玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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RB0405 ガンダム00よりライド・バックこそ富野由悠季の後継者

ライドバック RIDEBACK
うん。順調に面白いぞ。戦争描写とサークル描写、ジャーナリスト描写にミステリ描写、スポーツ描写に芸術家の本能の描写とか、歯車がかみ合ってる。
今のガンダムよりもガンダムらしい?
と、言うのは富野由悠季監督が戦争と平和という2002年に出たインタビュー本で「これからはガンダムパトロールしかない」と発言していたから。

戦争と平和 (アニメージュ叢書)

戦争と平和 (アニメージュ叢書)

白ライドってガンダムパトロールみたいな語感なので、ちょっと引用してみる。

富野:これまで戦闘がエンターテイメントになりえた背景には、まさに現実の戦い―第二次世界大戦の記憶があって、それが終わって「やれやれ」と一段落ついたときになって、その体験を踏まえて昭和30年代にテレビシリーズなんかでも戦争ものの番組が生まれてきたわけです。ところが最近じゃそういう戦争ものって、なくなったじゃないですか。
(中略)
ただ、今回の戦争(グダ注:アメリカ同時多発テロ以降のアフガニスタン侵攻など)のことがあったおかげで、新しい体験を我々がしているということはあるかもしれません。
問題なのは、未来の戦争を考えていった時に、もう現在のような形態ではないんだろうということです。それはもう、戦場という物が形成される戦争ではないでしょう。テロリズムであるだろうし、ゲリラでしかないでしょう。つまり、一つの明快な戦場と言うのはありえないのです。
(中略)
大塚英志:これまでの話を受けていくと、富野さんは今後アニメの中でモビルスーツというものをどのように扱っていかれるつもりなのか、(中略)兵器のリアリティが失われたり戦場が変化したりしていく中で、今後もそれを兵器として描いていけるのか(略
富野:ええ、困ってもいるし、実を言うとにっこりもしています。今年(2001年)の春くらいかな、もしも次のガンダム企画があったらと言う事で一つ思いついたのは、もはや基本的にテロリズムに対応した戦闘ものしかないだろうと考えて、『ガンダム・パトロール』でいこうかと思ったんです。
ササキバラ・ゴウ:『ラット・パトロール』*1みたいですね。
富野:それ以上行きようがありませんから。そうなったら、「もうモビルスーツじゃないんだよね」ということです。

ライドバックに見事にやられちゃいましたね。
未だにモビルスーツというハードウェアに拘っているサンライズはオールドタイプ。
まあ、伝統にこだわって縮小再生産しても売れてるうちはよろしかろう。∀も最初は売れなかったわけだし。

*1:第二次世界大戦のヨーロッパを舞台にジープの機動力で活躍する部隊を描いた戦場もの