玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

機動戦士ガンダム00 202ツインドライヴ(←ヴっていうのがアニメっぽくて良いよな)

おもしろかったですよー。
先週は構図がクソツマンネーとか書きましたけど、グダちんのブログゥは想念のゴミ捨て場なので、一度クソツマンネーという感情をネットに吐き捨てた後は、もう、クソツマンネーとは思わないのだ!
喉元過ぎれば、なんとやら!
というか、グダちんは内罰的で社会不安障害なので、「ネットでクソツマンネーとか書いたら、読んだ人の気分を害してしまった」という罪の意識から、むしろ面白がるにはどうしたらいいのかという考えを1週間しました。
今では「機動戦士ガンダムさん」も雑誌のレベルに応じた箸休めとしては適していると思っているので、そんなに酷いものだとは思っていませんよ。富野対談がレベルを上げすぎなんです。あの対談は中央公論とかに載ってるのよりも正鵠を射ようとしているというか、雑誌の特異点
トミノの話はこれくらいとしてだな。



ガンダム00の構図が同じような物の使いまわしで芝居としてはどうなんだクソツマンネーという気持ちがあったのだが、1週間理由を考えた。
あれだ。ガンダムの主役はガンダムなので、ガンダムの活躍シーンの構図を一生懸命考えればいいのであって、ガンダムの周りの

人の芝居は見やすい構図にした方がいい。
という判断は正しい。
スーパーロボット大戦とかA.C.E.でもロボットはグリグリ動くけど、人物が出るインターミッションはカッチリしたアイコン同士の会話だからね。スパロボ世代のガンダムは、世界名作劇場の尻尾だった頃((母をたずねて三千里を一生懸命作っても高畑勲の名前が売れなかったことに憤ったトミノはオリジナルのガンダムを作り、高畑宮崎駿ジブリを作った)〉のガンダムとは違うさ。


そういうわけで!
俺たちのガンダムが超強くてよかったです!
ひさびさにビームかく乱膜が活躍したけど、ダブルオーガンダムが買ったので、つまり、00ガンダムはパブリク突撃艇よりも強い!
こういうわかりやすい序列は良い。
真面目なティエリア・アーデが一生懸命用意していたけど、事故を恐れて我慢していたトランザムを「俺のガンダムだ!」「Oガンダムエクシアと俺ガイル!」で迷いなく始動させた刹那・F・セイエイことソラン・イブラヒムが超主人公っぽくて超カッコよかったです。スパロボだ。宮野守が熱血だ。
うん。なんかタイムラグがあっただけとか、微妙な理由はあったのか?メガネはびびりなんですね。犬とかハロに紐をつけて、プトレマイオスから離れた所で起動実験をしたらあっさり起動したかもしれん。
マンドラゴラガンダムか(笑)
当初の企画に在った世界情勢とか社会派ドラマは、前シリーズの途中で視聴者の反応を見て捨てて、セカンドシリーズは最初からガンダム崇拝アニメとして突っ走ってるのはよいね!
ガンダムエクシアも律儀に脱出のガンダム様と同じ姿勢をして寝てるし。


ソーマ・ピーリス中尉の胸はパッドなのか、寄せてあげているのか、強化人間の装備なのか?ほ、本物のオッパイ!?何と恐ろしい!
セルゲイ・スミルノフめーっ!牛乳に相談したのか!モンゴルだから馬の乳なのか!
今回出なかったので残念でしたが。息子の伊佐未勇がリクレイマーっぽいエリートで面白かったです。


連邦政府直属の実働部隊が虐殺しているから実働部隊を攻撃するって、なんか、おかしくね?
テロ屋ゲリラ組織の相手はマハの警官よりは恐怖政治テロリストなんだから、ホテルを爆撃して、犠牲者には哀悼の意を表したらいいと思う。
うーん?
どうも、戦線が形成されてないで地球圏全体をホイホイ行き来するガンダム00なのに、実働部隊とイチイチ戦争するのはどうなんだろう。
どうなんだ。
目的はグエン・サードみたいな政治的なんだけど、行動がミリシャレベルじゃないのか?
描かれるんですかねー?そういう社会とのかかわり的なものが。まあ、ガンダムが強かったら別にいいけど。


沙慈・クロスロードやライル・ディランディやスメラギ・李・ノリエガがパソコンの情報とか血縁とか脅迫で次々とオルグされていくのがエゥーゴ以上に気持ち悪くて面白いっすね。
糸色望入野自由に「自分で世界を見たらどうだ」って言って、ハロ情報のパソコン。ハロって物知りなんですね!でもハロよ、一度言ったら分かるから黙れ。


ロックオン・ストラトスの人はカタロンのスパイとしてソレスタル・ビーイングを内定しようという腹づもりなら嬉しいな。
新録音の人は旧録音の三木眞一郎とは微妙に演技が違ってちょっと背負ってるものが軽くなってるのが上手いなー。
ニール・ディランディの死に対して、超あっさりしてる双子の弟のライルよりもフェルト・グレイスとか絶望先生の方がよっぽど拘ってるのが恋愛アニメって言う感じですね。うーん。鋼の錬金術師では水島精二監督は兄弟をテーマにしてたけど、あれは原作のハガレンの要素か?
うーん。ライルの声が釘宮だったら良かったんですけどね!兄を失った釘宮理恵はカンフーの弟子になってた。
そうかー。


んで、カンフーお嬢の王留美真堂圭リボンズ・アルマーク古谷徹リジェネ・レジェッタ朴璐美イオリア・シュヘンベルグが陰謀で世界を動かそうって言うパワーゲームを裏でやってるっぽい。それに利用されるガンダムがどうなるかって言うのは、ガンダムWの焼き直しとしてはオッケー。(なぜ焼き直しが必要かと言うと、腐女子は綺麗なものが好きだからだ)
でも、皆キチガイっぽいんだよなー。
アロウズのマハとかティターンズ的な弾圧を世界レベルで支える愚民どもの政治や官僚主義と、そういう気違いキャラクターがどのように連結しているかって言うのが上手くできるかどうかで、富野信者の支持を得られるかどうかが変わりますが!
大富野教信者の影響力は小さいですか。そうですか。
俺は、21世紀ガンダムのメイン支持層である女子中高生ガンダムに、成れない・・・。


僕としては、キャラクター個人のトラウマとか狂気で悪に走るという書き方をするよりは、確信犯的思想犯の悪役の方が好きです。
なんでかというと、トラウマが理由ならトラウマの無い一般視聴者は安心できるけど、思想犯の場合、同じような社会状況におかれた場合、誰でも簡単に悪に走ることができるのだという不安感が得られて面白いからです。
ヒットラーは大衆が支持したのだぞ。
もちろん、思想の裏に個人的事情が在るって言うのがドラマですよ。
でも、ほら、カガチにはムッターマ・ズガンという木星時代からの盟友がいたわけだし、その艦隊が軍需産業とつながって、同時にマリア主義が愚民どもとつながって帝国になったのだし。
クラックス・ドゥガチの狂気を木星の資源不足市民が煽って、その死後も神の雷計画とかザンスカールの母体に成って行ったりしたわけだし。
だから、悪役個人よりも、それに乗りかかった愚民どもこそが悪であり、その愚民の一部に視聴者も居るのだという恐怖感を植え付けてほしいです。
そういう気分は、僕が戦犯逃れの憲兵の孫で、軍部に責任を押し付けて安穏と戦後民主主義を享受した隣組のおばさんたちに憎悪を抱いているという個人的なトラウマ(笑)を持っているせいかもね。
うーん。
コードギアス 反逆のルルーシュR2のラストもだけど、悪いやつやトラウマに責任を取らせて終わりって言うのは、愚民である視聴者を甘やかしすぎてないかと思ったりする。


でも、トラウマで動くのも90年代セカイ系アニメっぽくてだな。
00年代はやっぱり能力主義決断主義的エリート意識なのかな。ベンチャー企業家的みたいな。夜神月とか。
王留美とかリボンズはそう言う感じか。
で、グレンラガンとか刹那とかマクロスFのバカトライアングラーたちはそのカウンターとして、熱血バカに回帰しているのだろーか?
ほほーぅ。


あ、と、今回久しぶりに「世界の変革」という言葉を聞いて、やっぱり京都人の∀ガンダム好きとしては嫌な言葉だと思った。
変革なんかはどうでもいいから毎日の仕事をちゃんとしろよって思った。コンサバだ。
小泉純一郎とか麻生太郎とか民主党とか、みんな揃って改革改革と言いますが、どーも好きになれんなあ。なんでもいいから変えたらなんとか成るというのはおめでたいわね。
社会保険庁とか、改革という以前に普通の事が出来てないだけなんだから普通にしろ。
まー、産業革命からこっち、新技術やら新方式やら新製品やら新規起業の積み重ねで発展してきたって言う時代の空気の惰性みたいなものはあるか?
しかし、朝令暮改という言葉はそれこそ紀元前からあってだな(多分)。
M78星雲では、新技術に期待して物事を先延ばしにする事を「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」と言うのは常識です。
ケータイやらパソコン家電が普及したから、新製品を作らないと不況とかな。
むしろ、新陳代謝的にメンテナンス性を向上させる段階かなーと思うけど。まあ、それで生活できるかは生活能力のない私には微妙〜
僕こそ普通のことができるようにならないと。ビビり過ぎだ。
ソニータイマーを支持しているわけではないよ。
町の電気屋でもググリながら何となくDVDレコーダーの修理ができれば、中央集権的で輸送費がかかりすぎて共倒れになるグローバル起業のネクストをいけるかと思ったのだが。
ホワイトボックスというかオープンソースなハードウェアって言うのは、まだ、プレステをミサイルに積まないように規制するような地域格差が残る程度には電子化されていない時代では微妙なわけなのだろうか?
教育格差もねー。
300年後には電子職人という人も出るかもしれんが、ノウハウ模倣子の定着は人体というハードウェアの身体性として・・・?
そこはスレイブスーツロボットで置き換えるナノセイバーとか?自己の責任が曖昧になるか。ウーン。
機動戦士ガンダムダブルオーが激しく関係ない話題を!


ガンダムに戻す。
やっぱり、ニュータイプっていう言い方をファーストガンダムがしちゃったせいで、ガンダム=変革みたいなコモンセンスが表層的に蔓延したのかもー?
クロスボーンガンダムでは、ニュータイプは新型と思いきやローカルな地域適応だった、っていう。
まー、もともとの理論が「宇宙は変だから、宇宙に出た人も変になるよねー」っていうだけだしなー。(あと、明日はちょっとでもましに成ろうという希望みたいなもの、っていうのはロラン君に受け継がれたっぽい)
てなわけで、ガンダム00の中盤戦では皆が変革変革と対象の見えない概念を追い求めていますが、最後にはどこに落ち着くかが見ものではありますねー。
死んだルルーシュは、シャルル・ジ・ブリタニアが過去を、シュナイゼルが今日を固定化したのと同じく、ルルーシュは「明日には変革の希望があるんだ」という事を自分の中で固定化させるために明日に手を伸ばす事を永久に放棄したのかもしれん。
っていうか、妹を殺しちゃったら死ぬしかないよね。そんだけ。
けじめです。


今回初めて砲撃手になったラッセ・アイオンが「けじめをつける」って言いながらまたしても王留美とかリボンズの盤上のコマになっていくのがとっても可愛かったです。
刹那はガンダムをガンガン動かしてけじめとかを全部ぶち壊しにしてカッコよくなったらいいとおもう。


ヒーローアニメだし。
来週は囚われのヒーローを助けに行くぜ!
燃えるぜ!


機動戦士ガンダムダブルオーを見る時にヒーローアニメを見ているという部分と、ガンダムを見ているという部分に引き裂かれていく自分が案外面白いかもしれん、と、今気付いてみたり。