前稿でマイトガインのメタ展開を「人形への感情移入をする人間らしさ」と言うふうに書いた。
Webアニメスタイルの小黒祐一郎氏のアニメ様365日において、「フィギュアが苦手」の回で「演出や動きの中で、キャラクターが居る感覚が大事」と書かれている。
これはそれなりに納得できる意見。
そうすると、勇者特急マイトガイン等のメタ展開は「アニメキャラクターは絶対にいない虚構である感覚」を突き付けながら、「それを居ると信じさせる」あるいは「信じないまでも何らかの感情を喚起させる」事に挑戦してるのかなあ。
無茶するなあ。
でも、作り手は日々、創作物を物体として扱いながら、受け手には感情を持たせるという矛盾を行っているわけで、人間は変だなあ。