玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム0024終わりなき詩

音楽と挿入歌の使い方が上手かったので感動しました。
また、ガンダムの終盤らしい感じの大量死亡や新兵器などの盛り上げも上手く使われていたので、感動しました。
天元突破グレンラガンなどのガイナックス作品しかり、21世紀においては「温故知新」の精神でアニメーション製作が行なわれるのだな、という見本のような物ですね。
島本和彦先生は、「自分の言葉で語れ」という事にこだわっていらっしゃいますが、先生自身もパロディー出身であります。
富野由悠季監督の「∀の癒し」においても、野村萬斎を例に取り、「型にはめる事」の重要性を解いています。
その点で、今回のガンダム00はまったく正しい出来であったなあと思う次第なのです。
密度も終盤らしく、濃くてよかったです。
まあ、4クールの真中、と考えると、第2シーズンはどうなるのか?という感じですが、コードギアスのような感じになるのでしょう。
超時空要塞マクロスのようになったら、それはそれで面白いかもしれませんが。


しかし、温故知新の「新」の部分を鑑みてみると、「世界に対して宣戦布告!」とか「影の組織を追うジャーナリスト!」とかの要素があった割には、いささか迫力不足ではありますね。
いや、ドラマとしては充分なのですが。
所詮、ソレスタルビーイングの一個小隊(分隊?)に対して、世界連合軍と言いながら実体はせいぜい一個中隊レベルの新兵器軍が、宣戦布告も政治声明もなく宇宙の片隅で、攻撃する、というだけで最初に広げた風呂敷に比べると寂しい。
アレハンドロ・コーナーも単独犯の域を出ない感じですし。


まあ、制作者によって感情移入用に名前を投与されたキャラクターたちに対して、予定通り感情移入し、定型的なイベントを消化していくことが、あらかじめエンターテインメントコンテンツとして構築された作品に対する正しい楽しみ方なのかなという気がします。
人が死んだら、悲しく思いなさい。
という常識は素晴らしく普遍的なのですね。
というか、
温故知新であるので、見慣れたものと思う私が年をとってもアニメを見ているだけで、若者から見ると自分の人生経験を変えるほどの衝撃なのでしょう。僕にとってのエヴァとか。
ですから、それはよい。
ガンダムシリーズが存続する事がシリーズにとっては一番重要なことなので、まあ、アニメもそろそろ伝統芸能化してくるのだろう。大体、生まれて100年くらい経つのだろうかな?


というか、私自身、もっと狂言とかを見るべきなんだよな。地元なんだから。茂山一門は頑張ってるマジで。
んー、でも、累(かさね)が淵の千秋楽を京都四条南座で見たんだが、ストーリーよりも役者の芸やアドリブが面白さの核だった気がするなあ。
あと、舞台上の歌舞伎役者と、客席の花柳界との文化共有意識の確認作業とか。
まあ、中村橋之助が水を客席にぶっ掛けて、舞妓さんがキャァキャァ言ふのは遊びとしては面白かったよ。
あ、伝統芸能といえば、桂米朝は普通に面白かったです。どこが、というわけではなく、上手かったなあ。
でも、桂枝雀の生前もキレがあって好きだったな。
あと、いとしこいしとかか。


まー、そんな感じです。


つまり、僕は伝統芸能は好きなんだけど、どうやら伝統芸能を継いでいく若手よりも、継ぎ切ってどうでも良くなったり死ぬ直前のジジイの作品が好きなようですよ。
若手育成にはあまり興味がない。


あ、でもりぜるまいんの頃から釘宮理恵を見ていたんだからな。シャナで釘宮病とか言うお前らは遅い。


そーいえば、今日はネーナ・トリニティ出てネーナ。