玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

真希波・マリ・イラストリアスはアスカ様を超えられない

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ニコニコ世代のマリは本当にニコニコ笑えているか - 玖足手帖-アニメ&創作-
こないだのヱヴァンゲリヲン新劇場版:破の日記についたコメントへの長文レス

emotion style 真希波 マリ イラストリアス (新世紀エヴァンゲリオン)

emotion style 真希波 マリ イラストリアス (新世紀エヴァンゲリオン)

まあ、新キャラが世間に受け入れられるのはいいことでしょう
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僕は本放送のときに中二だったバリバリのシンジ君シンクロ人間です。根暗です。僕のようなウジウジ人間にはマリは快活に見えません。
「楽しいことないよ」ってマリが勝手に思ったことを言っただけで、シンジ的には「なんだこの変な女は」程度でしょ
伝わってないと思うし、マリも伝える気はないし、教わったこともないと思いますね。
シンジが戦う気になったのは綾波が食われてキレただけだし。前向きになったとかじゃない気がするなあ。
まあ、言葉づらは前向きなので視聴者が快活な気分になるのは構いません


でもなー
マリの言う「楽しいこと」って「痛みに耐えて我慢して、つらさを楽しいことと思い込んで敵を殺して目的を果たすこと」なんですよね
そして、それはシンジにとっては「辛いこと」「痛くて怖いこと」なんですよ
そこら辺の相違が面白いですね。
(テレビ版第拾六話でシンジはシンクロ率でトップになって、戦いについて「楽しいこと見つけたんだ」と言いましたが、楽しいことをやってると使徒レリエルに食われた。楽しいことだけを数珠のように紡いで生きていくことはできない。それがエヴァンゲリオンの価値観)
マリは鶴巻キャラかもしれませんが、対比物として庵野キャラを引き立てているんじゃないでしょうか。


また、興味深いのは、庵野秀明は怪獣やロボットは壊せても、人間は殺せない作家だということです。肉を食べられない事にも関係してるか?
いや、殺人シーンもあるんだが、かなりトラウマ描写にしちゃう。フェイトさんとか。
使徒は殺せるが、渚カヲルが使徒という人間だとなったら、弐拾伍話でシンジは苦悩した。
戦って人を殺して勝つという事に爽快感を持てないつくりにしてる。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版では、使徒も血を流すし悲鳴を上げて、人間らしさが増してます。
前作で人間も使徒だと判明してますから。
だからこそ、ヱヴァンゲリヲン碇シンジは使徒を殺す度に自分も死ぬような目に逢いつづける。殺しのバランスを取るためです。


エヴァンゲリオンは自分が生きるために殺すことのつらさと責任や因果を描いています。
だから、僕は、真希波・マリ・イラストリアスが爽快に戦って快活に殺すのがカッコイイと言われるのなら、鶴巻和哉キャラという以上に、エヴァという作品の主義や空気感に反する物だと思います。
それは嫌いだな。
まあ、マリの真意がまだ見えてないから、決定的に嫌悪するには至ってませんが。最近のアニメ(とあえて言う)みたいに殺人を露悪的ショーにするアニメならば嫌悪する。


そういえば、EOEでシンジがオナニーしたり苦悩したのは、生きるために誰かを利用する恋愛への拒否だったのかも。
生きる事への罪悪感。
殺しや食事やセックスへの拒否感。
新世紀エヴァンゲリオンにはそんなタナトスがあふれている。
マリが快活に戦うのはそのタナトスの痛みを忘れて無視してる感じで、無造作で無責任で薄っぺらく感じます。
タナトスに悩みすぎたTHE END OF EVANGELIONの登場人物は暗いけど真摯だった。
しかし、ヱヴァンゲリヲン破で、式波・アスカ・ラングレー様は「殺した命はきちんと食べなさい!」
とおっしゃる。
生と死に責任をとってエロスに変えて生きられる強いアスカ様になってる!
前は子供なんか要らないってタナトスな生理痛惣流・アスカ・ラングレーだったのに、生きることに前向きなアスカ様だ!
いや、そもそもアスカ様は強い子なんです!
アスカさま大好き!
プラグギャルスーツに鼻血ブー!
次回のアスカ様の生き様が楽しみ!