玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ターンエーガンダム1〜4追記

なんとなく面白いから、あまりツッコミどころがないと書いたが、それでも細かく見たら色々とあるよなあ。
深いし。
全体的には優しいけど、部分では深い。
今回は序盤ということも在るので、各話感想というよりは総論的にざっと書きまする。


えっと、ノックスにムーンレィスが降下した翌日にグエンを中心にした諸侯と、アジ大佐とフィルとハリー・オードなどのムーンレイス高官の会議が開かれたのだが。
明らかにエイジアやガリアや中東から来たような人種や服装の人が来てた。
昨日の今日で早いな!
ボストニア城のパーティーに来ていたんだろうか?イングレッサ・ミリシャの結成パーティーだったから、それを見に来てたのかなあ?ムーンレィス目当てでもないか?
ボルジャーノ公は来てないが、ルジャーナからは外務次官レベルの人が来てたのかな?


ビシニティの庶民の人はいっぱいモブがいたから描いた人は偉いなーって思ったら∀ガンダムデザインズに載ってましたね。あきまんすげー。


ポゥが発砲したのは複葉機の事がわかんなかったからかも?プロペラ機でもムーンレイスから見て、「もしエンジンが核融合炉で、自爆されたらどうしよう」っていう発想があったのか?
ヒゲのビームライフルが拍車をかけたって言うことはあるよね。そりゃー狂乱するわ。
ヒゲガンダムは2回ビームライフルをウォドムに向って発砲したんだが、なんでロランはキースに「1度しか撃ってないよ」とか嘘を言うの?覚えてないだけ?アホだから?オートマチックだからなあ。ロランも混乱してる。
ハイム家に当たった流れ弾はウォドムが撃った迎撃ミサイルみたいだな。ヒゲのビームが当たったわけではないが、半分はヒゲのせいだ。ヒゲめー!
つーか、ポゥは近距離の敵迎撃や弾幕防御のためにいちいち射程が長いものを撃つなよ。練度が低い。
バッフ・クランはまだ撃ったときは当てる意図をもって撃ってたが。ポゥの起した被害は流れ弾の方が多い。誤爆だなあ。アフガン・イラク戦争よりも前に誤爆アニメです。イスラエル紛争をモデルにしてるからなあ。
ディアナカウンターが占領地の周りに早速フェンスを張ったりとかなあ。


ウォドムがヒゲの反応を感知したのは、ヒゲが動いたせいじゃなくて、ビームライフルが起動してから。
ビームライフルのメガ粒子縮退反応を感知したって言うことはミノフスキー粒子反応=モビルスーツ反応なのか?
ヒゲはウォドムとウァッドをカメラで見てモビルスーツと識別した。どっちが高性能か?
ヒゲのインターフェースが英語で本当に良かった。しかし、SDガンダムムシャジェネレーションでヒゲが復活したときは日本風の国で扱われてたから、ブレンパワードみたいに乗り手の言語を識別するのだろうか?サイココミュニケーションインターフェースも極限まで進化した機体なら、あるよね。
ヒゲにはかなり高度な人工知能が積んであると思うんだが、アリスみたいな変なポエムを言わないで、寡黙にパイロットをさり気なく導くのが男らしくてカッコいいぜ。チンポロボだし。


っていうか、シドじいさんのせいで皆がヒゲという。シドさん!ヒゲ人形とか。ひどいなあ。視聴者だけでなく作中人物にまで。
まあ、ヒゲがなかったら「この機械人形はチンポがあるんですよ」ってなって、ミリシャのチンポ人形と一年間呼ばれる危険性も在ったから、ヒゲのおかげ。
チークガードなんだが、シド・ミードは「ガンダムの角を下に動かしてヒゲにしたら面白いかなー」というアイディアだったらしい。
マスターグレードのヒゲの横顔で、ヒゲがメインカメラを隠しているのはカッコ悪いなーって思ってたが、ヒゲのナノ構造を考えたらヒゲ自体も自立運動してピコピコ動く方が自然かな。企画の堀口滋氏も

堀口 昔のアニメは、作画するアニメーターによってもメカのシルエットが変わったりしていたわけですが、今のアニメは設定の精度やメカ作画の技術があがったことで、そういうことはなくなりました。そこで、逆に設定にある程度の幅を持たせることで、シルエットにゆらぎを持たせられないか、と考えたんです。洋服が風に吹かれたりすることでシルエットは変化するというイメージですね。脚部のスラスターベーンは、そこから生まれたアイデアです。ベーンが飛び出せば脚が太く見え、収納されていれば細く見える。そういうギミックを設定段階に盛り込むことで、たとえばいざというときの戦闘シーンでは脚が太く変化しているなど、作画や演出でシチュエーションに応じたメカとしての表情を出せる工夫ができるようなコンセプトを盛り込みたかったんです。これは手書きのアニメのならではの発想で、CGアニメならこうは考えなかったでしょうね。

っていう。


しかし、∀って作画的には美少女アニメよりはシンプルで簡単ってよく言われるから、そうかと思っていたが、やっぱりメカ作画はスゲエ。
それから前述のカメラの滑らかな動き、凝った構図、凝ってるというかフレキシブルに意図を伝えてくるフレーミング、それで人物作画が豊かな芝居をしてる。名作劇場っぽく影は少ないが、Vガンダムよりは影がついててアメリアの夏の光線が自然。
∀の作画ってすごいと思ったな。
名作劇場というには富野っぽく中割の枚数が少ないんだが、それはそれで。中割が少なくて芝居が急いだ感じなのは、それで落第って言うんじゃなくって、そこに予算があったら100点が120点になっただろうなーって言うのがわかりやすいからそう思うんだな。TVの尺の問題も在るか。
テレビ版からかなり詰め込みっぽいのだが、映画はどうか?


キエル・ハイムってカテジナさんっぽいんだよな。社会に出る欲求が強い所とか。
でも、カテジナ・ルースに比べるとキエルさんって強かでしなやかなんだな。現実逃避をするな母親を持て余してるようなところもあるけど、カテジナみたいにキレたりしないでそれなりに面倒も見てる。
カテジナはクロノクルに入れ込みすぎてたが、キエルさんはグエンからハリーに乗り換えます。そういう女性のふしだらさと言うのは人間としての強さか?


絵の作り方が風と共に去りぬに似てるって書いたが、

──試写で拝見した直後に、内輪で映画の『風と共に去りぬ』みたいに話がバンバン進むねって話をしたんですよ。あの映画は、最初に結婚しますって言ったあと、最初の旦那が死にましたって2分ぐらいでどんどん話が進んで、テレビ放映だと予告編かと思うくらいなんですが、そういうタイプの映画ですよね。

富野 それほど正確には覚えていないんですが、3年ぐらい前、ちょうど『ターンA』の始まる頃に『風と共に去りぬ』はテレビで全部観まして、編集作業をする上ではかなり意識をしましたね。だけど、それでクラシックにのめり込んだら怖いな、とも思いましたね。手法というものは、うかつに真似をするとそれが臭うときがあるので、本当に気をつけました。
http://web.archive.org/web/20011231000226/http://www.turn-a-gundam.net/feature/tomino/07.html

と、氷川竜介さんと藤津亮太さんのインタビューであったから、やっぱりそうなのねー。


しかし、ガンダムの事に成るとスラスラ考えてすらすら読めるのに、実生活での事だと脳が詰まった感じがするって言うのは困ったことだねえ。