玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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オーバーマンキングゲイナー14変化! ドミネーター

脚本浅川美也 演出横山彰利 絵コンテ横山彰利斧谷稔 作画監督吉田健一
シンシア・レーンですよー。
一話から登場していた賑やかしのネットゲーム少女と見せかけてライバルというのは、リリ・ボルジャーノの進化系?
セントレーガンを殲滅しに来ましたよー。
イギリス出身努力秀才型のセントレーガンのエリートを、天才型少女が叩き潰す21世紀のベンチャー天才と見せかけて、実は旧世代ロシアの鉄道王に子供の頃から訓練されまくってきた学歴格差社会社会主義英才教育強化人間少女。
ホリエモン外資の仮足だったしねえ。
てなわけで、シンシアは自由に横暴に戦いつつ、でかい組織の末端として働いてる。その抑圧された思春期少女のフラストレーションがゆきずりのキングゲイナーとの戦いになってる。
あ、ここでシンシアが男らしい体形のドミネーターでキングゲイナーのブラジャーをはずしてレイプしようって言うのはエロティックです。女がレイプをする場合、無理やり服を脱がすなんて、ゲインですらしないことをする。
ただ、シンシアの戦う理由は父親に認められるための仕事と子供のストレス解消という少女でしかない。
てなわけで、シンシアはザッキ・ブロンコのアンダーゴレームの関節を外して湖に沈めるんだが、止めは刺してないし他のセント・レーガン隊員も殺さないでシベリア鉄道諜報部隊に回収させる。詰めが甘い。
ザッキがすごくびびってるからザッキを殺したように見えるけど、よー考えたらオーバーマンってフォトンマット発生装置が生きてたら水中を移動することくらいはできるよな。だから最終回に生きててもオッケー。
つまり、シンシアは英才教育は受けていたけど人殺しは上手くないって言うバーチャル少女。今回も実践ははじめてっぽい感じで、マッハバンドシェイカーのことは知っていても初弾の直撃を受けてるし。ドミネーターの性能に頼ってる?能力は高いが実戦感覚はまだまだ?
対して、ゲイナー・サンガは今回、氷のバイカル湖の水につかって凍死したと思われたママドゥとリュボフを暖めてる。二人が死んでいると思って怖がっているけど、ゲインやサラの叱咤激励で死と向き合って生き返らせるっていう勇気ある行動を。
結果的には都市ユニットのエンジンの影響で水温が高くて生きてたわけだけど。
今回のゲイナーは死体(と思ってる人)を手づかみにするって言うことをして、死を意識することに気づかないシンシアよりも強いぜ!っていう構造になってる。こういう風に戦闘力以外の部分でこつこつ主人公のクオリティの証拠を積み重ねてもらえると、主人公厨としてはワクテカ


今回は久し振りにミイヤ・ラウジン(芸人)も登場。面白いけど、やっぱり惜しい子だなあ。ヤーパンの天井の先導をして歌っているって言うマクロスみたいな芸能シーンがあったら面白かったのにねー。盛り込みすぎ?


作画監督吉田健一氏。キャラが蛙っぽい童顔になってて可愛くジブリっぽい。
お話的にも子供のアナ姫が好奇心を発揮して事件を起こしたり、意味もなく氷が派手に割れたり都市ユニットが崩れたり、いろんな屋台崩しが次々と起こってスタジオジブリ作品っぽさが濃い。
だけど、ボンズの制作協力とか、ラストのタツノコ(っていうか今川泰宏)っぽいハーモニー止め絵エンド、というかネズミが大活躍とかは出崎統ガンバ?ドミネーターのメタモルフォーズは粘土アニメっぽくもあるしー。
あと、リンクスのバカ力ギャグという大嘘の後に、さりげなくキングゲイナーがブラジャー(フォトンマット増幅装置)なしで傾いた都市ユニットを引き上げたりっていう嘘をつくことで、キンゲの性能に違和感を感じさせないっていうガンダム脚本の嘘の付き方とか、色々な流派の感じがあって面白い。アニメ大好きだろお前ら。
っていうかキンゲツエー!


ところで、バイカル湖ってそんなに分厚く凍結するものなのですか?

1〜5月には湖面が凍結し、氷厚70〜115㎝に達するが、沿岸は周辺地域より10℃以上暖かい。

らしい。そうかー。ならいいか。冬至の後の話だし。
薄い氷の上を横断するって言う縦軸は都市ユニットのフォトンマットの説明的なSFでもあるけど、それをバカアクションとベタな恋愛をメインに見えるように作るのが気持ちいいな。


リュボフ・スメッタナがゲイン・ビジョウよりもママドゥ先生とくっつくのは、挨拶代わりに軽く女性をくどくゲインよりも、無口なのにここぞという時に筋肉行動をして臭いセリフを本気で吐くおっさんの愛に気づくって言う?
ゲインはカリンに振られるしなー。ま、でもゲインは楽しそうだから結婚とかしなくてもいいんじゃないか。そういう生き方も。