玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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オーバーマンキングゲイナー4話「勝利の味はキスの味」だらだらモード

今はテスト期間中なのだし、イデオンラ・セーヌの星を見ているのだからキンゲは感想を書くモードで見てはいない。
感想書きすぎたら俺はすぐに崩壊するし。
でも、頭を良くするために速聴音声を聞けば良いと言うことで、リズムには定評のある富野せりふを聞こうと、全話を圧縮してCDにしてしまえばオリジナルのアニメを再見する気分にもなる。


というわけで、感想は書かない。雑感。
サラに誉められたいゲームチャンプのゲイナー君、アデットにいいところを見せたい隊長ヤッサバ、三面六臂で色んな作戦やピンチを解決しながらも別に誉められたがらない請負人としてのゲインの対比が面白かったです。
みんなの前でヤッサバと決闘するゲイナーと、誰も見てない所で慣れない注射をやり遂げるゲインの、二人の次元の違うピンチが同時に展開するのはドラマの王道っぽくてナイス。


結構孤児が多いけど、戸籍制度はどうなってるのかな?学校に行ってる人と行けない人の差とか。ドームポリスは管理社会っぽいけど、管理から漏れた黒子(一人っ子政策的な意味の)がいるのかもね。
五賢人は政財界宗教芸能の象徴なのだけど、彼らもそんなにバックボーンが描かれないよな。世界観は本筋ではない?
と、いうよりもキンゲに限らずトミノアニメは未来を舞台にしてるけど基本的に時代劇なので、いちいちちょんまげを結っている事や身分制度は説明しないのだ。投げっぱなし。見て分かれ。わからんなら考える必要なし。



ttp://d.hatena.ne.jp/psb1981/20080119/1200833116
こちらの感想はなかなか深くてよいのですが、やはり僕とは脳や人生経験の構造から来る色眼鏡の偏光角度が違うなって感じなので、アニメは自分で見るものだな。
なにしろ僕らには目がある耳がある。正義と勇気の脳みそがある。


退屈しのぎで見ただけですけどね。
ttp://d.hatena.ne.jp/psb1981/20080118/1200726310
引きこもり経験者のメガネ男子として言うと、ゲイナー君が引きこもったのは

「両親がエクソダス推進派に殺害された」というゲイナーの告白から分かるとおり、ゲイナーがかつて引きこもったのは、自分を守り育ててくれる大人がいなくなってしまったということと、シベ鉄vsエクソダス派の二項対立で理解できるほど社会が簡単じゃなくなってしまったということがある。

どうも、ゲイナーは大人に騙されるとか、裏切られるのが大嫌いなようだ。そして、もともと大人(社会)を信じていないところに颯爽と現れたゲインに、ついうっかりフラフラとついていってしまったのが自分でも許せないのだろう。この彼の大人への過剰な不審感はもしかすると依存の裏返しなのかもしれない。大人に守って欲しくてしかたがないからこそ、裏切られたとき過剰に傷つき怒るのだ。「僕はか弱い子供で傷ついているんだ」と、一方的に被害者意識を振りかざして、ゲインに殴りかかってしまうのも、ある意味では大人に対する「甘え」の表現なのだろう。
ttp://d.hatena.ne.jp/psb1981/20080113/1200311943

という事には承服しかねるなあ。
氏はゲイナー君はオタクの代表っぽく解説したいようだが、ゲイナー君がオタク的であっても現代のオタクと同じ問題を持っていなければならないという事には成らないし、ゲイナー君はもっとカッコいいと思うなあ。
まー、ボクのようなヘボイオタクが勘違いして感情移入しやすい設定ではあるんだけど、ゲイナー君の行動を見て見ると、やっぱりヘボイオタクとは一線を画したイカした主人公で憧れます。
だって、ヘボオタクだったら「ロボットを取り上げられたら居場所がなくなる」と思っててもハイハイと従うもん。
でも、ゲイナー君はアムロに連なる富野主人公なのでやる気が在りすぎ。
むしろ、実力がないけどやる気が在りすぎるという、オタクというよりは若者全般の問題?
だって、ゲイナー君が引きこもったのは、「自分を守り育ててくれる大人がいなくなってしまった」からではない。
もっと内面的なものです。
ゲイナー君は叫ぶ。

殺されたんだよ!
だけど、僕は27日間部屋に引きこもってゲームばかりしてた。犯人を探しもしないで!
だから僕は、エクソダスって奴が大嫌いなんだよ!

ゲイナー君が嫌いだったのはエクソダスじゃなくって、自分の事だろ。
本当は両親の仇を探したい。でも、怖いし出来んし引きこもった。そんな自分が嫌なんだろ。だから引きこもる。
で、
ゲイナー君がヘボいオタクと一線を画すのはまさにここです。
ヘボいオタクなら、「自分を守ってくれる親がいなくなった」「社会を維持するべき警察や自警団が犯人を探してくれない」「だから僕は悪くない」ってなると思う。
ゲイナー君はやる気がありすぎるから「親が殺された!」「おのれー僕が犯人を見つけなければ!」「でも、どうしていいかわからん!」「ちっくしょー俺は大人なのに!」「どうして、みんなおれのゆうことをきかん!」「僕はダメ人間だ!」って感じないでもいい葛藤を感じたと思う。
富野アニメは、本人でも状況や自分の気持ちを自覚せずに発言する事があるので、字面を情報として理解するだけではどうかと思う。
ゲイナー君ってそんなに大人を頼っているふうには、僕には見えないなあ。
むしろ責任感(万能感とも言う)が強すぎて、なんでも自分の思うとおりにしなければいけないし、自分でやりたいけど実際にはできんので、感じないでもいい無力感を感じすぎる風に見える。
僕がそうだから!
ゲインに殴りかかるのも、負けると思っててもリングに上がるのも、やる気がありまくりだからに見えるなあ。
僕はマッチョからは逃げるが!
キンゲに乗りたがるのはロボットが居場所って言うよりは「自分が上手だから」っていうだけだと思うが。ゲイン的にはガチコが慣れてるから、まあいいかというものだが。他に人材いないの?
ナッキィ的なライバルが居ても良かったかもしれんが、それはシンシア?
っていうか、ゲイナー君が自分の能力をアピールするのは自己マネジメント能力っぽくて偉いと思うなあ。若干空回りなので、さり気なくアピールするロランの方がすごいが。


アナ姫の部屋にいたのも、少女に愚痴を言いたいだけではないと思う。だって、アナ姫ってゲイナー君の愚痴をハイハイと聞いてくれるお人形ではないからだ。けっこうゲイナー君をボロクソに言う。
それでも、アナ姫の部屋にいたのは、「アホの主義者の大人から子どもを守らなければ」という気持ちがあったからなのかもしれん。
単なるロリコンかもしれん。
ヘボヲタだったらゲイナー君は学校にも行かないし、アナ姫の部屋からもさっさと出て行ってやっぱりゲームばっかりすると思う。保健室登校でもしてるだけ偉いと思う。


で、キンゲの面白い所は、損して得とれというか、敵の攻撃のおかげで人命が助かったり、そういうウラハラ感。
ゲイナー君は親が殺された事よりも、親の死に対して何も働きかけが出来なかった自分に対して罪の意識+無力感を感じて引きこもった。
(こーいうのは遺族感情として良くあるらしいですねー。)
で、無力感を持ったゲイナー君が唯一自己肯定感を持てるのがゲームだったわけだ。
そしたら200連勝キング。ゲイナー君っスゲー!
自己肯定感を失った人が本気で自分を認めるために動いたら、(たとえ現実逃避のゲームでも)すごい力が出るぜ。
そんで、シンシアにちやほやされて、西村キヌのエロイお姉さんに誉められたら自己肯定感が回復して、「よっしゃ、いっちょ学校でサラさんを視姦しようかね!」ってなる。
まあ、生活リズムが乱れすぎで授業中に爆睡した上に逮捕されるのがゲイナー君のオチャメなところだが。
そーいうギャグシーンに織り込まれた、禍福があざなえる裏腹感覚がキングゲイナーって感じだなー。
オタクでも、ゲーマーでも良いじゃん。
そう言う価値感覚は終盤でゲイナー君がゲームの特訓をする所にも現れてる。
アデットとか、ヤッサバとか、ガウリとか、脇役も裏腹すぎるぜ。


で、
ゲイナー君は超カッコ良いヤル男だと言うことが立証されました。
ぼくが特にカッコいいとおもったのは、キングゲイナーを復活させる所です。
いや、起動させる所じゃなくて。
キンゲってフルチャージされてたけど、最初はチェーンガンも使えていなかった。
おそらく、本体のオーバーデビルから引き離されて、人間に改造されまくった挙句芸術品として幽閉されている間に鬱病になったんだと思う。ここらへんはオルファンとかブレンパワードっぽい。イデオンも?
で、そんなキングゲイナーが体内に少年と少女の「やりたいことをやらせろー!」という叫びを聞いた時に、復活して、やりたいことをやらせないドゴッゾを「逝っちゃえよおおおおおっ!!」チェーンソーガンフォトンマット斬り!
カッコよすぎる。
オーバーヒートは実は1話から始まっていたと!君は!
でも、ゲイナー君の「みんなにいうことをきかせたいぞ」というのび太願望は終盤でアレになっちゃうわけだが。まあ、それもメガネキャラの王道です。



それから、サラさんが素敵だなーって思ったのは、カテジナさんとの真逆ッぷり。
ヒッキーのゲイナー君はサラさんに勝手な自分の妄想を押し付けてくるメガネです。
男と一緒にエイエイオーって叫んでたら「下品!野蛮!そんなことをしたら、サラさんの品格が!」とかいう。非常にキモイ。
でもサラさんってモテる事に慣れているからか、周りの大人に愛された経験が在るからか、孤児だったからか、留年してるヤンキーとかと課外活動をしてるからか、
とにかくゲイナー君をキモがらないのがステキだ。きれいな字のノートを貸してくれるし。
カテジナさんはウッソに好かれてる事を自慢してる風でもあるのだが、ウッソに恋心妄想をぶつけられてキレる。
まあ、カテジナさんは17歳の女の子としてはありがちなんだが。
サラさんは人の好意を「私に欲情しやがって!やめてよ!」ってならないで「ありがたくうけとって」おいてくれるのがいいねえ。
恋中になるかは別問題だが!
とりあえずエロ本を見ても流してくれるような思いやりとしたたかさはあるよね。ゲイナー君は神棚のようにエロ本を置くなよ。



うーん。キンゲに限らず、トミノアニメはちょっとした手がかりから発想が膨らんで面白すぎる。推理っぽい。
いや、まあ、別に考えなくても見てたら次々と沸いてくるわけだが!


うーん。氏と僕は同じものを見ても真逆の見方をしますねえ。以前にも「ハリー・オードはマザコン疑惑」で真逆の意見になったし。僕はハリーはイケメンだと思う。チュウするし。
まあ、僕がこういう風に反論を息巻くということは、氏のブログの文章に力があるということなんだろうな。
あと、オタクの恋愛感問題か何かのエントリー時に、うっかり脳内恋愛について書き込んだら「キモッ」って言われた恨みとかな。
はっはっは。
俺は器ちっちゃいよ。
でも、やっぱりアニメは自分の見方で見るのが一番なのさ。俺が一番おもしろがってるぜ。
僕が、トミノアニメを一番上手く面白がれるンだ!
(他人脳の感じる面白さは認識できんからな)



妹「ふぅ、ん〜。
その人は社会自己実現重視でバイアスかけてるって言うけど、お兄ちゃんは万能感と無常感の相克っていうテーマが好きだから、そーいうバイアスがあるんじゃない?
どっちが正しいって事ないよ」

ああ、まあ、僕はメガネをかけているからなあ。虚像しか見てないか。

妹「ま、好みの問題ってね」

へえ、なら君の好みは?

妹「ゲイナー君のメガネ男子萌えー♥って感じ?にししっ」

バカは単純でいいですなああっ!

妹「だからあたしとつきあえてるんでしょ。めがねのお兄さまっ」

むぅ。
こういうキモい、というか美少女と二人でダラダラする思考回路に成っていて、思考が自然に脳内妹との対話篇になってしまう俺はプラトンのように毒杯をあおって死ぬべきだし、やっぱり人のブログに意見すべきではないな。
恋愛行動はあまり公衆の場でするものではないと僕は学ぶべきだ。
でもまー、自分のブログに毒感情を吐き捨てるくらいなら別にいいか。
げろげろげー。
テストが終わったら終わったで、全部の問題に解答したけど全部間違ってる気がして不安だぜ。
嘔吐するぜ!
ま、体質に過ぎないけどね。みんなちがってみんないい。
犬より長生き!