玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム32強行突破作戦[あるいはイグルー闇夜の時代劇]

バトルが最高な話


ムサイの大砲ではなくブリッジとエンジンを撃たせるブライト
焦って撃ったスレッガー
慣れてきたハヤト、カイ
兄への気持ちを引きずりながらもリックドムに的確に当てるセイラ


そして、速くて強くて大火力のガンダム
超正確に超速連射でムサイ・スワメルをブリッジ、エンジン、大砲の順につぶし、リックドムとのチャンバラで見栄を切り、キャメルの急所を引き裂くアムロ
強さの序列がすごいわかりやすい
アムロ強い


ちなみに、アムロはニューガンダムのライフルをマシンガンのように撃ちますが、あれはアムロだけの技術で、ニューガンダムビームライフルの機能ではない。
で、若いアムロも最高に強い。ワクワク



ちなみに、前回ビグロで死んだトクワンを慕うマリガンやデミトリの関係や不遇な試作機のザクレロは、MSイグルーに出てきそう。
やはり、富野ガンダムの一部や上澄みが他人ガンダムだなあ。
富野の詰め込みまくり要素だけで薄味アニメの出来上がりだな。

というか、イグルーみたいな仇討ちやメカフェチという男の子のロマンスに現実を浴びせるのが富野。
富野は恥ずかしがり屋だから、ロマンスにはしゃげないし、正直過ぎるから現実に有り得るものを無視出来ないで入れてしまう。
だから、シャアはトクワンの仇討ちを下らなく思うし、ザクレロを討ったアムロも「単調な敵だな」と軽く流す。
ガンダム松本零士的なロマンスへのカウンターだからこういう展開を入れる。
が、このようにアムロに殺された脇役であっても、富野の人間描写で、単なるロマンスへの冷笑を越えた存在感を持たされている。
だから、逆に松本零士的なものを好む人も、ジオン派とか言ってガンダムファンになる余地がある。
だから、戦場漫画シリーズをアニメにした今西監督が0083からイグルーまでガンダムを作っている。
感性としては水と油かもしれないが、両方のファンを取り込むのがガンダムなのだ。すごいね


ちなみに、富野と今西隆志さんは闇夜の時代劇という短編アニメで、同じビデオカセットに収録されてるインタビューで対比されてます。

今西「私は舞台にした老いの坂の近くの出身で愛着があります
話の筋は、実際には無いことだと思ってますが、好きに脚色しておもしろくしました
登場する神社も、塩山さんに取材していただいた上で、雰囲気優先で書いていただきました」


今西監督は真実を見て、嘘を嘘だとわかりながらかっこいい嘘を書くストーリーテラー


対して富野由悠季
「私はマニアではありませんから、時代考証で博物館まで行きませんでした。
しかし、文献を調べ、嘘は書いていません。
また、その時代の道具一つからでも、ドラマの必然性が生まれるので、無視してはいけません」
富野は真面目だ。自分の書きたいものより、書かなくてはいけないものを書く。
だが、服部半蔵が凄いので大嘘つきかもしれないが、それもテーマを考えれば、有り得たかもしれないと思わせるのが、また富野。



ちなみに、こないだのコミケあきまんさんに「闇夜の時代劇」はあきまんさんでも探すのが面倒だろうと思い、差し入れした。
これには一つ狙いがある。
氷川竜介先生曰く、ガーゼィの翼や闇夜の時代劇・正体を見るの作画がよくないのは、アニメーターが富野監督のコンテをなぞり描きしたからではないかとのこと。
しかし、正体を見るには重田敦司さんや菱沼さんと言った、二三年後に∀ガンダムで活躍する人達も参加しているわけで、富野監督のコンテをなぞるなんてジブリみたいな事をするのかな?
と疑問
だから、あきまんさんにはそこら辺を考えてほしい。
しかし、本心は、かさ張らない差し入れが富野アニメくらいしか思い付かなかったという事です。
それだけです
よしなに