玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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伝説巨神イデオン18

18 アジアンの裏切り  脚本 松崎健一  絵コンテ、演出 滝沢敏文 滝沢敏文 作画監督 湖川友謙 制作進行 植田益朗
人に歴史あり。


あらすじ
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television18.html


立体投影星図とか、準光速ミサイル、参謀本部がやられると、防衛ミサイル衛星が動かなくなるとか、SFガジェットが松崎っぽいと思ったら、案の定松崎氏でしたね。おめでとう。松崎さんは見分けられるようになったっぽい。
∀ガンダムで性別取替えアイディアを出して降板したのは松崎さんかなあ?しらんが。


タイトルはお笑い芸人っぽいんですが、植民地の惑星の名前です。アジアンと言う所にきました。敵もきました。
街がボッコボコにされました。人がたくさん死にました。
んで、焼かれるマンションの一室にシャア・アズナブルアムロ・レイのポスターが張ってありました。
なんで、そんな事をするの?
敵のロボットに踏み潰されるビルの中に、未来少年コナンのコナンとジムシールパン三世がいた。
どうして、そういう事をするの?

レイアウト・作画監督
湖川友謙


原画
平野俊弘
千葉順三
板野一郎


作画
坂本英明
今渡雄一郎
鎌田君枝
平田一清
矢木正之
手塚由紀
湖川真樹江

先生、ちょっと怒っていますよ。皆さん。
みんなが、自分の作ったキャラクターを、勝手に他のマンガの中で殺されたりしたらどんな気持ちになりますか?
訴えるわよ!
絶望した!絶望先生ケロロ軍曹よりも元ネタのイデオンの方がえげつないパロディーをしている事に絶望した!
まあ、そういうことでアニメーターの名前に興味を持ったりもするんだけどねえ。誰の仕業だ。
奥さんか?


えっと、あと、作画的には「今日は宇宙船の外装のパネルのモールドが細かいなー」って感じでした。
アニメーターの中に、もデラーさんがいたんでしょうか?
ガンプラブームだし、スター・ウォーズ系のモデルも隆盛の時代。
しかし、ハルル様は高貴なお方なので、ナブーの宇宙船見たく、一枚板の方がいいんじゃないかなーって思った。


展開的にも古典SFみたいな準光速ミサイルや、ウルトラセブンみたいな怪獣市街戦でした。持ち上げるし。
エヴァの元ネタがイデオンな訳だが。
エヴァ以上に露骨にガンダム+ウルトラマンをやっていて、コーラサワー吹いた。
なんぞこれー。
ありえーん!
まあ、エヴァは+バスタード!でもあるわけだが。あとウルトラマン巨神兵でも割ってるし。いろいろブレンド。筋肉少女帯とか大月アニメとか。まあ、エヴァはいい。破まで。
それにしても、ものすごい残虐な虐殺シーンだなあ。


で、ウルトラセブンみたいな雰囲気で異星人がスゲー爆弾で地球人を脅したりする。ま、それは良くある感じですな。
しかし、敵性宇宙人を呼び込んだソロ・シップの人たちも敵だとみなされアジアン人に攻撃された。違う植民星の出身なら違う星の宇宙人になっていたと言う。
第四惑星の悪夢っぽくもある。
いや、漂流教室
で、ソロシップに早速、同じ地球人の陸戦部隊が乗り込んで占拠されるのは、思いっきりエヴァンゲリオン25話。
地球人同士で謎の力の奪い合いですよ。
うわぁ・・・。
うわああああああ。
庵野秀明は良く作ったなあ。さすが安彦先生にそっくりなνガンダムを提出した男だ。
絵がきれいになったし。
そりゃあ、個人的な意趣返しを盛り込むしかないよなあ。
でも、同級生の島本和彦先生はプロが長くなると、オリジナルを作る事の大切さに目覚めたっぽい。


あと、戦闘に関しては、アジアン植民星軍の全戦力を持ってしても3機の重機動メカを倒せなかったのだが。
イデオンのミサイルは効く。やっぱり、イデの力によって爆発力が増しているのだろうか?
まあ、主人公しか勝ち目がない!と言うのはセオリーですが!


んで、イデオンがピンチ!になると、すごく昔のアニメみたく、「あっ!赤いボタンが光っている!押してみよう!」ボカーン!
アホかーッ!
つーか、カーシャがボタンの異変に気付いたんなら、自分で押せ。なぜ、コスモにやらせる。
で、まあ、ボカーン!ってなりましたー
イデオンの銅体のBメカの蓋が何の脈絡もなく開いて、そこからブラックホール(のようなもの)がでました。
「のようなもの」!
富野の魂100まで・・・。
イデオンはアーリーオーバーマンだったのか。
ただ、ブリュンヒルデの「のようなもの」は吸い込むブラックホールで、イデオンの「のようなもの」は重力場の渦のようなものでした。
ちょっとだけちがいます。


あと、メカ的には、イデオンの千切れた左足が勝手にソロシップに着艦するのが、単なるロケット噴射の部品のようなのに、生物的な意志を感じさせて、やっぱり気持ち悪い。
生物的な意志があるんだけど、昆虫的というか、意志の疎通は出来なさそうな。
一応、ソロシップの中にはイデオン4台分の部品が在るようですが。
イデオンは何故、量産されなかったのか?何故、ソロシップと離れて埋まっていたのか?



パイパー・ルゥは前回、猿人のいる星ではしかにかかりました。
その星でかかったのだろうか?麻疹って言うものが珍しいみたいだったけど。4日で死ぬって言われて、1週間もったのはすごいな。
つーか、異星の麻疹?わけわからん。


あと、前回書き忘れたけど、スター・トレックシリーズだとなるべくその星の現住生物を殺さないように戦うわけだが、(ファースト・スタートレックは映画しか見てないニワカだが)、イデオンの人は自分が助かるためならなんでもするよねー。
ですよねですよねー。
猿人死に過ぎ。



同じ地球人に殺されかけたフォルモッサ・シェリルが、いがみ合っていた異星人のカララに「みんなのいる所に戻りましょう、カララ」というのは、なんだか、百合?と言うのとも違うんだが。
そーいう風に荒れ狂う状況によって人の考えが変わっていったり、一つの人間関係が壊れた後に、新しい関係を欲したりする人間が描かれると、ドラマだねえ〜って。


準光速ミサイルと言う核兵器以上の大量破壊兵器の仕様について。
地球人側にバッフ・クランの母星を知られた場合に、同じ方法で報復を受けるからと、仕様を渋るハルル。武闘派のハルルにして、仕様を渋る兵器。
ギジェが「異星人を全滅させれば報復はありません」とハルルに上申して使用したわけだが。
そのわりに、異星人から先制攻撃されると、「話し合いのチャンスを与えても無視する! なんという凶暴な種族だ!」「こんな星、全滅すればよい!」
おまえはどうしたかったんだ。
第1波で嚇しをかけ、交渉に応じれば二波を撃つつもりはなかったのだろうか?ハルルに対しては詭弁か?
とりあえず、一発目でも充分人死んでるしな。
アジアン軍も民間人を巻き添えにしたけど、ギジェの部下もやりまくったしな。
でも、相手の方が凶暴だって、どっちも言う。あはははははは。



イデオンは面白い。
ブラックホール兵器とか。笑っちゃうしかないです。
言葉のやり取りもイチイチ裏があって面白いし笑える。
ギャグ的な笑いというか、常識が破壊されて、もう、笑っちゃうしかないような笑劇というか。そんな感じ。
たまに、何度か、大富野教信者の会スレで「富野はイデオンで終わった人間」って言われてて、そんなことはないと思ってたんだが。
いやぁ、ロボットアニメの戦闘とかの引出しとか全部出して極限にやってる気がする。
富野がどうこうだけではなくって、この後にロボットアニメを作った人がかわいそうで仕方がない。よく作れたなあ。
いや、イデオンはゲージを振り切りすぎてるから、他の人はテーマを絞って、それなりにドラマを仕立てれば作品にはなるのかな?
そんな感じに、イデオンはヒドイ。やらかしすぎてる。
こーいうやらかしてる感じはとても好きです。
きちんと作ってなくても、やっちゃったー!って言うのはスゴイ楽しい。
セリフもきちんと喋ってなくって、途中で切れたり声が裏返ったりするし、楽しい。
しかも、全部ワザとやっていると言う。



とは言いつつ、声優のギャラの高騰でキャラクターを殺したりと言った事があったそうな。なんだそれは。


たしかに、岡田斗司夫氏の言うように、トミノは妥協しまくっても名作だなあ。
富野由悠季を全部見終わったら、次点の黒澤明を見ようと思ってたけど、クロサワは資金のある優等生タイプだと、岡田氏が言ってたから、そんなに長生きする必要は無いかもしれん。
岡本喜八も好きですが。あと、出崎統かなあ。


外画は言うほど見てない。


つーか、もう、イデオンなんかどうでも良いじゃん。どっかの亜空間に捨てて、イデオンの余った部品でシャトルでも組み立てて難民を装えば良いじゃん。
だめかなあ。
殺し合いモードになっちゃってるからなあ。
バガボンドでもゆってたけど、素人は唯一の武器は死んでも手放さないか。
しかも、無限の力だし。
相手に拾われたらなあ・・・。とか。
ダメだ。
ダメな方向にばっかり!