玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動武闘伝Gガンダム第31話ピエロの幻惑!怒れガンダムマックスター

あらすじ
http://douga.nifty.com/cs/catalog/douga_story/catalog_20430112031_2.htm
えっと、おこがましくも誇らしく、この話を含むいくつかの話について、

Gガンダムに実は富野監督も参加していたという噂はグダさんも聞いたことがあると思います。

自分はGガンダムの謎のコンテマン『井上草二』が富野御大なのではないかと

思っているのですが、

かなしかな、私には富野コンテを見分けるだけの富野経験がありません。

グダさんの目から見てどうでしょうか

http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20080426/1209214736

という、依頼を受けました。
べ、別に、リスリスさんのために見たわけじゃないんだからね!
この話は、本放送の時に見逃して、他の和数に比べてみた回数が少ないので、見たのです。
っていうカ、より抜きで見るつもりが、この後のGガンダムって外せない話ばかりだ!
うーん。新シャッフル同盟メンバーとの初対決も見ておくべきだったか?


というわけで、今回の話が富野由悠季の手によるものかどうか、と言う観点で見て見ましょう。
今回はわりと脇役の話で、ドモンはなにもしないので、そーいうオタッキーな所の興味で楽しむのも面白いでしょう。
ただ、僕はアニメの完成品を見るだけですし、脚本の桶谷顕さん、演出の吉本毅さんの作風を熟知しているわけでもないので、印象でしかありません。
っていうか、人生自体が印象です。

  1. トミノっぽいと思ったところ!

1.複数の人間がいる場面で、1人か2人の芝居を描くときにも、他のキャラクターがフレームの中にいる(後姿だったり、一部分だったり)
2.メインの芝居をしている後で、小芝居をしていたりする:例、ぼんやりしているドモンについて、物影で香港の姉弟がこそこそ話していると、ドモンがいつのまにかそれを聞きとがめていたりと言うユーモアシーン。(音声による立体感);話者の話を隣で聞いているキャラの表情の芝居
3.コロニー行きの切符を手に入れる為に、地球が混乱している所
4.テロ
5.ママンに連れられていた時のチボデーの坊ちゃんぶり
6.一部分だけ、とか、スライド移動で動画枚数を減らしている感じ。
7.作画が良いわけではない。(Gガンダムなので、メリハリが利いていて、良い所はすごく良い)
8.ガンダムの常識を覆すデザインのガンダムファイターとモビルファイター
9.場面転換が比較的多い。(回想や、時間と場所の移動)

  1. トミーノっぽくないと思ったところ!

1.キャラクターが単純な横並びになっている構図が少々あった。
2.チボデー・クロケットはトラウマには悩むが、マザコンである事は恥じない
3.敵がチボデーの過去をハッキングして、それをチボデーギャルズが逆探知するというサイバー展開
4。主人公が活躍しない。
5.映像の原則に反してガンダムマックスターがバーニングパンチで敵をやっつける時に、下手からパンチをする。(ギリギリ逆転と言う感じ?でも無かった?まー、チボデーってシャッフルの中では弱い方かも知れんし、弱い敵には強いって言う感じ?)

  1. 出崎統っぽいと思ったところ!

1.敵がピエロ。サーカスショーの場面。
2.チボデーがシャドーボクシングをしていた時に、汗が拳の前に飛ぶ
3.敵の顔が特殊効果(波ガラスですか?よくしらない)で、歪んだりする幻想シーン
4.太陽光の映りこみとかの特殊効果も
5.最後に敵のピエロの仮面が落ちて割れるが素顔を見せないイメージ演出。っていうか、元は仮面じゃなくて化粧なのに、最後に仮面にしてしまうイメージ優先演出。
6.ドモンがいきなり登場して1アクションしてから、登場理由(チボデーギャルズに呼ばれた)を述べる、逆転演出。
7.チボデーがマザコン(っていうか、親父は?最初からいない)
8.チボデー192センチ、ドモン・カッシュ180センチ、レイン・ミカムラ167センチと言う身長設定の割に、女がでかい!足が長い!スーパーモデルか!(ま、これは他の話数でもテキトーだが)
9.今回のドモンは完璧に脇役で、むしろレインがメイン。(レインに間接的に「チボデーを助けてやれ」と言ったという見方もできるが)レインはドクターとしてチボデーに歌を歌ってセラピーをした。が、ガンダムファイトの最中では、レインはドモンを気にした後、チボデーギャルズに「私はネオジャパンのクルー。あなたたちが何とかしなさい」っていう。女同士のやり取りがクール。あと、レインがドモンに惚れてるっぽいところ。
10.ギャルズの「合唱」でチボデーが正気に!
11.行方不明のママから、チボデーギャルズが4人のママに!
12.「シャリー、キャス、バニー、ジャネット。 そうか、今ではお前達がママのかわりを… 冗談じゃねぇ!お前達に、坊や扱いされて、たまるかぁぁ!」チボデーパワーアップ!
13.「よくも今まで俺の古傷をいじくってくれたな! 覚悟しろぉぉー! 行くぜぇー! これが本物のぉ! バーニングパンチだぁ!」ボッコーン!「どうした… もう一度笑ってみなよ…」怒りと暴力の描写。
14.「よぉぉし! この調子で必ず優勝してやるぜぇ! 4人のママのためにもな!」擬似家族?


正直、総合的には富野よりは出崎っぽい印象でしたが・・・。
いや、いくらなんでも、それはないですよね。
あ、演出の吉本氏は出崎監督と白鯨伝説(演出)とか『おにいさまへ…』(制作進行)で共演してましたね。
じゃー、そこらへんの流れですね。
うーん。
これでいいのか?
吉本氏はほかにもいろいろやってるみたいなので、出崎の弟子筋かと言うと、よく知りません。


うーん?読み返してみると、大まかに言ってしまえば、脚本はあまり富野ではなく、セリフの要素と演出的な部分は出崎臭くて、構成や組み立てのような部分がトミノっぽかったので、絵コンテが富野である可能性は無きにしも非ず。ですが、それほどはっきりと富野というわけでもなく・・・。
と言う感じでした。


アニメとしては、過去の回想とか敵の罠とか、場面展開が多かった割に伏線の張り方が分かりやすくて、すっきりとしたので面白かったです。




余談。
ジョルジュのかませ犬ッぷりが!ジョルジュ!いいのかそれで!