玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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GUNDAM EVOLVE../ Α-ガンダムイボルブアルファ−2

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20080619/1213853589
id:masashichan グラサンについて。その後グラサンを外したってことは、そこらへんの葛藤は乗り越えたってことかな

ナナイの胸に顔をうずめる事ができる程度には大人に成りましたね。寝言は治らずにグラスを投げられたりしますが。
ナナイは最後はマジで大佐のために泣いてくれてよかったなあ。
大佐は母がどうとか妹がどうとか言ってましたが。


■EVOLVE../13
(作品原典:「機動戦士Zガンダム」)
 エゥーゴによる大気圏外からの「ジャブロー強襲作戦」に臨んだティターンズのMSパイロット“ジョナサン”は、作戦開始直前に、一通のマイクロチップを受け取っていた。そこに記録されていたのは、「カンパニー」の総帥でもある父からのメッセージだった・・・。機動戦士Zガンダムを、別の視点から描くアナザーストーリー。
EVOLVE../13 監督・絵コンテ:米たにヨシトモ/ストーリー:近藤英明/キャラクターデザイン:坂井久太/デザインワークス:カトキハジメ
ジョナサン:櫻井孝宏


米たにヨシトモ監督どうしちゃったんですか。
そんな、ラップみたいなものを見せられても嬉しくないし。っていうか、そんなに全天周モニター全体にオヤジのメッセージビデオが開くのとか、不愉快極まりないな。
そんな、CGならではの表現のための表現は見たくない。マラサイがネモをタコ殴りにするだけで面白いのに。オヤジの浪花節人情とかな。
あと、僕はティターンズの地球降下作戦について、
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20060305/1141505097
という見方をしています。だから、ティターンズが核で死ぬ囮って言うのは、違うんじゃないかと思ったんだが。
ジョナサンは純正のティターンズというよりはライラのような宇宙出身の臨時ティターンズだったのかなあ?
カンパニーの父親は「ジョナサンの兄は地球が好きすぎたから始末した」って言ってたし、カンパニーはスペースノイドの組織か?
そこらへんはちょっと分かりにくかった。臨時雇いが当時の最新鋭機のマラサイに乗るのもなあ。
マラサイの脱出ポッドは大気圏突入頑張った!
ガンダムはあんな四角四面の形ですごいよな。



■EVOLVE../14
(作品原典:「武者頑駄無」)
 魔殺駆率いる武者軍団vs武者頑駄無!痛快無比のアクション作品。そして、「光の鎧(よろい)」を巡る2人の戦いの結末は!?悪い武者たちの略奪に苦しめられる民を守れ!超豪華ハイクォリティー版、武者頑駄無!!
EVOLVE../14 監督:鈴木健一/絵コンテ:米たにヨシトモ/ストーリー:堀口大明神/キャラクターデザイン:一式まさと
武者頑駄無檜山修之/子どもガンダム頑助:渡辺久美子



むしろ、こっちが米たにヨシトモだった。勇者檜山だし。
武者ガンダムは、勝つまで負けないんだああああああああああああっ!!!!」
「ま、まさか、お前が大将軍に選ばれたものだったのかあああああああっ!!!!!」
ドギャーン!
CGのリアルさではなく、派手派手しさを追求している方が好きかな。(その割に、散った火花がちゃんと地面にぶつかって放物線だったりする。)
ギャグマンガ的表現を使う事でテンポや構図が見やすく決まっているし、間や過程をすっ飛ばして短編の密度を高め、リアル目のイボルブよりも物語の起承転結がキッチリ入っているという皮肉。
子供向け表現が一番わかりやすくおもしろかった。
僕が子どもっぽいだけ?
武者列伝は武者七人衆編とは似ているようで違う?武者列伝の元ネタはあまり知らないんだが。
時代的には∀ガンダムの後なので、SDガンダムフォースも見るべきだな。
鎧の肩の大袖状のパーツが、盾と言うよりは確実にアクティブバインダーになっててカッコよかったっす。



■EVOLVE../15
(作品原典:「機動戦士ガンダム」)
 本DVDのための完全新作。TV版「機動戦士ガンダム」 第39話をモチーフに、アニメルックなフル3DCGで再現!!アムロは自身のニュータイプ性の発現と、機体性能のギャップに苦悩していた・・・。劇場版では描かれなかった、1stガンダムストーリー上の重要なエッセンスが凝縮されたTV版第39話を、再び描く!
EVOLVE../15 監督:百瀬慶一/絵コンテ:奥山 潔/キャラクターデザイン:椿 春雨


やっぱり、リアルなCGは苦手です。
そもそも、この予算でリアルは無理なんです!結果的に、テレビゲームの劣化版のような印象になっちゃう!
具体的に言うと、ガンダムが逃げ込んだ暗礁空域の岩が四角四面すぎてつまらない。
さらにいえば、ブラウ・ブロのメガ粒子砲がその岩を砕くのだが、砕かれた岩の爆発がぴたっと止まる。そこまで岩自体の重力は強くないだろ!アホか!自重で再集合するにしてもぴたっと静止するわけ無い。
まあね、破片同士が隣の岩にぶつかってブラウン運動をするとかいう描写になったらデータ量がアホみたいに増えるから、無理なんでしょう。だから、他の岩にぶつかる前に爆発した破片がぴたっと止まる。
リアルな絵柄で物理法則に反するのは気持ち悪い。
手書きの絵だったら、爆発したんだ―!っていう雰囲気だけで描き逃げる事が出来ただろうに、CGは全てを制御下に置かないと動けないのか?
破片を一気にフレームの外に吹き飛ばしてデータを消す、とか言う手法は無理ですかね?




ガンダムエースに載ってたデザイン画のアレンジはカッコいいと思ったんですけど。
うーん。
なんか、リアルっぽくカッコいい絵作りをしようとしたせいか、せっかくのデザインが影に成っていたりロングだったりしてほとんどはっきり見えん。そういうわけで、デザインしなおしたのに、テレビ版のイメージで脳内補正しちゃう。
もっと自信を持て!見せろ!
キャラクターのCGの密度も中途半端に低いんで、見せられなかったのかなあ?
THE IDOLM@STERとかはデータとしてはヘッポコなのに、シンボル化と萌えしぐさの選別によって上手く見せているのだが、イボルブの場合は線引きが上手くいっていないのかも。
顔はマンガっぽいのに、妙に耳や鼻の穴のディテールが細かかったり。
シャアの赤鬼みたいな新デザインはどうかと思ったが、ララァが真中分けじゃなくて、衣装に寒色系の模様を入れたのは肌と髪の黒さを引き立たせてエロイと思った。アムロの顔がブラウブロをやっつける時に安彦調のアップになるのがカッコよかった。


動き的にも、マクロスフロンティアよりもさらに速すぎて、遠すぎてCG酔いをする前に見る気をなくした。
だって、戦いに意図が感じられないままに漫然と撃ち合いをするんだもん。
そりゃあ、高速戦闘がカッコいいって言う感性は認めますけど・・・。それにしたってメリハリが欲しいな。
せめて、高速戦闘なら高速戦闘だけを見せる、と言うだけのカットとして、撃ち合いの時間は1/5にして欲しかった。飽きた。音楽も退屈だったし。
本編が終わった後のエンディングの渡辺岳夫ガンダム曲の方がワクワクすると言うのは、どうなんでしょうね!


ガンダムのロケット噴射の飛行機雲というか残留物をブラウ・ブロのビームが完璧に打ち抜くのは貴例だったし、アイディアも良いとおもった。
意図が見える戦いは好きだ。


僕はリアルな戦闘行為にはあまり興味が無いのかもな。実際の戦闘は作業でしょうから。


シャリア・ブルの小山力也氏は上品かつ力強くて非常に良かった。
古谷徹さんも池田秀一氏も潘恵子さんも銀河万丈氏も良かったなあ。
テレビ版のセリフがそのままの所も良い。
やっぱり、そういう生っぽさが好きなんだねえ。
欲を言えば、セイラさんやカイさんもいっぱい喋ったらブラウ・ブロの恐ろしさに混乱する恐ろしさと、それを突き抜けるガンダムの強さというドラマが発生しただろうに、ホワイトベースガンキャノンが置物でしかなかったのは残念。
あと、僕はヒロインでも悪女でもなく、ただの脇役として死んでいくシムス中尉がやシドレ曹長が好きなので、しゃべって欲しかった。
今調べたら、シドレ曹長は男と言う設定だったのか!なんだ、男か。


というわけで、画期的なCGアニメシリーズを見て、結局は人の意図(スタッフ、キャラクター、双方)が見たい、という生々しさを求めている自分を再発見したのでした。