玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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∀ガンダム第七話貴婦人修行

脚本・浅川美也 絵コンテ・森邦宏 演出・森邦宏 作画監督佐久間信一
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pastel/3829/words07_TurnA.html
http://www.turn-a-gundam.net/story/07.html

ターンAガンダムってなんなの?ふざけてんの?
こんどはロラン・セアックが女装してパーティーに出るギャグ話。
ロランは炭鉱労働者で地味に喧嘩が強く、わりとガタイがいいのだが。美女になっちゃった!なんだよこれ。
ドレスのデザインが男をうまく隠して女を強調してるからなー。あきまんデザインはともかく、グェン・サード・ラインフォードのガールフレンド用のストックの中に女装専用ドレスがあったとも思いにくいので、やっぱりこの日のために、こんなこともあろうかと、いつかは着せようと思っていとしいローラのために特注したんだろうなあ。
ガ・ガチホモだこいつ。はやくなんとかしないと。
ソシエ・ハイムもロランの運転手服をかっこよく仕立て直させたりしてたらしいし、今回はキエル・ハイムさんがロランに貴婦人修行をさせて張り切る。
ロランはみんなのおもちゃですね。
かわいいからなー。
しかも、おもちゃにされながらロランは「キエルお嬢様と二人っきりになれて嬉しい」っていう。天然ですね!適材適所。
男の子が抑圧されていた女の子の振る舞いをお嬢様に押し付けられる、とか、女性が社会進出しているという風に社長がアピールするためのお飾りとしての女性パイロット、と見せかけてホモが恋人の女装を見たいだけ?という風刺的な意図として読まれたり、そのように表現したくなってしまう題材だが、それはそれとして、ロランがかわいいし、声色を使ったりしてそれなりに楽しげで見てて面白い、っていうのは面白い書き方だなあ。
あ、あと、ロランに言うことを聞かせることで、ディアナカウンター侵攻からずっと凹んでいたキエルさんが久しぶりに大声で笑ったりするっていう癒しにもなってるって言うのは抑えておきたい。
女装美少年は癒しになるんだねえ。
人形ロールプレイングでヒーリングっていう精神医学もあるらしいし。
それだけでもディアナ・ソレル閣下のパーティーって言う思いつきは成功といって良いでしょう。ディアナ様かわいいなあ。地球から月を見上げて踊りながら「パーティーをしましょう」だからなー。
たまらん。
ディアナ様は目にハイライトがなくて何を考えているかわからんというのを狙ったデザインだけど、レイプ目少女というには元気すぎる。でも、人口冬眠とかはされてるねー。
それはある意味レイプだけど、それはそれとして、できることもありますよー。って。そういうディアナ様は愛せるな。



ムーンレィスの奥様たちって言うのはディアナカウンターの幹部の奥様方なのだろうか?
交渉はグダグダになったので、ディアナ様、ミラン執政官、親衛隊のハリー・オード、ディアナカウンターの軍人、過激派のフィル、っていう風に窓口がばらばらになっている印象?


今回を見直すまで、アジ大佐の他にもフィル・アッカマン大尉の上にソレイユのディアナカウンターの佐官が残ってるということを忘れていたぞ。
居たんだ。上司。全然印象になかった。
というか、メインキャラクターが印象的なんだが、いまいち、それ以外の脇役のディアナカウンターやムーンレイス帰還民の構成がわからんなあ。

服装はなんか宇宙っぽさを狙いすぎててどうかなーって思った。月の人がそこまで月とか宇宙をアピールするだろうか?
まー、ねー?レトロフューチャーがムーンレイスではあるんだけど。後半に出てきた運河人のハワイっぽさとかゲンガナム市民のニューヨーカーっぽい服装のほうが自然にこなれていて好きかなーって思った。
安田朗氏はかなり20世紀初頭の資料を集めてターンエーガンダムの服を作ったらしいが。
今回のドレスはレトロフューチャーっていう記号に乗りすぎて流した服だなー。まー、あきまんデザインっていうだけじゃなくてアニメーターさんか演出さんのラフ画から起こしたらしいけど。
ディアナ様の軍服やハリー・オードの制服はさすがにキラーデザインですが。
キエルお嬢様のドレスもかなり気合の入ったデザインとか宝石だった気がするけど、あんまりアップの絵や注目の場面がなかったのは残念。
ハリーの阪神スズメバチはかっこいいと思うぞ。ただ、それが他のムーンレイスの変な宇宙ルックと一緒に出ることで、視聴者的にも地球人的にも「変」に十把一絡げにされたよーな気がする。
ディアナ様のエキゾチックな女王様ルックは最高です。化粧がいつもよりも気合が入ってるのも。ああああー。


で、肝心のダンスシーンですが。
グエンがワルツの回転にあわせて3回パンしたり、キラキラ光の中でハリー中尉とローラ・ローラが踊りつつ会話で戦ったり、ごく普通のトランスベスタイト主人公が上流階級のダンスパーティーで事件を起こしたりって言うのは、風とともに去りぬっていうよりはベルサイユのばらとか出崎統アニメっぽかったぞ。
演出絵コンテの森邦宏さんは妙に出崎っぽいGガンダムにも参加した人。


あと、やっぱり菅野よう子の音楽が良いなあ〜。
かなり変なSFをしているのだが、音楽の気分でまあいいかーって納得してしまったり、あとBGMだが、ボストニア城で普通に演奏されていてもおかしくない音楽って言うのはよい。


そういうふうに芝居とか人間ドラマがおもしろいのに、律儀に1話に1回はガンダム戦闘を描くのがターンエーだなー。第1話こそガンダムは出なかったが。ターンエーは復活した後1話毎にいろんなことができるようになってレベルアップしてたまらん。バンク戦闘っぽくないんだよなー。
今回のヒゲガンダムは女性をエスコートした。器用だ。自動運転で。
しかし、悪漢をつぶさないようにして逃がしてしまう。まだまだかー。