玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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伝説巨神イデオン27 緊迫の月基地潜行

脚本富田祐弘 絵コンテ演出滝沢敏文 作画監督湖川友謙
あらすじ
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television27.html
今回のテーマは「相同異性体」でありましょう。


まずは、ついに帰ってきた地球とバッフ星の類似点。
しかし、おかしいよなあ。アンドロメダ星雲ソロ星を中心にした直線状に並んでいると言う。
その距離で空間が直線と言う概念が既にわからん。
亜空間航行の時代には宇宙の軸が定まってるのかなあ?時間もこみで。
かといって、スタートレックみたいにタイムパラドックスネタで入れ替わったり生き返ったりされてもテーマはぶれるけど。
そんで、バッフ・クランの母星と地球に共通して降り注ぐ謎の流星。謎だ。
成分とか。
たぶん、ソロ星から飛んできている。明らかに光速よりも遅いので、数億年かけて飛んできてるんだろうが。
直線上の惑星に対して、二百五十万光年の距離を、途中の星とかに引っかからずに同時に到着できる物か????
いや、数を撃ってるからできるか。宇宙もそんなに混雑してないのカー。
あるいは、全宇宙の配置がイデによって作られたゲーム的世界だったりして。ゼビウスかよ。
っていうか、隕石って荒っぽすぎる。
ガミラスか。
滅ぼす気か。電波でいいのに。


そんで、地球の軍部と科学アカデミーの対立はバッフ・クランにも在る。
が、少し違う所は地球はどうやら絶対民主制のガンダムのような世界で、軍部と科学アカデミーは官僚的縄張り意識で敵対しているが、バッフ・クランではズオゥ大帝の独裁を打破するために暫定的に軍部と科学アカデミーが手を組みつつあると言う。
同じようなレベルで同じような組織があるが、微妙に違うっていうのがお互いを敵視させるのだろうか?



そんで、まあ、今回の核はやっぱり朴念仁の科学者フォルモッサ・シェリルが、科学アカデミーのキラニン・コルボックと共にイデの秘密を解く仕事をしていく中で、ほのかな恋心、そして別れ。
これも似ているもの同士が惹かれあうという構造ですね。
というか、ソロ星科学庁の生き残りはシェリルだけだったので、やっと話の合う男と出会えたという安堵感も在ったのだろう。コスモは科学庁のユウキ博士の息子だが速攻で戦闘要員になったしなあ。
最近はカララと微妙な女同士の打ち解け方をしていたのだが、やっぱり基本的にシェリルは孤独な女性だったわけで。
そこに、科学が分かり、かつ、理性的に話が通じて、その上、真理を探求する熱意と組織の枠を越えた行動力と勇気、そして正義感のある男が現れて、惚れないわけが無い。
その二人を見ていたジョリバは「朴念仁が浮かれてやがる」といったのだが、ジョリバは軍人だが、技術系軍属である。
彼にだってイデの秘密が解き明かされる興奮が無いわけがない。イデオンのレーダーを開発した男だし。ただ、それがシェリルと新参者の男の間の共感になってしまうとちょっとした嫉妬心から悪口も出るだろう。



で、コルボックはムーンランド地球人に撃たれて死ぬ。ジョリバが警備を怠ったと言うわけでもないだろう。
ムーンランドの地球人はバッフ・クランといきなり戦闘になったために、地球軍本部に「オキナワ」のような扱いをされた。
これは地球本国や、いままでの植民星とソロシップとの相同関係にもなっているんだが。ムーンランドの人たちにはイデオンのような寄りかかる物がコンピューター・グロリアだった。
それがグロリアをいじっているコルボックを問答無用で射殺するという狂気につながったのだろうが、狂気と言うほどの感じもなく、「こういう状況に置かれたら人はこうなるだろうし、実際こうなってきたよね。人の歴史は」という自然さが本当に怖い。


そんで、ジョリバとシェリルはからくもソロシップにデータの一部を持って帰り着くことが出来たが、シェリルさんの取り乱し振りのセリフの構造と、声の演技と、シェリルの体から力が抜けていく作画の演技が、素晴らしく肉体感覚がある。こういう興奮と同時の抑鬱状態は僕も共感できるが。
アニメでやるとはすごい・・・。
それで、倒れたシェリルの代わりにイデの解析データの説明を引き継ぐジョリバも男らしく頼りになる。
もしかしたら、シェリルとコルボックとの三角関係だったりして?
そういう男の気の張り方というのは生々しくてステキだ。
で、イデは無限力で、数億人もの精神をイデオナイトの発生するバリアーの空間に封じ込めたモノ。
イデは子どもの防衛本能に反応して目覚めたが、自我に目覚めきったら独立して宇宙を破壊するかもしれない・・・。
という推理がなされる。
そういうものすごく「えすえふ設定!」と言うものをコルボックの死を中心にした男女の心情の動きをオブラートにする事でただの説明ではなく、芝居にしているのが本当に見てて心地がよい。
設定が見たいんじゃなくって、設定を受け止めるキャラクターたちが見たいんだからな。
駄目押しに流星は良きものか、悪しきものか、という雰囲気演出まであり。
たまらん。


あ、あと、ダラム・ズバに見捨てられたギジェ・ザラルもソロシップと相同的な存在になったのだなあ。




個人的に、僕も創作をしたいなーって思ってるんですけど。
僕の脳内妹を助ける宇宙人執事がまさに、ロボットの構造材中の微小空間に巣くう精神群体。
ギャボーッ!

http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070804/1186243593
11年前の事故で頭令兄妹の命を奪った罪滅ぼしに、体を再生させたり面倒を見たりする。

マイクロブラックホール遊星系に住む幽子生命体ピトリス星人のうち、下層階級のルナル人という民族がスケープゴートとして地球にのこされたもの。

体はイスラエル製の要人暗殺及びテロ活動鎮圧用の人型ロボットのプロトタイプを黙ってもらってきたもの。理由は頑丈だから。ホームレスの死体から奪った顔の皮を被っている。ファイバードのパクリ。

ピトリス星人は最初から素粒子生物だったわけではなく、母星がブラックホール化するときまで文明を存続させて爆縮の瞬間に非難せず惑星上に残った気が変になったものたちが不思議宇宙技術で自らの存在を変化させて亜光速のマイクロブラックホールのほとんど表面を周回する謎空間にコロニーを作って生きていると言う設定を考えてたんだが、ビッグバンの時に分化した謎次元の住人でもいいかもしんない。

重力波を基礎エネルギー源とする謎生態圏の生物で、地球や太陽の周りにいるだけで飢えない。。

レイ自体は黒色遊星連邦の中のごく一部の人口で本星にはまだまだたくさんの宇宙人がいて今も宇宙のどこかをさまよっている。

レイ国全体の人口は大体40兆個体くらい。

他のしもべにも数十兆の宇宙人が潜伏している。

何故彼らが頭令兄妹のために本星からワンウェイチケットで地球に滞在しているんかというと地球到達時に事故で頭令兄妹にひどい事をしてしまい、重傷を負わせてしまったから。ウルトラマン的理屈。

そのうえ性質の悪い事に彼らは自分が微小生物なので死滅した頭令兄妹の細胞一つ一つを1個の知的生命体と勘違いして大量虐殺を犯してしまったと勝手に思い込んでしまった。

だからして、彼らが頭令兄妹にたいして隷属するわけは戦後日本人の自虐史観が極限まで高まったような気が変なレベルにまで達した内罰思考的律儀さのせいだったりする。

事後保障のために人身御供たちの国を一つ作って移住させている。

数百億年もの間文明をぬるく存続してきた後遺症からか、とても優しく人を傷つける事に臆病な国民性。

そういうわけでものすごい超能力を持っていても人間(やその他の高等生物と宇宙人が認識したもの)に攻撃を加えることはできない。

相手のほっぺたの細胞が潰れただけでひどくショックを受ける。

でも根が単純な上にそらの言う事には絶対服従なので2話のように知らずに他人に危害を加えさせられる事もある。

融通は利かないが、騙されやすい。

脳内設定で、脳内世界の現実の宇宙人なのだが、無意識でイデオンをパクっていた?
ゲェーッ!
今まで自覚が無かったーッ!
ウルトラマン+ナノセイバー+3001年くらいの気持ちだったんですけど。
まー、イデオンも見た目ウルトラセブンなのだが。
やべぇー。
いや、まあ、流行の執事キャラというキャラ付けはイデオンとは違うと思うんだけど、ウーム。


あと、自分が守るべき範囲、家族・同族とする範囲とは何だ?
血縁か、組織か、遺伝子か、文化か、好き嫌いか、知能指数か、美醜か、偶然か?
そういう命題も、僕が描きたいな、と思っていたものです。



でも、富野が先にやってた。
うえーーーーーーーーーーーん!勝てるわけないわーーーーーーー!
いや、こんな僕だからこそ、富野喜幸と波長が合った、と言うことも言えるか?




しかし僕でさえ、創作意欲に打撃を受けるのだから、クリエイターの人のショックはいかばかりか。
藤子・F・不二雄の建設巨神イエオンとか。
パロディーにするしかなかったのか?
でも、古典SFにはイデオン程度のアイディアはいっぱい在るんじゃないか?
と、大して読んだ事がないので無責任に言う。
いや、アイディアよりもやっぱり芝居の見せ方を評価したいねえ。


というわけで、うちの妹はすごく可愛いから、ぼくは勝ってると思います。
と、ぬけぬけと言わせてもらう!ブログの醍醐味だ。
負けたーと思うまでー。にんげーんは負けーないー。
宇宙ー全体よーりもー広くーて深いモーノー
それはーひとりのー
人間のーこーこーろーおー