玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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リーンの翼新装版3巻読了 第八章「戦艦浮上」

やっと、第一話の前半に追いついたわけですが…。
やっと、アニメで見なれた時系列順になったので、やっと普通の状況描写小説になって読みやすくなりました。
と、いうのは富野小説基準での事であって、視点がエイサップ、リュクスたち異世界空中戦艦キントキ、レンザン、ジンザンの乗組員、アマルガン達反乱軍のアプロゲネ、ロウリィと金本、岩国基地海兵隊岩国基地自衛隊、パブッシュ艦隊ホーク小隊、鈴木敏子さん、あとブレンパワードゾイドみたいなオーラバトラー達など、ぐっちゃぐちゃ。言語もテレパシーで会話したり、米語と日本なまり英語の違いを片仮名会話で書いて会話したり(音読したら読みやすい)。
そこに地の文の富野さんの歴史思想やら科学や経済の現代情勢や軍事知識が割り込んできた、と思った矢先に、その地の文が登場人物の述懐に吸収されたりもして大変な事になってしまっているのでっす!
だいたい、アニメと話の筋は同じ。ただ、小説は一次元で、細かいカット割りや同画面のインサートも不得意だから、ロウリィと金本がアプロゲネに乗り込む所など、細かい省略はある。一話のハイライトのジンザン・レンザンのイルカショーもアニメより全然描写が薄い。
逆に、アニメでは全然描写されなかったアメリカ軍特攻核ミサイルパイロットのジャックの若々しさが表現されていて、それはちょっと胸が熱くなった。
パブッシュ関係者の政治的な問答や思想は、前章までの繰り返しなので、改めての感想はあまりないが、それぞれの信念や執念は固められているという所。
 
 
そして、リュクス・サコミズがやっぱり超可愛い、の、でっす!海からいきなり光の翼で飛んでくるラノベヒロインである、でっすから、語尾に特徴がいらっしゃる、でっす。萌えキャラなのでっす!
それもリュクスが日本人の父を持ち、なまった日本語を中途半端にしゃべれる異世界人という設定でっすから、ちゃんと意味はあるのでっす。
でも、変な日本語を使わなくてもテレパシーで気持ちが伝わるとかバイストン・ウェルはすごいエロいな。エイサップがリュクスにいきなりエロい事をされて照れてる事が伝わるけど、言葉にする必要もないから流すとか、良いな。エロい。
アニメではあんまり作画で表現できてなかった、海水に濡れて体に貼りついた黒髪やミニスカ和服の尻の動きとか、さすがエロさには定評のある富野小説、エロい。化物語の戦場ヶ原ひたぎさんみたいな作画をイメージするとエロい。
で、艦隊戦で敵対していたアマルガンに対して異世界に出てから、いきなり大声で停戦を結ぶ外交手腕の姫様っぷりはミネバ・ラオ・ザビ様以上と言うか、すげえ声でかい。たぶん、オーラ力が強いからテレパシーがすごいんだと思う。
そして、鈴木エイサップ君は迫水リュクス様とファーストコンタクトした地上人で次世代の主人公なんですけど、リュクス・ホウジョウ・サコミズ姫様が艦の指揮のためにキントキのブリッジに移動したりすれば、エイサップ・鈴木君は「こんな異世界の船の中で置いて行かないでくれ」って女の尻を追いかけると言うなさけないラノベ主人公ぶり。
鈴木はリュクスの背中にくっついて「どんな作品ででもヒロインができるキャラクターだ!」とかライトノベルみたいな表現で女を褒める。そんな女の事を考えてないと状況が異常過ぎて怖くて泣きそうになる。
大丈夫か!主人公としてここまで不安な富野主人公も珍しいな。史上最弱の聖戦士(プリキュア)ですか?アベニールのオノレも粗相したりしたが。
 
 
テロリスト学生のロウリィと金本は異世界艦隊出現混乱に乗じて、自分たちの海兵隊基地に対するテロ行為をうやむやにして、海兵隊の戦闘機を盗んで海外に高飛びしようとします。うわ。行動力あるなー。っていうか、みんな自分勝手すぎる…。
鈴木君もガーンバ!