玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

キャシャーンシンス 24 第24話「巡り咲く花へ」

脚本:小林靖子 絵コンテ:山内重保 演出:山内重保 作画監督馬越嘉彦
キャシャーン Sins CASSHERN Sins キャシャーンSins
なんというか、とても真摯に、単純なものを奇をてらわずに、突き詰めて、力が足りなかったら薄くなって退屈になりそうなものを力と技と知恵と感性で濃いアニメに仕上げたのだと思う。
おもしろかった。
キャシャーンが生きる事は出来ないが、人を生かし死を忘れなくするための死神となる。人を殺しつつ人を見守る、と言う神話的なテーゼはすごく美しい。
しかし、そのテーゼを描く事に重点を置いたのは分かったが、アンチテーゼであるルナがアンチテーゼの機能のみで、人格が薄かったのが残念。
いや、キャシャーンに一度殺される前のルナは生も死を慈しんでいたのに、キャシャーンの血と混じって命を与えるだけの存在になったことが、ルナの人格を薄くさせて記号的にさせたということだろうか?
うーん・・・?
それはちょっと見ててよくわからんかったけど。まあ、よくわからんアニメでも在ったんだよなあ。
最初のキャシャーンは体は命に溢れていたが、精神的に死んで居て、ルナと混じって記憶を失って、記憶を再構築する中でルナとは逆に生と死を見つめてバランスを取れるようになったという?
で、最後にはまたルナの血ではなく精神に死を刻み付けることで、ルナにもバランスを回復させた、と言う神話的陰陽和合論か。


キャシャーンがリューズとの静かな暮らしを送っていたのは良かった。でも、彼女が死んだら、気に食わないルナを気に食わないというだけの理由で攻めていって、説教。
キャシャーンもわがままを貫く事で生きようと思ったんだろうか?精神的には説明が無くて、行動で見せるアニメだったなあ。


で、ルナとキャシャーンは生死のことわりを生んだアダムとイブだったけど、リンゴの成長した姿を見ると、ディオとレダがアダムとイブだったっぽい???
新造人間。
産みの親が生んでも育てられなくて、疑似家族が健やかに育てるって言うのも色々示唆に富む。
リンゴは自分みたいなものが増えると良いって言うけど、はたしてどうだろう?
それとも、いつか戻ってきたキャシャーンと結ばれたいのだろうか?あらららら〜ファザコン