玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


          Sponsored Link Google AdSense 広告

創作幻視小説版「夢兄妹寝物語」 2003年8月 第8話 第4節

サブタイトル[禁断のロリコンオーディション]   
前書き:掃き溜めに鶴

  • 東京ドームへ向かう地下鉄車中

 八月末日、いわゆる夏休み最後の日曜日の夜の地下鉄の車中は、それは夏の名残りを惜しむ行楽客でいつもよりも混んでいた。そう、まさに足の踏み場も身じろぎする隙間もない箱の中に老若男女が押し込められている。
 そこの出入り扉の脇、座席の端のポールに背中を預けた女の口からは荒い息が漏れているが、車体の音にかき消されていく。人間が詰め込まれた電車の中で、その女はキャミソールの胸を正面の男の体に押しつぶされ、黒革のミニスカートの下の網タイツはその中年男の足に絡められていた。いわゆる公開痴漢プレイである。
 中年男「んふふ、やらしい体だなぁ…」
 男はにやにやと笑いながら女の乳房を自分の胸で摩擦し、背中を指で撫ぜる。女の方も体重を金属棒と周りの男に支えられ、リップグロスに付いた唾液を粘つかせながら、行為を受け入れている。都会の電車の中でこのようにカップルが互いの体をまさぐり合う事は珍しい事ではない。周囲の人間たちもあからさまな痴漢ではないのなら、いや、そうであっても、無視した振りをしながら黙認している。変態行為をするその男はその車中の雰囲気もスパイスとして女の体をまさぐり、目的地に着くまでに性感を楽しもうと熱くした股間を女の腰骨に押しあてていた。また駅について扉が開いたが、彼らは行為をやめるつもりはなかった。
 が、冷房が利いていても人いきれで蒸した車内に、新しい風が吹き込んだ。
 
 



中年男『げぇーっ!痴少女だーーーーーッ!!』
 ホームに仁王立ちするその少女を見た瞬間、その中年男、いや、とある食料品関係会社の営業課長である田所祐一45歳は射精した。田所にしても素人買春を趣味とした百戦錬磨の男である。公衆痴漢プレイと言ってもホテルに着くまでのお楽しみという程度のもので射精するつもりはなかった。
 だが、頭令そらは、OLの腰骨にこすられた彼の努張の前に、白スクール水着をまとい白猫の付け耳とガーターベルトに吊られた白いタイツを着用しピンクのローファーで駅のホームを踏み占めて現れた。明らかに痴女である。それ以上に常軌を逸した美少女であり、良い匂いがした。田所の射精中枢は暴発した。
 
 
そら「あんた、ザーメン臭いわ。変態。降りなさい」
 美少女に睨まれて涼やかな大声で命令されたことによる田所の二発目の射精は彼の夏物スラックスを滲んで、割り切り出会い系サイトで小遣い稼ぎをしようとしたOL、東井希美子(あずまい きみこ)のミニスカートを汚し、ぬくもりを彼女に伝えた。
 東井「いやああああああっ!なlこすんだよぁ!(>θ<)ノシ」
乗客「あんたたち、なにをやってるんだ!」


そら「うるさいな。ゴースト、排除しろ」
 そういって、そらはブランド物の手提げ鞄から野球ボールを取り出し、田所の腹に投げつけた。その変態装束少女をホームにいる人々は5メートル以上離れて見ているしかなかった。
野球ゴースト「斥力フィールド展開」
 ゴーストと呼ばれた硬球も頭令そらの七つの下僕のうちの一つ。五番目の下僕。彼らは田所に触れる1センチ前に超重力バリアを展開し、跳ね返ってそらのバッグに戻った。が、田所は腹を圧迫された上に、二度の射精で緩んでいたペニスから尿をもらした。東井と周囲に詰められた乗客に耐えがたい異臭と不快感を与えた。
  
  
乗客「ぎゃあああああああああああああああっ」
東井「いぎゃはぁあああああああああああああああああっ」
田所「ひっひひひゃああああああああああああああああああああっ」
  
  
汚物にまみれた人間と、匂いと騒ぎを嫌がった乗客と元々の降車客が出口から溢れるが、胸を張ったそらの白い水着で輝くロザリオもまた超重力バリアを張っているので、まるでそこに見えない柱があるかのように人々は転がる。隣の車両に移る者、股間を濡らし逃げる者、淡々と改札に向かう者など。
  
   
野球ゴースト「そら様、我々を人間に投擲されると損傷させる場合があります。今後は事前に目的を通達していただければ、」
そら「臭い。そこの汚物を分子分解しな。」 
野球ゴースト「了解し、実行します」
  
  
車内に投げ入れられた野球ボールは目には見えない宇宙的力場を発生させ、電車入り口に溜まった精液交じりの尿と臭気物質、その他の汚れを窒素や水や二酸化炭素などに変質させた。その転がったボールに続いて、常軌を逸した格好をした常識外れの美少女である頭令そらがたった一人で乗り込んだ。
  
  
そら「あ、空いた。ここら辺には初めて来るけど、この駅って人がよく降りるのね」
ロザリオ「隣の車両に移った者が多いようです
そら「ふぅん。なんか変態がいたからねえ。まったく、お兄ちゃん以外の男って不潔で糞ったれのゴミ屑だわ」
 ちなみに、頭令そらの兄である頭令倶雫は植物人間なので排泄物は垂れ流しである。
そら「都会って、嫌ね。ちょっと歩いて疲れたわ。あんたたちがバイクに乗るなって言うから」
ロザリオ「そら様、レイとミイコたち人型の下僕がいない状況ではサイドバイクロンでは移動できません。また、先ほどから尾行されているようです。レイ達と同じく我々もおそらく犯人側の人間たちに監視されているでしょう
そら「邪魔ならさっさと殺せばいいのに」
ロザリオ「人間を殺すことはできません。ですが、そら様は我々が必ずお守りいたします
そら「人間なんかどうでもいいのに。バカなことにこだわるのね」
ロザリオ「いえ、我々の存在にかかわる事です。
しかし、そら様。そら様の着衣の件ですが、やはり移動中にその服装はそぐわないのではないでしょうか。調査によると周囲の人間がそら様へ向ける視線は人間同士のそれとは異なっています

 公共の場でのコスプレをたしなめるコミックマーケット準備委員会のような正論を、宇宙人が口にした。
そら「あたしがかわいいからでしょ」
ロザリオ「そら様、犯人は衣装を選べとは書いていましたが、着てくるように指示はしておりませんでした。
 また、水着は水際で着るものであり電車の中で着るものではないという調査結果もあります。そら様の現在の恰好はあまりに奇異…

そら「うっさいわねえ、犯人が選べッて言ってきてるんならどうせ向こうでこれを着るんでしょ?だったらずっと水着の方が楽じゃない。バカじゃないの、あんた。バカでしょう。宇宙人だもんね。常識が無いのよ」
 宇宙人たちには常識が分からぬ。そして、そらは常識を知らない。
 下僕たちはそらの耳の周囲の空気だけを宇宙的技術で振動させてな内緒話をしていれば、そらは周りから奇天烈な格好をして不穏な独り言を繰り返す発狂した少女に見え、同じ車両に残っている者もさらにそらから遠ざかってしまう。前かがみに座席に座った背の低い中学生男子がチラチラとそらの足を見、50代の女性連れがひそひそと話し、押しこまれた男性客たちがぎゅうぎゅう詰めになっていく。
そら「まあ、いいわ。駅に着くまで寝る。ゴースト、バッグを枕にして、着いたら起こして」
 向かい合った6人掛けの座席二つ分の空間が無人になったので、バッグに詰め込んだゴーストの作る柔らかなバリアに頭を載せ、そらは真っ白な衣装の体を座席に横たえた。そらの尻の下まで届くたっぷりとした薄桃色の髪と猫耳のせいで、寝姿はペルシャ猫の女王のように見えた。
   
  

  • 宇宙人奴隷諸国連邦の超次元通信網

宇宙人議員「そら様、何をお考えでいらっしゃるのか」
宇宙人学者「そら様は無駄なことはなさらない方です」
宇宙人官吏「そら様は、しかし、今の状況に退屈されておられる」
宇宙人軍人「そら様が、我々のふがいなさのために、自ら行動されるか」
宇宙人議員「そら様に仕えて、この世界でもう11年となる。我々は日々を永らえてきただけであった」
宇宙人官吏「そら様は、倶雫様の目覚めを欲している」
宇宙人学者「倶雫様の目覚めは我々にもまだ不可能」
宇宙人議員「倶雫様、そら様への償いのため、我々はそら様の願いをかなえる」
宇宙人官吏「そら様の奴隷として。永遠に。」
宇宙人議員「そら様のため、我々はすべてを行う。もはや、その道はそら様に開いていただくしかないようだ」
宇宙人軍人「そら様のお考え次第では、我々の在り様が変わる事態になる可能性がある」
宇宙人議員「倶雫様、そら様にもお移りいただく可能性もある」
 素粒子の隙間に住まう頭令兄妹の下僕宇宙人たち、すなわちレイ、イ病棟の1号室、サイドバイクロン、ミイコ達、四谷荘404号室、ゴースト、クロムのロザリオ、セブンセンサーは、各々、地球上の物体に取り憑き、8つの氏族国家から成る奴隷国家連邦を成す。地球全体に薄く漂うセブンセンサーはその宇宙人奴隷国家を超次元通信でつなぐ。現在、地球人に監禁されているレイやミイコ達も関係なく、100兆人の宇宙人が頭令兄妹のための会議を行う。
 今回の監禁事件も、頭令倶雫の覚醒に繋がるかもしれない、だから頭令そらは動いたのであろう。頭令そらはあらゆる可能性を試そうとしている。
 宇宙人たちは、そう結論し、奴隷として働く決議をさらに、深めた。