玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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みんなの党のキャッチコピー富野由悠季にモノ申す

みんなの党代表、渡辺喜美衆議院議員によると、

富野由悠季さんは、小沢氏が谷亮子選手を擁立したことに怒りを覚え、みんなの党のキャッチコピーを考えてくれた。
みんなの党、○○、行きます。行かせてください」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100526-00000001-gendaibiz-pol
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1274798501/

http://yourparty0uen.blog122.fc2.com/?no=434&ul=5b866c231547288c&mode=m

との事。
以下、駄文。
正直、富野信者としては、富野由悠季と言う床屋談義の男が、このように政治に利用されるという事には、はじめ、がっかり感を感じた。
しかし、良く考えたら富野由悠季はスポンサーのためなら手段を選ばない男だったので許した。富野喜幸はスポンサーの要望にはものすごくきっちり答えた上でスポンサーが想定していない所で新規開拓をするからなあ。
でも、キャッチコピーがガンダムネタですごくやっつけ仕事だった上に、これ、キャッチコピー以前に選挙活動中の人はみんな連呼してる言葉で、富野由悠季のやる気が全く感じられない事にやっぱりがっかりした。「○○、いきまーす!」に「行かせてください」を付けた良心は評価できるが。
「この政党は政権運営を任せられる規模ではないので、投票してはいけません!でも、こういう事を言うとみんな投票したくなっちゃいますよね。だから嫌なんです」とか、それくらいのネタじゃないと面白くない。いや、二番煎じ自体が富野らしくなくて面白くない。
(ちなみに、新訳ZガンダムのキャッチコピーのIの「再開は躍動する魂、解き放てZ!」とIIIの「誰も知らないラスト…新訳Z完結編」はバンダイビジュアルの久保P。IIの「キスの記憶…」がトミーノ。富野はポエム)
まあ、ガンダムエース5月号(バックナンバー発売中)で対談した渡辺代表と、水面下でどのようなやり取りが発生したのかはわからない。
(党のキャッチコピーってコピーライターに金銭を渡していいものなのだろうか?それくらい私は世事に疎い)
富野監督はスポンサー大募集中だからなあ。アニメで概念を伝えたいとも言っていたし。政治家が娯楽を取り込むのはローマ以前からの伝統。
もちろん、富野監督の事だから党の概念を伝える広告塔にはならないでしょう。広告塔になったとしても、絶対富野分を混ぜて明後日の因果地平に飛んでしまいますし、戦闘シーンだけでも面白いから、そこは安心してます。
 
 
しかし、富野的にはあまり力を入れてないコピーなのに、「小沢氏が谷亮子選手を擁立したことに怒りを覚え」という一文を付けて、富野監督がみんなの党の支持に回ったかのように書く渡辺党首はやはり政治家だなあ。
いや、普通、スポーツ選手を擁立するのは、ねえ、普通の感覚だとムッとするよ。Qちゃんはムッとしてた。そこを因果関係付けする文章を思いつける渡辺さんはタヌキだなあ。
渡辺さんもパラリンピック選手を擁立するわけだが。
いや、まあ、富野監督が実際にどの政治団体を支持しているかは詮索しませんけどね。私は民主主義者だし。
(しかし、政治学者の名前よりもスポーツ選手の方が良くも悪くも話題になるんだよなあ。民主主義だよねえ・・・)
 
 
えーと、私は前回の総選挙で民主党が勝つだろうという事はわかっていました。その後で勝ち過ぎて調子に乗ったり勝ち馬に乗ろうと連立してグダグダになることは予想以上でしたが。まあ、政権交替した後も市役所が運営されているし、暴動も起きてないのは逆に意外でした。もっと死ぬと思ったのに。
ですから、良くも悪くも議会は変な勢いを持たない方がいいと思います。(だから僕が投票した人はたいてい落選する。国民新党から出た隣の喫茶店の親父とか。喫茶店は半分の面積になっちゃってさ…。良い店だったのに)
しかし、民衆は流れに乗りやすく全体主義的にリヴァイアサンの細胞になるんですよね。
 
 
つまり何が言いたいのかと言うと、みんなの党には勝ちすぎず、負けすぎずにいてほしい。今の所、自民、民主に次いで、野党の中ではみんなの党は一定の支持率を集めているらしい。
二大政党制をアメリカがやってるからって、ねえ。アメリカは官僚までがそれに慣れている地盤があるわけで。日本はまた違うのでは、と。
役所には最近よく行くけど、人間にしては質問に答えてくれてるし、官僚を敵だと言うのはどうもなあ。
私の希望では、議会は一極支配にならず、連立に固定しすぎず、ある程度の考えと見識を持つ議員が分散して議会を構成し、政権はその議会をよく吟味し状況ごとにフレキシブルに対応するという構造になって欲しい。だが、そのような知的瞬発力と知的体力と公的目的意識をホモ・サピエンスに要求できるのか?というのは疑問ではあります。
が、マンガみたいにホモ・サピエンス以外の何かが助けてくれるわけもなく、私もホモ・サピエンスをやらされているという現状があるから、それは我慢のしどころだなあ。
と、そういう状況でも富野監督はダサいコピーを書く、という不器用なやり方でも人間社会に対して何かをしようとしている、というのは私よりはやっぱり偉いよなあ。当たり前だよなあ。
 
 
っていうか、新作のスポンサーが付けばそれでいいですよー。富野も狸だし。
むしろ、戦後初の国策アニメを作るというのは、逆に富野のフロンティアスピリッツらしいかもしれない。日本戦士サンライズとか。サンライズの富野のロボが全部出て、核兵器を撃ったり抑え込んだり横流ししたり止めたり投げたりする。被爆国を代表する核兵器監督と言えば富野監督です。うむ。国策にふさわしいな。
赤毛のアンはすでに文部省推薦ですけどー。
 
 
今気付いたけど、藤津亮太先生が提案した巨大ロボ・ガイネンって、ギリシャ語ではイデオンだよねwww


↓富野監督の連載「教えて下さい、富野です。」での渡辺喜美代表との対談

GUNDAM A (ガンダムエース) 2010年 05月号 [雑誌]

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私は毎号切り抜いてる。
ダムエーのデータガンダム俊傑群像が単行本になった。(これも切り抜いてる)


氷川竜介先生の「ガンダムの時代から」は単行本にはならないのか?切り抜いてたけど。