。
勝手に生きて勝手に死んでほしい。俺もそうする。


次ー。
キャストー。
何より、俺が許せないことは!
錦織一清を主役にした事ではない。むしろ、キャラクター紹介の動画を見る限り、かなり上手い。っていうか、テリー・ボガードだし。
それよりもー。
なぜ、桜井智松本保典の名前を出さない!
ゆるさん。
いや、別に、一般向け知名度のある役者で売っていこうという姿勢はいいと思うんだ。
でもさー、キャラクターの立ち絵に声を当てるだけのキャラクター紹介場面で、錦織や麻上洋子伊武雅刀の名前はテロップを載せて、一般の新人声優は喋ってても名前を出さないって言うのはどうかと思います。
錦織と麻上洋子はインタビューも在ったけど。
テロップを出すなら出す、出さないなら出さない!
知名度の低い声優は出す必要がないと言う考えなら、それは間違いだ。なぜならば!
チメイドと言う物は製作者が考える物ではなく、視聴者、即ち俺が判断する物だからだ!
オレの判断機会を奪うと言う事の罪は大きい。


で、対して∀ガンダムのキャストですが。
当初は全員ダレソレ?のオンパレードでした。ブレンパワードを見てなかったし。
クロミの璐の字が読めなかったし。
まあ、由悠季(ヨシユキ)も∀ガンダムが終わるまで(高校を卒業するまで)は読めなかったわけだが。摩砂雪も。
そんで、ターンエーでテレビに良く出る役者を使うのはウガンダ・トラだもんなー!あと、脚本家兼役者とか。
そもそも、朴璐美自体、娘の知り合い。
あ、浅川さんも娘の知り合いの上に河Pの嫁。
富野は旅芸人一座か。
いや、オーディション的なものはあったと聞いているけど。
でも、ロラン役を育てるためにカナン・ギモスをやらせるって言う発想はないわー!
プロモーション先行のヤマトよりも、気心を知り、じっくり手元で育てた人材や演技派を上手く使っていいものを作ろうと言う意識があり、キース・レジェの福山潤ロラン・セアックが第一回声優アワードを取った。
タイミングも在るが。パン屋と運転手がなあ。


というわけで、キャスト面でも∀ガンダムが勝利しました。ボクの中で。


つぎ、メカ
シド・ミードだが。
宇宙戦艦ヤマト戦艦大和をデフォルメした物だが。
18代目ヤマトは宇宙戦艦ヤマトを解体し、立体的に再構成したものだ。
まあ、それはいい。
ガンダム七人の侍三船敏郎佐々木小次郎をデフォルメした物だ。
∀ガンダムガンダムを建造した物だ。
そこら辺は同じですね。
ただ、YAMATOの方が機能的というか、メカメカしい。まあ、船とロボットはまた違う。
っていうか、スタートレックっぽいなあ。むしろ、艦橋いらなくないですか?まあ、ガンダムの戦艦も艦橋が弱点過ぎるわけだが。
サブブリッジだけで生還したクラップのクルーは素晴らしいな。ラーディッシュは爆発しすぎ。アーガマはバリアー積んでたのに。(新訳)
スタートレックは凄く好きなので、YAMATOのデザインは今見るとカッコいいなあ。ちゃんと弾幕を張りそうなところが偉い。しかもレーザー。
当時はぜんぜんヤマトじゃないと思ったが。中坊だったし、シド・ミードの名前はターンエーで知った。
まあ、Zガンダムが出たときの衝撃に比べればなんてことないか。
ヤマトは後継機が一個もなかったからなあ。
ただ、YAMATOって形はヤマトっぽいんだよなあ。結構。
その反面、色を白にしたのがわからん。
ターンエーは形はアレだが、色で無理やりガンダムにしたのが凄いなあ。
いや、あのカラーリングだったらもう、なんでもガンダムですよ。オプティマス・プライムもトリコロールホワイトで塗ったらガンダムですよ。多分カトキあたりが言ってた。
黒いガンダムの衝撃をヤマトでやりたかったのだローか?ストーリー的な意味はまだ分からない。

129 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい[]:04/08/09 12:35 id:SteJSo7m
YAMATO2520か。懐かしいな。
10代半ばで見た新ヤマトのデザインは、その後の自分の人生を
完璧に変えてしまった。
あの寸分の隙の無いデザインは自分にシドミードと言う希代の
天才デザイナーと、彼の職業分野であるインダストリアルデザイン
と言う分野の存在を強烈に焼きつかせ、
当時筋金入りの船型戦艦フェチで、
「宇宙戦艦でカッコイイのはやっぱナディアのニューノーチラス号だね〜、
あ、真鍋譲治銀河戦国群雄伝ライの戦艦達も良いな〜」なんて思っていた
当時の自分の宇宙戦艦のイメージを完膚無きまで粉砕し、以後数年に渡って
トラウマを残すほどの印象を与えた。
結果現在俺は重度シドミードファンになってしまった...。
シドミードがデザインしたメカが登場するアニメはあの有名な
「ターンAガンダム」があるが、あっちはミードとは正反対の
作風を描く安田氏のキャラや、富野監督のハウス名作劇場チックな世界観
、大河原氏のデザインしたメカも加わった為、せっかくミードの描くシャープな
デザインが全くアニメに生かされず、ごった煮世界の中で埋没した感が否めない。
その点YAMATO2520はメカデザインのほぼ全てをミード氏が
描き、キャラデザインも世界観も作画も彼のデザインを生かすように
作られていた。
結果的にポシャッタが、一シドミードファンとして見た場合、
ターンAよりもYAMATO2520の方が良い。

まあ、メカ的なフィーリングで行くと、そうなるんだと思う。
しかし、∀ガンダムはそもそもメカものをやりたくないアニメだし。っていうか、なんていうか、メカもいるけど、牛もいるぜ!的な世界観。
いや、別に自然回帰とかそーいうことではなく、牛は居るだろう。常考
まあ、自然回帰だけどな。一回99%死んだし。謎の黒い粉で復活!
うーん。
ここら変の話をすると長くなる。
印象論だけで短く言うと、ヤマトは設定に引きずられすぎて、説明しすぎな気がした。
モノポール連邦とは〜」「銀河に一つしかないモノポールエネルギー」「銀河100年戦争とは〜」「植民星が〜」「古代遺跡が〜」とか。
1話の前からそこまで説明せんでも。不安なのか?
まあ、∀ガンダムは逆に説明しなさ過ぎ。
動力=「アイフィールドビーム駆動」(エンジンはないけど、とにかく動くんだから黙って見ろ)
必殺技=「月光調である!」(仕組みは20世紀の地球人に分かるわけねえだろ!)
歴史=「かつて、黒歴史がありました」(アニメ)
主人公の立場=「めーりさんのひっつっじ♪」
説明しないなあああ!
どちらがいいかと言うと、どちらもどうかと思う。
∀ガンダムのストーリーは、実は今だによくわかっていない。本放送しか見てないし。
ただまー、∀ガンダムの場合はSF的な設定を描く時間があったら登場人物をケンカさせたり飯を食わせたり温泉に入れたりしたかったんだろう。
個人的には、∀の基本的な価値観は「KAWAII!!」だと思う。
これはヤマト2520を参考にしたのかどうかは分からないが、とにかく富野監督は今でも

工業デザインに求められる端正さというのは、使う目的によってその造形が決定される、という哲理を体現させているものです。その感覚がリアル、なのです。アンテナが髭になってしまったのは全体の表面積を小さくするためのものですし、コクピットは、パイロットという造形にとって異質なものの出入りを邪魔しないためにあの位置になったのです。確実に稼動するものは、構造はシンプルになります。ですから、ターンエーはシンプルなのですが、リアルに見えるのです。そのためにキャラクターになりきっていなかったのでしょう。
(MG∀ガンダム説明書)

とか言う。
成りきってないと言う事は、成らせたかったという事。
んで、∀ガンダム本編を思い返してみると、アンパンマンごっこをやったり、洗濯したり、牛をはこんだり、ケンケンしたり、物を投げたり、チャンバラをしたり、DVDではディアナ様と同じポーズで散歩したり、キャラクターとして扱おうと言う演出。
それはヒゲだけではなく、戦艦にクジラちゃんを描いたりとか「羽衣の船、ジャンダルム」とかカプルとかウワッドとか、ラストの人形劇とか、機械をキャラクターとして、というか「かわいく」(つまり感情を込めて、感情を想起するように)描こうと言う努力が感じられる。
ふつう、戦艦にクジラなんかかかねえよ。
どんだけ可愛い物好きなんだよ!
まー、それが、メカものを期待した視聴者には違和感、というか、パスタを頼んだらラーメンが出てきたような肩透かし感はあった。
いや、放送当時は違和感を言語化することも出来ず、とにかく、全然訳がわからなかったけど。
なにしろ、当時のガンダムの中では一番スジ彫りが多いガンダムでしたから。
メチャメチャメカニックでリアルなものを予想したわけです。
それなのに、全体的にはシンプル。だし、芝居が人間臭い。
そー言うモノを認識する回路が当時の僕にはなかった。
「部分では深く、全体では優しいのね」と言う風に納得するには数年を要した。
そんで、ブレンパワードもそーだけど、キンゲなんか「ぬいぐるみを売る!」と言うコンセプトだったからなあ。
ソフビくらい出したれよバンダイ
リーンの翼萌えアニメにするという計略があったようだし。
それでいて、その目論見が成功したのかと言うと、けっこう空回りに近いかもしれないんだけど。
まあ富野監督の作品の出来不出来はそれとして、21世紀に入ってKAWAII!!!が日本文化の一側面として世界的認知をされたという事は富野監督の目の付け所自体は悪くはなかったと言う事と思う。
まー、やっぱりヒゲのデザインを見て「カワイイ!!」とみんながみんな一瞬で思えるかと言うと、それはまあ、微妙?
朴璐美さんは監督にデザインの感想を聞かれて「ガンダムの事は知らないですけど、丸顔でかわいいですね」と言ったらしい。
監督は「でも、これが異端なんだよ!」と言ったらしい。


じゃー、なぜ、富野監督はそこまでかわいいものを目指しているのかと言うと、それは監督にしてみれば当たり前の事をやっているに過ぎないのだろう。

そして、あれからまた、現実は、二本足歩行のロボットが本当に歩き出して、フィクションがリアルになっていく時代になってしまい、ターンエーの造形が復活する何かを持っていると予見させるようになりました。

ですよ。ホンダP2以後ですよ!
アシモなんか作りやがって!お前らただじゃおかない!
と言う訳で、21世紀のアニメに登場するロボットの質感や形態としてリアリティーを追求するのは、富野監督にとっては充分条件ではなく必要条件に過ぎない。
んなこたー、あたりまえなのだ。
一応、三次元空間を二次元に置き換えてアニメにしてるわけだし。
だから、リアルなロボットなんか作ったって嬉しくも何ともないのだ。
じゃー、どんなロボットなのかと言うと、かわいいロボットだよ!すげーつえーロボットだよ!

見た目はリアルに動く物体でありつつ、中身は「月光蝶」だの「シルエットエンジン」だの「オーラ力」だの、そこにフィクションであると言う事のアイデンティティーを求めてるんだろーなー。
まー、そこら辺の富野監督の両価性的モチベーションが、徹底したファンタジーとしての燃え萌えでもリアリズムを追求したミリタリー物でもない、どっちつかずな物にしているのかもしれないが、唯一無二の個性のアンバランスさを醸し出しているのかもしれない。
まー、それは視聴者個人の好みで。
つーか、実際のロボット開発もどんどんかわいい方向にシフトして行ってる現実がある。
富野は時代の先を行き過ぎてる。
そろそろ、富野がロボットに演技指導をするかもしれん。
まあ、そんなしなをつくるロボットは割とむかつくのだが。ロボットはいきなり発動でもしてればいいんです。


えーと、おそらく、ヤマトの話は半分もしてません。だって、おれ、ヤマト世代じゃないもん。
つーか、ホワイトベースの方が強いし。もちろん、コナンには勝てないわけだが(笑)


えーと、最後に、ストーリーの話。
まー、やたらと説明された設定部分しか知らんが。

ストーリー
星暦2520年、銀河100年戦争と呼ばれた、地球連邦とセイレーン連邦との戦いが終わってから17年後、両陣営の境界線に位置するM27球状星団の惑星リンボス。

セイレーンの軍政下で、抑圧された暮らしを余儀なくされていた若者たちは、郊外に墜落していた宇宙戦艦(第17代宇宙戦艦YAMATO)のデータディスクを発見し、その中にあった設計図を元に放置されていた自動工場のドックで第18代YAMATOを建造する。

しかし、そのデータディスクには、銀河100年戦争の一因となった超古代文明に関する情報も記録されており、それを巡って地球連邦とセイレーン連邦は、再び戦争を始めてしまう。



敵→セイレーン連邦
23世紀後半、優生学的思想を理由に「ネオ・ファシスト」と呼ばれ迫害された天才科学者ブローネと、その同志たちが地球連邦の勢力圏を離れ、六分儀座C銀河に建国。地球連邦の波動エネルギー文明に対し、モノポールをエネルギー源とした文明を築き上げた。ブローネは292歳になっても、なお皇帝として君臨し続けている。


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ガンダムじゃん。
敵なんて、外宇宙ニュータイプ+シャアじゃん。
ヤマト?
ヤマトなの?
ヤマトの宇宙って言うのは無節操にデザイン同じで色だけ変えた宇宙人や美人の癖に反物質とか、そーいう意味の分からない怪人たちが跳梁跋扈する未知なる海でしたのに。
それは松本零士の世界観?
人間対人間にしてしまっていいのか?
まー、古代遺跡とか新エネルギー源とかも出るわけですが。
新エネルギー源とか言っても、たかだか300年くらいで別の文明を名乗るほど変わるわけ無いだろ。
まー、やっぱり、ガンダムの影響っぽいなー。スタッフも似てるし。世代とか。
んで、印象はガンダムにおける黒歴史時代の星間戦争っぽい。


と、いうわけで、∀ガンダム黒歴史戦争の一大決戦、決勝リーグを描かずに、単なる御家騒動を通じてみんなが右往左往するお芝居になったことに、僕なりに納得が行きました。
だって、3巻で打ち切りだもん。
打ち切り萬画と同じ事をやるわけがない。
まあ、意識したかどうかはわからんし、そーいう単純な理由だけでもないはずだが。


いやー、確かに、銀河大決戦と言うのはスケールが大きい気がするけど、学園ドラマでも職員室には一桁のキャラクターしか置けないお芝居の限界と言うものを考えると、
銀河大決戦でもやってる事は御家騒動と同じような表現しか出来んのかもしれん。
実際、YAMATO 2520かて、悪い皇帝とその娘とその彼氏が敵で、高校生と彼女とクラスメートとそのおじいちゃんが味方。
だったら、御家騒動を丁寧に描いた方が感動効率はいいし、あんまり一般人も死なないで済むと言うもの。
銀河の秘密とか未知のエネルギー源なんて小道具です。なぜなら、銀河の秘密も未知のエネルギーも、最初から泣きも笑いもしないからです。そんな事情などは知ったことではない。



あ、ソー言えば、バイストン・ウェルやインティパ・フィールドやイデやオルファンさんは泣きも笑いも発動もする未知のエネルギー源でしたね。
オーバーデビルはプロトデビルンらしいし。
∀とターンXも意志を汲んでたみたいだし。
ガンダムも発動するし。
つくもがみ?
それでいて、トミーノ的にはロボットは道具じゃないといかんらしい。
どっちだよ。
説明できない何だかよくわからないアレが多い。
僕は、本格ミステリとか設定とかを解き明かす快感よりもどんどん破綻していったりどうでもよくなる感じとか無常観のものが好きなのかなあ?


あー、俺は自分で思うほどSFがあまり好きではないのかもしれん。オデッセイは2001年が一番面白かったし。*1
かといって、人付き合いも上手くないんだけどね。
うーん。小説なら梁山泊108人を出しても平気か。やっぱ、人類の滅亡戦争は活字じゃないとダメなのか?
新撰組海援隊とその他の浪人とフリーメーソンと公家と幕府と薩長と庶民に同時にスポットを当てたような大河ドラマを読むか見るかしたい。
銀河英雄伝説かねえ?読んだ事も見たこともない。
そこまで長生きする余裕もない。
トミノという一個人だけで精一杯。

*1:あと、HALがなし崩しに霊魂になるところ